3740.~理解へと~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「何分後・何分前」(4月16日)
おはようございます。所沢教室の佐藤です。
今月から高等部2年生のK君。
「時計の学習もやって頂けると嬉しいです」というご家庭のご希望を受け、
この一年間は「時刻と時間」の学習を進めてきました。
「何時何分」は習得していたので、
「何分後、何分前は何時何分を時計の針を見て答えられるようにする」という課題に取り組みました。
最初に用意したのは、「今、3時です。10分後は□時□分です」という文章だけのもので
時計盤を使って行ってみたのですが、どうもピンとこない様子でした。
そこで何分後は足し算、何分前は引き算として計算で求められる形式にしてみると、
しだいにこの考え方が定着してきました。
けれども、計算上はできても意味は分かっていないと思われたので、集合時間(何分後に集まる)や電車の時刻(何分後に到着)など、日常で使われる場面の絵をつけて問題にしてみました。
そして、再び最初の時計盤の問題に戻ってやってみるという繰り返しを続けた後、
何回目かで、K君は迷いなく目で針を見て答えられるようになりました。
今は、午前・午後、一日は24時間を学習中です。
これについても、生活に役立てることができるような工夫をしていきたいと思います。
◇ワンポイント・メッセージ
問題文と時計、問題文と計算、問題文にイラスト(具体化)、ステップを踏んで学習を進めていったことが良かったですね。計算で答えを求められたから云って、そこで学習を終わらせなかったことがポイントです。教えられた操作でできただけのことは、少し時が経てば忘れてしまいます。いかに理解に至らせるか、講師は常にそれを念頭に置いておきたいものですね。