オー！ファーザー (2013) 103分

	オー!ファーザー [Blu-ray]
	クリエーター情報なし
	よしもとアール・アンド・シー

	オー!ファーザー (新潮文庫)
	伊坂 幸太郎
	新潮社

　知事選で盛り上がるとある地方都市。一見普通の高校生・由紀夫には一つだけ大きな悩みがあった。それは、母親が４股していたせいで父親が４人いるということ。しかも４人全員といまも同居しており、みんなで協力して和気藹々と母が不在がちな家を守っていた。そんなある日、由紀夫はサラリーマン風の男のカバンがすり替えられるところを目撃してしまう。これをきっかけに、由紀夫の周囲で不可解な出来事がいくつも発生し、やがて由紀夫の身にも危険が迫ってしまうのだったが…。


WOWOW ★★★☆


　原作本も読みましたが、この映画のほうがわかりやすくて面白かったです。
もちろん一人の女性が同時期に4人の男と「ナマ」でいたすってことを否定してしまったらこの物語は成り立ちませんが（笑）

　原作本を読んだ時にもここで書いたことですが、4人の父親がそれぞれの得意（特異？）ジャンルがあって、4人揃ってはじめて完璧な父親なんですね。こんな頼もしい父親はいませんし、また岡田君演じる主人公もホントいい子に育っています。

　ただ
映画でも感じましたが、母親の存在が全く見えないってこと。
この物語は何も母親が失踪しているとか、男手4人で育てたとかじゃなくて、母親もこの物語が始まる直前まで一緒に生活しているんですね。物語の始まる前に仕事で出張しているという設定なんです。別に顔が見えなくてもいいんだけど、男5人の中で女が一人生活しているという空気くらい感じたかったかも。


　伊坂作品はほぼ全て読んでいますが、「アヒルと鴨のコインロッカー」と「ゴールデンスランバー」を足して2で割ったような作品でしたね。