3736.~具体物を使って~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「割り算のイメージを」(4月11日)
おはようございます。所沢教室の榎戸です。
今月入会のSくん、4年生。
割り算の筆算が始まる前に、余りの無い横式の割り算の復習を計画していました。
「むりむりむり。学校で前にやったけど、知らなかったもん(解らなかった)」、
「大丈夫。魔法をかけるときっとできるよ。その前にチューリップを作りましょう」。
「チューリップ一本に葉っぱは2枚切ってね」、
「じゃあ、2本作るから4枚ってこと?」
「正解。やっぱりお母さんの分も入れて3本作ろうか」、
「じゃあ、葉っぱ6枚だね。」即座に計算して答えます。
「同じ数ずつ増えるときは、掛け算で計算できるよね」
「みんなの分5本作るときは・・・2×5で10」、得意げに答えます。
葉っぱを10枚切り終わったところで、
「たくさん切れたので、Sくんと先生で分けようか。」
「いいよー」と言いながら1枚ずつ2枚のお皿にわけていきます。
「分けるときは割る計算をすると、早くわかるよ」。
「ふーん。じゃあ10÷2は2×5だから5枚」といいながらお皿の中の葉っぱを数えます。
「ほんとだ。5枚」目をまん丸にして驚いた後、満面の笑顔で
「10本作るときの葉っぱは2×10で20。先生と分けるときは割り算して 20÷2で10枚ずつだ」
割り算のイメージが少しできたようです。
用意した魔法はまだ残っています。
次回の授業が待ち遠しいとわくわくした一コマでした。
◇ワンポイント・メッセージ
「むりむりむり」と割り算は敬遠気味であったものの、スムーズに割り算へと導入できました。かけ算には習熟している上に、工作を通して具体的に個数を目にし手にしていたことで、割り算への切り替えもイメージがしやすかったようですね。ご入会初回の授業で、苦手意識が軽減されたことはとても良いスタートでした。