大阪府箕面市(みのおし)は、関西に多い難読自治体名の代表例です。大阪北部の閑静な住宅街に豊かな自然が近接するエリアとして知られています。市の中心にある阪急箕面駅から続く渓谷沿いの道は滝道(たきみち)と呼ばれ、手軽なハイキングコースとしてとても人気があります。終点にあるのが箕面滝です。
滝壺のすぐ間近まで行くことができ、夏の間は水しぶきが天然のシャワーとしてとても清々しく感じられます。滝道は言わずと知れた紅葉の名所でもありますが、四季を通じてそれぞれの輝きを見せてくれるため、一年を通じて人手が絶えません。
梅田からも1時間と少しで行けます。とても気軽な自然体験が満喫できます。
箕面滝に至る渓谷沿いの道は、古くから修験道場として知られています。道の途中にある瀧安寺(りゅうあんじ)は、修験道の開祖・役小角(えんのおづの)に起源があるとされ、現在では芸能関係者を中心とした弁財天信仰と富くじ発祥の地として多くの参拝者を集めています。
渓谷沿いの道一帯が大阪府営箕面公園と明治の森箕面国定公園に指定されており、東京・八王子の明治の森高尾国定公園と、大都市近郊の国定公園として対を成しています。また両公園は東京~大阪間にまたがるハイキングコースとして名高い東海自然歩道の起終点にもなっています。
高尾山も修験道場として著名であり、滝はないものの山頂からの雄大な眺めが楽しめます。両公園とも
日本を代表する大都市近郊の公園であることは間違いありません。
滝道
滝道と呼ばれる舗装された「遊歩道」は、昨年2017年10月の台風被害で一部区間が通行止めになっており、川の対岸にある舗装されていない山道の「散策路」に迂回しないと滝へはいけません。散策路は、車いすやベビーカーは通行できません。今年の紅葉シーズン前の2018年10月を目途に遊歩道の復旧工事が進められています。
【公式サイト】 遊歩道の通行止めと散策路への迂回について
渓谷沿いの道からは水の流れがよく見えます。濃厚な緑に覆われており、夏には天然のエアコンの涼しさを体験できます。もちろん水と植物のイオンをたっぷりと吸収することができます。6月には大阪でも有数のホタルの名所としてにぎわいます。それだけ大自然がのこされています。
滝壺の上にある駐車場から滝へ降りる道は通常通り通行できますが、週末などは駐車場が混雑します。滝を見るために歩く途中の大自然を味わうためにも、箕面駅から歩くことをおすすめします。遊歩道が復旧すれば、箕面駅から滝壺まで車いすやベビーカーで行くことができます。それだけなだらかで歩きやすい道です。
途中には箕面名物の「もみじの天ぷら」が各所で売られています。かりんとうのような甘い味わいが人気です。紅葉した楓の葉を一年以上漬け込んでから油で揚げたもので、通年で販売されています。浜松のうなぎパイのように“忘れられない味”になること間違いなしです。食べ歩き、お土産にぜひどうぞ。
こんなところがあるのです。
ここにしかない「美」があるのです。
街と山の距離が近い関西は、山歩きがとても手軽に楽しめます
箕面大滝(箕面公園)
【箕面公園サイト】ご利用案内
【箕面市観光協会サイト】
※公園・滝は、いつでも無料で利用・見学できます。
おすすめ交通機関:
阪急箕面線「箕面」駅下車、徒歩35~45分
JR大阪駅から一般的なルートを利用した平常時の所要時間の目安:1時間20分
大阪駅(梅田駅)→阪急宝塚線→石橋駅→阪急箕面線→箕面駅
【公式サイト】 アクセス案内
※この施設には有料の駐車場があります。
※休日や観光シーズンは渋滞と駐車場不足により、クルマでの訪問は非現実的です。
※滝壺付近のタクシー利用は事前予約をおすすめします。
【公式サイト】 大日駐車場
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