12人の優しい日本人

　昨夜ＷＯＷＯＷで生放送された劇をＶＴＲ鑑賞しました

三谷幸喜 作・演出の「12人の優しい日本人」。90年、自らが主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」で初演、91年には映画化された法廷劇の傑作です。

日本も後数年でこの陪審員制度を導入するので、今の時期にみると、まるっきり「コメディ」にも思えません・・・私は映画でしか見たことはありませんでしたが、今から15年前ではやっぱ夢物語でした。
　
もちろんこの劇はヘンリーフォンダ主演の名作「12人の怒れる男」のパロディ・・・といっちゃ失礼だけど、それをモチーフにしているのは確かですね。

　このお芝居、大阪で公演されることを知ったときぜひ見に行きたかったんですが・・・気がついたら今日が楽日です（笑）まあ、プラチナチケットなのでなかなかこちらの望む日の券をゲットするのは至難の業だったと（笑）

　ご存知でしょうがあらすじと出演者をご紹介

一般市民から無作為に選ばれた12人の陪審員。名前や職業、年齢もわからない初対面同士がある事件の審議を始める。被告が有罪か無罪かを決める結論は全員の意見が一致したうえで出すという条件のもと、陪審員たちは多数決をとり「無罪」で一致。審議は早くも終わったかに見えたのだが、陪審員のひとりが無罪の根拠を問いただし始めたことから大混乱！有罪の可能性も出てきて審議は二転三転、議論に慣れない“優しい”日本人がどうこの場を乗り切り、人が人を裁く難しさと向き合っていくのか。果たしてこの12人は結論を出すことができるのか!?

　浅野和之（陪審員1号）生瀬勝久（陪審員2号）伊藤正之（陪審員3号）筒井道隆（陪審員4号）石田ゆり子（陪審員5号）堀部圭亮（陪審員6号）温水洋一（陪審員7号）温水洋一（陪審員7号）小日向文世（陪審員9号）堀内敬子（陪審員10号）江口洋介（陪審員11号）山寺宏一（陪審員12号）

　いやいや・・・今こうして出演者を紹介してみてもすごい顔ぶれですよね（笑）
やっぱ生で見たかったなぁ・・・

　で、ＴＶ中継なんですが
これがね・・・やっぱダメ（笑）落ち着かなくって
12人をそれぞれ1台のカメラで抑えてるだろうから、セリフを言うたびにカメラはその発言者に切り替わるわけで・・・この劇はＴＶで見るものじゃないなぁって気がしました。劇って2時間の長回しなわけで・・・この劇のＴＶ中継はいったい何回カメラのスイッチング切り替えがあったんだろうね（笑）

　劇自体はもちろん最高に面白いです。
「陪審員制度」って・・・無作為で陪審員が選ばれるんですよね。
もちろん今のところは傷害や殺人事件などではなく、民事だけになるみたいですが。
議論が苦手な日本人が・・・本当にちゃんと「審判」できるのかどうか・・・

　人が人を裁くっていうのは本当に大変なことですね