田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

つくば植物園の華花⑩:亜熱帯の花③

2021年03月27日 | 花さんぽ・花めぐり

’210317「ハナシンボウギ(花しんぼうぎ)」(Glycosmis parviflora、Glycosmis citrifolia

日本(琉球列島)、台湾~東南アジアに分布。やや乾燥した岩場に生育する。

’210303 ミカン科ハナシンボウギ属の常緑低木 絶滅危惧ⅠB類

花期:2~3月、白い5mmほどの小さな花。

液果は球形で、淡紅色の直径1cmほど。

’210317 「ケラマツツジ(慶良間躑躅)」(Rhododendron scabrum)絶滅危惧Ⅱ類(VU)

日本(奄美、沖縄群島)に分布。渓流沿いの岩場や山地の林縁に生育する。

’210317 ツツジ科ツツジ属の常緑低木  花期:2~4月

花冠の上面内側に濃色の斑点がある。

’210317「タイワンヤマツツジ(台湾躑躅)」(Rhododendron simsii

別名:シナヤマツツジ、トウサツキ 日本(奄美~琉球列島)、台湾、中国に分布

’210317 ツツジ科ツツジ属の半落葉低木 花期:3~5月

花冠の上面内側に濃色の斑点がある。ケラマツツジに似ている。

’210317「シマイズセンリョウ(島伊豆千両)」(Maesa tenera)

日本(九州・琉球列島)、中国、台湾に分布

’210317 サクラソウ科(旧ヤブコウジ科)イズセンリョウ属の常緑低木 

花期:3~4月 小さな白色花を多数咲かせます。

ヒメキランソウ(姫金瘡小草)」(Ajuga pygmaea

シソ科キランソウ属の多年草 日本(九州~琉球列島)、台湾に分布

花期:3~4月、草丈は5cmほど。 海岸付近の日当たりのよい場所に匍匐。

(参考)こちらは「キランソウ(金瘡小草)」( Ajuga decumbens

本州~九州の道端などに生える雑草。よく見ると綺麗な花です。


春の花:四手辛夷

2021年03月26日 | 花さんぽ・花めぐり

’090329 シデコブシ(四手辛夷)Magnolia stellata) 別名:ヒメコブシ(姫辛夷)

モクレン科モクレン(マグノリア)属の落葉低木~小高木。準絶滅危惧 (NT) 

’130323 「stellata(ステラータ)は、英語で「star」のことで、星のようなモクレンという意味とのこと。

漢字の「シデ(四手)」は玉串やしめ縄につける「紙垂」のこと、「コブシ(辛夷)」は、モクレン属の蕾を乾燥させた中医薬である「辛夷(しんい)」を無理矢理「コブシ」と読んだのではとの説があります。

’210317「コブシ(辛夷)」は落葉小高木~高木で、樹高5~18mにもなりますが、本種は樹高:3~5mほど。

’210317 また、コブシのように直幹にならず株元で分枝をして四方に広がる樹形も独特です。

日本固有種で、愛知県を中心に東海三県のごく限られた地域の丘陵地などの湿地周辺に自生。

愛知県田原市の「椛(なぐさ)の自生地」は、国の「天然記念物」に指定されています。

’070310 花期:3中旬~4月中旬。

花被片は12~18個あり、萼と花弁の区別はなく、葉の展開前に淡紅色または白色で紅色を帯びた花を咲かせる。

’190905 集合果(袋果)は垂れ下がって長さ3~7cm。8~9月に赤く成熟する。

’200325 八重咲き品種↑↓

なお、本種と「タムシバ」との交雑種「マグノリア ‘ロベルスドリーム’」(Magnolia × proctoriana ‘Robert's Dream’)などよく似た園芸品種があります。(写真なし)

 


春の花:エリシマム

2021年03月25日 | 花さんぽ・花めぐり

エリシマム」(Erysimum=旧学名:Cheiranthus)ヨーロッパ南部~西アジア原産

別名:ニオイアラセイトウErysimum cheiri、宿根チェイランサス、ウォールフラワー(英名) 

アブラナ科エリシマム属 常緑多年草(宿根)、一年草扱い 花期:3~6月 草丈:20~80cm

品種名は自信ありません。

エリシマム・カナリアイエロー」(Erysimum L. hybrid

エリシマム‘シトローナオレンジ’

