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サルとふれあい、京都の絶景を満喫する ~モンキーパークいわたやま

2017年09月02日 | 観光スポット

嵐山の絶景「モンキーパーク」

 

京都・嵐山は近年、日本のみならず世界的観光地になっていると強く感じる人が多いだろう。桜と紅葉の時期を除くと、観光客の半数以上は外国人になっていることを実感する。特に平日はそう感じる。従来の国内客だけに限定した発想では、平日と非観光シーズンの客の入りが大いに課題だったが、外国人はそうしたエアーポケットを見事に埋めてくれている。

 

欧州のように歴史があって社会が安定している国はどこも観光業が盛ん、なぜなら魅力的なコンテンツがたくさんあって。かつ安心して旅行できるからだ。日本もようやく世界的な観光立国の仲間入りを始めようとしている。

 

そんな観光立国の最先端を行く嵐山の中でも、「モンキーパークいわたやま」は特に外国人客の比率が高い。私が訪問したのは平日だったこともあるが、感覚的に8割は外国人、特に欧米人が多い。大阪の道頓堀並みに外国人比率は高く、東京でもここまで高いところはないと思う。

 

欧米人にとっては、サルは身近に生息しておらず、熱帯にしかいないと考えられているのでとても珍しいそうだ。長野県の地獄谷でサルが温泉につかる様子は、世界で最も寒い所に住むサルとして稀有な行動だという。この地獄谷も欧米人観光客には大人気だ。

 

渡月橋の南側から歩いて3分ほどのところにパークの入口があり、ここから15分ほど登っていく。途中には子供でもわかりやすくサルの知識を勉強できる「おサルクイズ」や、サルを興奮させない写真の取り方を説明した立て看板がある。快適にサルを観察できるよう啓蒙し、かつ単調な登り坂にならないよう工夫されている。空が開けて頂上が近づいたと感じる頃からサルが見え始める。ここはすべて放し飼いなので、目の前でサルの行動をたっぷりと観察できる。動物との距離が近いのはやはり楽しい。

 

エサやりもできる。以外にも人間がオリの中に入ってバナナやリンゴをやるので、サルに引っかかれる心配はほぼない。大人でも体長は1mもないので、エサ目当てにオリにジャンプしてくるサルに威圧感を感じることはなく、逆にとても愛くるしい。一匹のサルがエサをゲットするとすぐに食べず、走っていった先で、小さいサルにエサを与えていた。きっと我が子にどうすればエサにありつけるかを教えているのだろう

 

 

 

サルには絶景がどのように写るのだろうか?

 

 

丘の上からは京都市内ほぼ全域を眺めることができる。サルではなく絶景の鑑賞目的だけで訪れても満足できる。眼下を雄大に流れる桂川の先には京都御所の森や京都タワーもはっきり見える。空気が澄んだ冬は特に美しい。

 

京都盆地は関東平野と比べると、とても小さい。だから全容がよくわかる。東京スカイツリーから眺めても関東平野は大きすぎて全容はわからない。

 

しかし京都盆地を囲む山のどこからも決して見えない眺めがある。富士山だ。高層建築からはもとより、視界が開けた首都高速の荒川沿いの中央環状線や浦安のディズニーランドのホテルからも、空気がきれいな冬の朝には特にきれいに見える。北斎や広重が盛んにモチーフにしたように、富士山は日本人にとって本当にわかりやすいモチーフなのだ。

 

 

また来る価値は充分にある、でも英語や中国語でも表記する方がいい。

 

 

日本や世界には、数多く「ここにしかない」名作がある。

「ここにしかない」名作に会いに行こう。

 

 

 

モンキーパークいわたやま

http://www.monkeypark.jp/

原則休館日:なし

 

サルが大好きだと感じるパーク園長のtwitterもおすすめ

花粉症に苦しむサルの姿をつぶやくことで、地球環境の変化を感じさせる

https://twitter.com/enchodesu

 

 


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