"倶利伽羅(くりから)"って何て快い響きがある語呂合わせだろう。思わず「からっくりっ、くりっから」と口ずさみながら砂地の谷を歩いていました。”龍”をサンスクリット語で”くりから”と云い、漢字で当て字にしたものでした。龍のようにくねくねして大きい谷の喩えで名付けられた倶利伽羅谷の紅葉を訪ねてみました。
コース 倶利伽羅谷登り口~倶利伽羅谷展望所~行儀松登山道出合~砂千里~阿蘇中岳火口~砂千里~倶利伽羅大滝~倶利伽羅谷登山口 (行動時間5時間弱)
メンバー Aさん ミッセルさん そよかぜさん bamboo
早朝5時半過ぎに拾ってもらい島原から一番フェリーで熊本へ渡ります。萌の里で案内して下さるAさんと待ち合わせ、Aさんの車に同乗させてもらい倶利伽羅谷登山口へ向かいました。一週間延期しましたが、下見をされたAさんに拠ると、やはり阿蘇も同様紅葉はあまり期待できそうにないとのこと。私たち長崎組は「自然のままを観れれば良いのですよ」。
どこまでも広がる秋の空。「この深い青を何と呼びましょうか?」「吉田拓郎の歌に出てくるサマルカンド・ブルーですね」とすかさずAさん。今日はサマルカンド・ブルーの登山日和です!
雲一つない青空に吸い込まれるようにして登っていきます。身も心もサマルカンド・ブルーに染まりそう・・・
黄葉したぎざぎざの葉のカシワの木は青い空と草原に似合います。しばらくメルヘンチックな世界が続きました。
倶利伽羅谷へ下る予定でしたが、目の前に見える阿蘇の山々を紹介され、このまままっすぐ行けば中岳火口まで登れると聞き、中岳火口まで行きたくなりました。砂千里浜に表玄関からではなく南側から行くなんて滅多にできない経験です。「風の吹くまま、気の向くまま」と吉田拓郎のサマルカンド・ブルーが後押しをしてくれます。予定変更して帰りに倶利伽羅谷を廻ることになりました。
行儀松登山道出合↓
月面着陸です。行ったことはないけれど、月に下りたらきっとこんなふう
中岳火口周辺はイタドリやコイワンカンスゲ等の植物しか生育できない火山荒原(こうげん)です。
違う色の地層が重なって見える
砂千里ヶ浜は火山灰が風で移動するために厳しい環境となります。塚のように盛り上がって見えるのは、イタドリが長い根を張り、そこへ火山灰が積もったもの。
今日噴煙が上がっていたのはこの火口湖のみでした
登りで火照った身体が冷たい風に心地よい~と思っているのは私たち4人だけ。見回すと、観光客らは首にマフラーを巻いたり、コートやジャンバーを着ている人が多い。「寒い、寒い」。一挙に南国から北の地へ舞い降りた私たちは、風と人目を避けて避難シェルターで昼食を食べることにしました。
その2へ続きます
思っただけで、結局!単独だから・・・で、九重に行きました。
このコースで高岳まで行ってみたいのですが
なかなか休みと天気が合わないのが悩みよ。
熊本在住の山好きさんにはポピュラーなコースなんだ。でも、陽射しが降り注ぐ夏場だけは止めておいた良いかもしれませんね。思わず汗拭いタオルを帽子の下にひらひらさせました!クマモンのグッズも出て熊本は売り出し真っ最中という感じですね。萌の里付近も夕方なのに駐車場は車でいっぱいでした。