あらすじ: 白血病の姉(ソフィア・ヴァジリーヴァ)に臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によって生まれた11歳のアナ(アビゲイル・ブレスリン)。彼女はこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきたが、母サラ(キャメロン・ディアス)は愛する家族のためなら当然と信じてきた。そんなある日、アナは姉への腎臓提供を拒否し、両親を相手に訴訟を起こす。
自身が苦しい闘病を体験しているので、医療物や闘病記、落涙するような悲しい話には決して近づかないように心がけています。でも、『私の中のあなた』は白血病を患った姉を助ける為に遺伝子操作によって生まれた妹の視点で描かれているはず。実際、現実にも新聞やテレビで、赤ちゃんからの臍帯血移植やES細胞を用いた人工臓器の話が取りざたされていて、目をそらすことはできません。
自らを励ましながら観始めたのですが「もう限界」と幾度ストップボタンを押しかけたことでしょう。最後まで観終えたのは、この映画が生と死という重いテーマを真正面からとらえ、両サイドから描いていたからだろうと思います。
「死は恥じゃない」判事がアナにきっぱりと伝えた言葉が、観終えた後も心に深くリフレインしています。(和訳ではなく英文を知りたいところです)。彼女はサラの同僚でもあり、交通事故で娘を亡くしてやっと復職したばかりでした。
死は、闘病中から退院してまでもずっと私を苦しめ続け、おぞましく忌まわしいものでした。生を授かったものすべてが避けられない宿命です。この言葉はアナにだけでなく、娘を死なせたくないと闘っている母サラにも語られるべきだったのでしょう。
ところが、裁判中、弟によって真実が明かされます。果たして「もう、姉の犠牲になるのはたくさん。わたしは自分の人生を生きたいの。だから親を訴える」と云ったアナの真意は何だったのでしょう?ここからがターニングポイントとなって、さらに深い流れがいっきに押し寄せます。
姉のケイトを支える父親は母親とは違った愛し方で、弟は弟なりに煩悶する姿、ボーイフレンドも重層的に描かれた素晴らしい作品でした。
映画を観終わった後で、原作ではアナが交通事故によって亡くなり、姉のケイトに臓器が移植されると知りました。映画と原作は別物と認識していますが、原作は「生と死」のテーマを映画以上に越えて表しているのか知りたいと思っています。(図書館に予約中)
著者 ジョディー・ピコー
邦題では『私の中のあなた』と訳してありますが、原題は『MY SISTER'S KEEPER』。”KEEPER”は番人とかいう意味合いで衝撃的なタイトルに感じられます。
両親を訴える次女アナの役をアビゲイル・ブレスリンがとてもキユートに演じていました。『リトル・ミス・サンシャイン』(別なブログに書いていますのでここをクリック)『幸せのレシピ』で光っていた小さな女優さんだったので覚えていました。まだまだ彼女ののりしろは伸びそう。
自身が苦しい闘病を体験しているので、医療物や闘病記、落涙するような悲しい話には決して近づかないように心がけています。でも、『私の中のあなた』は白血病を患った姉を助ける為に遺伝子操作によって生まれた妹の視点で描かれているはず。実際、現実にも新聞やテレビで、赤ちゃんからの臍帯血移植やES細胞を用いた人工臓器の話が取りざたされていて、目をそらすことはできません。
自らを励ましながら観始めたのですが「もう限界」と幾度ストップボタンを押しかけたことでしょう。最後まで観終えたのは、この映画が生と死という重いテーマを真正面からとらえ、両サイドから描いていたからだろうと思います。
「死は恥じゃない」判事がアナにきっぱりと伝えた言葉が、観終えた後も心に深くリフレインしています。(和訳ではなく英文を知りたいところです)。彼女はサラの同僚でもあり、交通事故で娘を亡くしてやっと復職したばかりでした。
死は、闘病中から退院してまでもずっと私を苦しめ続け、おぞましく忌まわしいものでした。生を授かったものすべてが避けられない宿命です。この言葉はアナにだけでなく、娘を死なせたくないと闘っている母サラにも語られるべきだったのでしょう。
ところが、裁判中、弟によって真実が明かされます。果たして「もう、姉の犠牲になるのはたくさん。わたしは自分の人生を生きたいの。だから親を訴える」と云ったアナの真意は何だったのでしょう?ここからがターニングポイントとなって、さらに深い流れがいっきに押し寄せます。
姉のケイトを支える父親は母親とは違った愛し方で、弟は弟なりに煩悶する姿、ボーイフレンドも重層的に描かれた素晴らしい作品でした。
