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発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

639.研修会より:問題点をしぼりましょう。

639.研修会より:問題点をしぼりましょう。
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 (つづき)
 先日、東京都立清瀬特別支援学校コミュニケーション部の研修会にお招きいただきました。テーマは、「子どもの良いところを伸ばすために」-そのための考え方と家庭での具体的実践例について-でした。

 生活リズム、一日が順調に流れていますという方もいらっしゃれば、ほとんど「?」という感じです、という方もいらっしゃいました。学習主体であるお子さんを生き生きと、という目標のためには、その「?」を改善していきたいのです。その具体的考え方についてお話を進めました。

 1)問題点を絞りましょう

 2)できないことをやらせていませんか?

 3)テレビ・ゲーム・ビデオのルールの設定はできていますか?

 4)片付けの時間の確保はできていますか?

 5)生活表の目的

 これらの観点からひとつずつ確認をしていきました。
 きょうは、その(1)問題点を絞りましょう、についてです。

 ご家庭での生活のほとんどが「?」となると、四六時中小言を一定ないくてはならなくなってしまいます。親御さんも疲労すれば、お子さんも気持ちを滅入らせてしまいます。

 かつて「家では、一日中叱っています」と親御さんが相談をしてこられたので、「ある一日、いつ、どんなことで叱ったかを書き出してみてください」と提案しました。そして、「特に叱るほどでもなかったこと」「どうしても叱る必要があったこと」をチェックしていただきました。

そうしてみると、冷静に客観的に眺めることができ、どうしても叱るべきことがほとんどないことに気付きます。

 生活表も全体の状況をまずチェックしてみましょう。そして改善すべき項目をピックアップしましょう。項目のピックアップの目安は、お子さんが獲得しやすい項目を優先して選びましょう。

 たとえば「着替えをする」はまだ難しくても、「靴をはく」がもう少しで手早くできそうだったら、「靴をはく」をひとりでさっとできることを優先します。

着替えもやればひとりでできる項目であっても、あさ目が覚め切れずにグズグズとしてしまうようでしたら、適宜手を添えてあげましょう。そして、気持ちよくさっと済ますことです。ここでお互いに気持ちをイライラさせないことが最も大切です。

 また、ひとつの項目でもそれを完璧に行わせることを目指すのではなく、それを細分化してワンステップずつクリアーしていくことを目指しましょう。

 「お箸で、こぼさないように食べる」ことが目標でも、朝は「スプーンでなるべくこぼさないで食べること」を目標とするように。お箸は、ゆっくりと食事の練習のできる夕食、または休日の食事で少しずつ練習していけばよいのです。

 こんなふうに、問題を絞って、楽しくいい気持ちで元気に登校させてあげましょう。


造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp
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