極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

碁盤斬り (2024) 129分

2024-05-20 18:27:24 | 日本映画(映画館)



 濡れ衣を着せられて藩を追われ、妻にも先立たれた浪人の柳田格之進。今は江戸の貧乏長屋で娘のお絹とふたりで静かに暮らしていた。生活は苦しくとも武士の誇りは決して捨てず、清廉潔白を頑固に貫いていた。しかし、その実直すぎる生き方は、やがて父娘をさらなる苦境へと追い込んでしまうのだったが…。


 映画館 ★★★★


 古典落語の「柳田格之進」を基に、新しい部分を加え、映画化したものです。しかし、先に書きますが、この「新しい部分」が、それまでの色や雰囲気と違って、全く別の作品のようにも見えます。この部分が気に入らなかったのですが、清原果耶効果で★4つってことに(笑)

 あのね、監督が「孤狼の血」や「死刑にいたる病」の白石和彌監督ってことで、彼の作風が時代劇や草彅くん、果耶ちゃんのキャラに合うかどうか心配でしたが、さすがの名監督でした。私が一番感心したのは、江戸時代の夜の部屋の暗さをちゃんと見せてくれたこと。映画館ではもちろんちゃんと見えますが、この作品はソフト化されTVなどで観ても、部屋の中を暗くしないと見えないと思います。もちろん照明にこだわっているのでしょうが、部屋の中で灯されているロウソクのみで撮影したんじゃ?と思わせてくれるくらいの暗さでした。

 落語の人情噺が基なので、話の前半と後半は落語の世界をすごく感じますが、真ん中の部分がそれこそ「とってつけた」ような感じになり、草彅くんが演じた柳田格之進が別人に見えてしまいます。

 でもまぁ・・・最大の「ネタバレ」はタイトルかもしれませんね(笑)そこはそれほど重要じゃないのかもしれません。だとしたら「柳田格之進」でもいいと思うのだけど。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミッシング (2023) 119分 | トップ | 歌ってはいけないCD 〜さだば... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画(映画館)」カテゴリの最新記事