
絵本作家の千紗子は父親が認知症を患っていることから、田舎に戻り介護することに。ある日、事故で記憶を失った少年が虐待されていることに気づき、彼を守るために、自分が母親だと嘘をつき、一緒に暮らし始めるのだったが…。
映画館 ★★★★
「怪物」のときも感じましたが、この「かくしごと」は現代日本の(家族)問題を総ざらいしているように思います。独居ボケ老人介護、シングルマザー、継父による児童虐待・・・ついでに飲酒運転(笑)もうね、お腹いっぱいになるくらい、日本が抱えている問題をあぶり出します。結局一番弱い老人と子どもが被害者になるって感じなのですが。
確かにヒロインの取った行動は問題があり、もっと問題なのは飲酒運転をし、子どもにぶつかってしまった公務員のシングルマザーです。ただ、この二人の女性の行動が問題があるにせよ、画面を明るく元気にしてくれるわけです。
私はこの作品はハッピーエンドだと思います。彼の証言がヒロインの苦悩を一筋の涙として洗い流してくれたと思います。話の展開として、いろいろなことを想像しましたが、「あの場面」でボケた父親が手を下すものだと思っていました。ボケ老人のせいにするという安直な道を選ばなかったことが良かったです。
ただ文句があるとするならば・・・タイトルですね(笑)
もう少しなんとかならないものだったのかな?
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