エリシマム’ボウルズモーブ’」‘Bowles's Mauve’

エリシマム’スプリングパーティ’」(Erysimum L. hybrid

光の強さで花色が変化する。

左側:チェイランサス’シュガーラッシュ・ イエロー’Erysimum cheiri ’Sugar Rush Yellow’)

花期:11~4月 ※チェイランサス属(Cheiranthus

右側:ストック’ベビー・ローズ’ 


つくば植物園の華花:春⑤

2021年03月25日 | 花さんぽ・花めぐり

スノキ(酢の木)属・種名不詳」(Vaccinium sp)ツツジ科スノキ属 中国原産

ブルーベリー、クランベリー、ハックルベリーなどの果樹と同じ仲間です。

プセウデランテムム・リラキヌム」(Pseuderanthemum lilacinum) マレー半島原産

キツネノマゴ科プセウデランテムム属の常緑小低木

クレロデンドルム・バケリ」(Clerodendrum bakeri ) 熱帯アフリカ原産

シソ科クサギ(クレロデンドルム)属 白い花が半球状になって咲きます。

カランコエ・プミラ」(Kalanchoe pumila) マダガスカル原産

ベンケイソウ科カランコエ属の半耐寒性常緑多年草

細かい毛が植物全体を覆い、白く見え、「白銀の舞」とも呼ばれる。

フェラリア・ディバリカータ」(Ferraria divaricata

アヤメ科 多年草(球根) 花期:3~4月

プリムラ・ブルガリス」(Primula vulgaris)(原種)ヨーロッパ原産

和名:イチゲサクラソウ 英名:プリムローズ サクラソウ科サクラソウ属の多年草 

クリーム色の花が株を覆うほどたくさん咲きます。

プリムラ・ベリス」(Primula veris)(原種)ヨーロッパ原産

和名:「キバナノクリンザクラ(黄花九輪桜)」別名:「カウスリップ(Cowslip)

サクラソウ科サクラソウ属の多年草(根茎)

カメリア・シーチュアネンシス」(Camellia szechuanensis) 中国原産

ツバキ科ツバキ属(カメリア属)の常緑低木

カメリア・クスピダータ」(Camellia  cuspidata) 中国原産

別名:「トガリバツバキ(尖葉椿)」 ツバキ科ツバキ属(カメリア属)の常緑低木

サルウィンツバキ」(Camellia saluenensis) 中国(雲南省・四川省南部)原産

ツバキ科ツバキ(カメリア)属の常緑低木 花色は個体により、濃淡があります。


春の花:カンパニュラ

2021年03月24日 | 花さんぽ・花めぐり

花屋さんの店頭には、いち早く色々な「カンパニュラ(Campanula)」が出回っています。

キキョウ科ホタルブクロ属(カンパニュラ属)の多年草(1ー2年草)。

「カンパニュラ」は釣鐘のことです。

’210306 カンパニュラ『アピール』シリーズ 

従来の「カンパニュラ」のイメージと違い、草丈の低い矮性種で、花を上~前向き向きに咲かせます。

開花(花芽分化)に低温がいらず、冬~春にかけて出回ることが出来るようになった画期的な品種とのこと。

カンパニュラ’アピール・ディープブルー’」(Campanula medium

別名:風鈴草、釣鐘草 耐寒性1~2年草 花期:春~初夏 草丈:20~40cm 花径:4cm

’アピール・ピンク’ ’ライトピンク’ホワイト’もあります。

 

カンパニュラ’ファンシーミー’ 」(Campanula hybrid)

半耐寒性多年草で草丈は20~25cm 

花期:春~秋(高温期はお休み)花径:3.5cm

ブルーとホワイトのコントラストが美しい品種です。

上手に育てると1株から数百の花を咲かせるそうです。

 

カンパニュラ・ベルフラワー」(Campanula portenschlagiana) ユーゴスラビア原産

別名:オトメギキョウ(乙女桔梗)、カンパニュラ・ポルテンシュラギアナ

耐寒性多年草 草丈10~20cm 花期:4~7月 白花品種もあります。

青紫色でベル型のかわいらしい花が株を覆うように咲きます。