晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

故郷の味あれこれ

2014年12月10日 | 日常
実家の母は合理的な人で必要以上世話を焼かないタイプだから、結婚後送り物をもらったことは2、3回あるかないかぐらい。それと反対に婚家先の母からは実に良く送り物が届いた。
なのに私は感謝心より、お返しの取り越し苦労が先んじて届くたびに溜息が出て憂鬱になっていた。
十数年前義母が亡くなって寂しくなったのもつかの間、今度は義姉から送り物が届くようになった。姉は独身で私たちとほとんど変わらない年齢ー、買い物と贈るのが趣味だからかまわないでと配慮してくれるが、たぶん贈る人はもらうことも好きなはず・・・。
またお返しに悩むことになり、それがトラウマで息子夫婦にも送るのが躊躇されていた。

ところが、今回ふっと贈答品売り場で、冷凍ちゃんぽんと角煮饅セットが目に入った。これだったら息子が炊事当番の日に簡単に食事の準備ができるはずだ。余計なことをしたかもと気になっていたら、すぐ返事が来た。息子からは「久しぶりに長崎の味を堪能した」。お嫁さんからは「初めて食べた角煮饅は美味しかった」と。

ちょうど義姉から贈り物が届いた昨日。その中にあった鹿児島の手作り味噌!白っぽくて麦のつぶつぶがまばらに残るお味噌は冷凍保存していたという!
早速そのお味噌をといて味噌汁を作る。まさしく、帰省した折に義母が食卓に載せていたお味噌汁だった。麦の香りがふくよかでお酒がちょっと効いた懐かしい味わいがある。どこのメーカーで買っても味わえないお味噌汁だった。

あれこれ思い悩まなくて、「ありがとう!」と素直に思うだけで良いのかもしれないね・・・。







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