4995.~“あせらない” “あきらめない” “あまやかさない” 〜
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「頑張らないわけにいかなくなったよ…」(4月16日)
おはようございます。朗豊ゼミナール 相模原教室の井上です。
T君は高校1年の途中から「学校に興味がない」と言って行かなくなり、単位が危うい状況となりました。
講師は彼の心に向かって、「資格が取れたらどんなに素晴らしいか」を毎回訴えるように話し続けました。
高校1年の3月も終わりに近く学校から何度か呼び出しを受けていましたが、一向に行こうとはしませんでした。
そこで学校を変えることも案として出かかったのですが・・・。
その際も何度も彼の心に向かって資格のすばらしさを話しました。
単位認定が下される前日だったでしょうか。
彼からこんな話が出ました。
「学校に追試をお願いしたら、OKをもらえたから今から行ってくるよ」と。
驚きましたが、講師は微笑ましい気分になりました。
何とか試験を受けたようで、単位もぎりぎりでクリアしました。
あとで彼は、
「何で俺のことをそこまで考えてくれるんだよ。頑張らないわけにいかなくなったよ」と言ってきました。
その後、彼は目を見張るような頑張りを見せ、この3月に無事、高校を卒業し、さらに就職先も決まり、
立派な社会人として巣立っていきました。
講師には感無量の思いだけが残りました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
講師の訴えかけが、T君に届きましたね。まさに、“あせらない” “あきらめない” “あまやかさない” の境地ですね。創設者玉野良雄のこの言葉にはたくさんの方が共感してくださいます。しかし、その実践は易しいものではありません。しかし講師自身、また親御様方も、T君のこうした成長を覚え、この言葉に基づく療育実践をこれからも心掛けていきましょう。