晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

近くの島を探検サイクリング

2009年04月09日 | 植物
先日の野母崎に刺激されて海の植物群にも親しさが増した私。おにぎりと水筒をリュックに詰め、近くの島へチャリで一人サイクリング。右写真、橋でつながった小さな島の先に突き出た数珠つなぎのような小島は地元では三味線島と呼ばれています。横から見ると三味線を寝かしたようです。干潮になると島まで渡れますが、満潮までに戻らないと帰れなくなります。幼い子供達を連れて、ワアワア言いながら駆け足で島を一回りしたことが懐かしく思い出されました。

 

道が分からずに入り込んだことがなかった古墳群に初めて足を踏み入れました。6世紀末から7世紀初めにかけて造られたこの遺跡。一般的に古墳は遺体を入れる室を石で築き、その上に土を盛り上げてありますが、ここのは丸い石ころを積み上げてある簡素な古墳でした。積石塚と呼ぶのだそうです。人骨は残っていずにガラス製の玉類や、当時の人々が使用した壷や甕(かめ)が発見されたと案内板に説明されていました。

 

盛り上がった古墳跡に、まるで亡き人々を偲ぶかのように薄紫のタチツボスミレが一群れ優しく咲いていました。
じーんとこみ上げて来てしばらく立ちすくんでいた私です。お粗末ですが詠んでみました。
     
   古墳跡古(いにしえ)人の夢覚めて すみれ一群れ風に揺らめく



ハマエンドウとハマダイコン
  

ノイバラに似た白い花が咲いていたけどテリハノイバラでしょうか?
上右写真のたくましく地を這う青々しい葉は?
ハマヒルガオとpandaさんよりコメントをもらいました。もうしばらくするとピンクの花が海に向かって咲き始めるそうです。潮の流れに乗って来た彼らは、海の向こう故郷を想っているのかもしれません。

人知れず浜辺に咲く花は山で誰の目にも留まらずに咲き散っていく花々と同じように健気に思えました。
空にはイソヒヨドリが高らかに鳴いています。この時期になると春を告げる鳴き声が海辺の街長崎に鳴り響きます。
きっと古代の人々もこれを聞いて春を感じていたたのでしょう。古墳に眠る彼らにもきっと聞こえているはず。


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5 コメント

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こんにちは (panda)
2009-04-10 10:18:42
ばんぷ~さん、昨日は一緒に行けなかったのが残念です。きっとばんぶ~さんも釘付けになったはず…なんて自慢してるのよ( ´艸`)
イワタイゲキは私も紅葉と種を楽しみにしています。一緒にサイクリングといいたいところですが、自転車に乗ることができないのでまた夏にお誘いしますね、そのときは…して遊びましょうね。
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彼女らを守るために・・・・ (ばんぶ~)
2009-04-10 10:30:08
色々考慮した結果、後でご登場してもらいます。

>自転車に乗ることができないのでまた夏にお誘いしますね、そのときは…して遊びましょうね
長崎は坂が多いので自転車に乗れない人が多いわね。鹿児島では猫や犬も乗れるので最初は驚きました。・・・は了解です
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ありがとう! (panda)
2009-04-10 11:52:08
ごめんね、いろいろお気使いさせてしまって。テリハノイバラが一面に咲きます。
それからハマヒルガオもピンクの花が海に向かって群生してます。もうちょっとですね、
「ニュージーランドのほうれん草」ツルナも結構美味しいよ…
私、海に咲く花も好きなんです。南の島から流れ着いた種が芽吹いて、ここで咲いてるのがなんだか好きなんです。ここの島はよく通ってます。
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小さい島の新しい発見 (hide)
2009-04-12 01:46:42
bambooさん、相変わらず活発に動いておられますね。

この島はもう20年以上行ってないです。
当時、岩場でアラカブ釣りや漁港では同僚と船でキス釣りに行ったりした記憶があります。

近場なのにすっかり忘れてしまっていました。
ゆっくり行くといろんな発見がありますね。

三味線島や古墳群のことなど知らなかったです。山野草等もいろいろ咲いていて小さい島ですがまだ自然がたくさん残っていて安心しました。

機会があったらいつか足を伸ばしてみようと思います。
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私も久しぶりに行きました (ばんぶ~)
2009-04-13 10:44:33
pandaさんに教えてもらって出かけたのでした。
海岸植物観察が目的だったのに、曲崎古墳群も興味深く感動してしまいました。海辺までの木道がとても素敵でした。”灯台下暗し”とは良く昔の人は云ったものです。牧島の漁村ののんびりした雰囲気も楽しく、プチ旅行をした感覚を味わえました。
お時間がありましたらhideさんもお出かけ下さい
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