3762.~知的好奇心に応える~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「心が動く課題を」(5月12日)
おはようございます。武蔵境教室の小泉です。
授業の中で集中が続く課題が少なかったSくんのプログラムについて、少し難度の高い課題を行ってみたらどうか、というアドバイスをもらいました。
そこで、年中だからという先入観を捨てて、デジタル教材で小学校1年生の単元を聞いてみました。
すると、とても集中してモニターを見つめ、音読を聞いています。
「あかるい あさひだ あいうえお。 いいこと いろいろ あいうえお…」、
それに続けて、あいうえおのトレースもできました。
ひらがな・カタカナ・アルファベットの区別なく、見て覚えたものをすらすら書いてしまうSくんは、
だいたい下から文字を書いていました。
でも、ひらがな書字の歌を聞いてから、講師の声掛けに合わせトレースをすると、書き順通りに書くことがきたのです。
お絵かきと書字の違いを認識したのかもしれません。
4月に年長になったSくんの心が動く課題を見つけ、就学に向けて一つずつ備えていきたいと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
課題を確実に獲得させたいという講師の思いから、時に同じ課題で足踏みをさせてしまうことや、課題の新鮮さを失いそうになることがあります。生徒さんの学習への意欲に少々問題を感じたら、課題の転換を試みましょう。殊にこのSくん、「見て覚えたものをすらすら書いてしまう」ということですから、同じ課題が続くと飽きてしまう傾向があることが推測できます。Sくんのような生徒さんには、新鮮な課題で常に知的好奇心に応えてあげることが有効ですね。