映画を観終わった後で、原作ではアナが交通事故によって亡くなり、姉のケイトに臓器が移植されると知りました。映画と原作は別物と認識していますが、原作は「生と死」のテーマを映画以上に越えて表しているのか知りたいと思っています。(図書館に予約中)
著者 ジョディー・ピコー
邦題では『私の中のあなた』と訳してありますが、原題は『MY SISTER'S KEEPER』。”KEEPER”は番人とかいう意味合いで衝撃的なタイトルに感じられます。
両親を訴える次女アナの役をアビゲイル・ブレスリンがとてもキユートに演じていました。『リトル・ミス・サンシャイン』(別なブログに書いていますのでここをクリック)『幸せのレシピ』で光っていた小さな女優さんだったので覚えていました。まだまだ彼女ののりしろは伸びそう。
私も前半部はそう思って『許せない』と観ていましたが、少しづつ母親、サラの気持ちも理解できるようになってきました。
さゆりさんは私より過酷な体験をしているし、違ったくぐり方をして現在に至っているので、感想を聞きたいと思っています。
負担でなかったらいつか観てみてね
愛する娘を助けるためとはいえ、遺伝子操作で子供をつくるなんて・・・とは思うものの、目の前で苦しんでいる姿をみて他に方法がないと言われたら・・・。でも、もし自分がアナの立場だったら・・・と頭の中がぐるぐるしてしまいます。
原作ではラストが違うんですね。それも頭におきながら、いつか映画を観賞しようと思います。
それと、ブックマークにわたしのブログを入れてくれてありがとうございました。わたしのほうからもリンクさせていただきますね~。
そんな風に思って下さってほっとしました。
事前にお断りしなくちゃいけないのですが、勝手にやっちゃてごめんなさいね。
私のブログに立ち寄って下さるのは山が好きな方が多く大歓迎してますが、映画を取り上げた時は「無しのつぶて」で寂しい思いをしていたのですよ。だから次第に映画や本は書かなくなってしまって・・・。
山は勿論、映画好き、本好きな人も集まって欲しいbambooです
3つとも同じぐらい大好きよ!
6月8日は「告白」を見ました。ここまでとことん毒の強い作品もすばらしいということを知りました。原作は読んでおりません。エンドロール中に誰一人席を立ちませんでした。
「告白」は原作を読んでから観るつもりです。今が旬のような松たか子の演技に期待しています。
ラストが違うというのは、起承転結とストーリーを考えて原作をひねり出す書き手にとってどんなものなのでしょうか?映画化されることで本が売れて購読者が増えるのを良しとしているのか・・。最近本が売れない小説家も持ちつ持たれつという事でしょうかねぇ~
ところで、今月もブログDEロードショーを開催いたします。
作品は「L.A.コンフィデンシャル」。陽面着陸計画のなるはさんが選んで下さいました。
理由は…
■とにかく観たい!!
■アカデミー賞脚色賞、助演女優賞獲得、作品賞等多数ノミネートという高評価作品!
■ラッセル・クロウ、ケヴィン・スペイシー、ガイ・ピアース等そうそうたるキャスティング!
とのことです。
よかったら今月も一緒に映画を楽しみましょう♪
>とくに気がかりだったのは、母親に嫌悪感を覚えてしまうかもしれないという事。でも、鬼気迫る様子に驚く事はあっても、ケイトを想うあまり周りが見えなくなってしまった彼女を不愉快に感じる事は一切なく、胸が痛むばかりでした。
意外性ある配役でケイト役のキャメロン・ディアスが好演してましたよね。
>見せ方はとても丁寧で、物語の中心である女性陣だけでなく、こういう話だと空気になりがちな男性陣も静かに見せてくれます。ダンスパーティに娘を送り出すシーンとか、姉の絵を風に任せるシーン、弁護士さんが「休憩したくてワザと倒れた」と飄々と答えるシーンが良かった!
空気になりがちな男性陣(笑)の表現がユニーク!
確かにそうです。弟君も良かったですね。
時間がなくて原作を読まずに図書館へ返していますが、ラストは映画の方が良さそうですね。作り手の気持ちがより伝わりそう。でも、読まない事には、確かなことは分からないかも。
「L.A.コンフィデンシャル」
確か、アカデミー賞脚色賞、助演女優賞獲得という高評価で一度は手にしたような記憶が・・・。
再チャレンジする機会に恵まれたと思って観ようかな。
昨日は私のブログにコメント&トラックバックを
ありがとうございました。
>姉のケイトを支える父親は母親とは違った愛し方で、
>弟は弟なりに煩悶する姿、
>ボーイフレンドも重層的に描かれた素晴らしい作品でした。
それぞれがそれぞれの愛し方をしていて
愛にあふれた作品だったと思います。
私はネットで原作のラストを見て敬遠してたのですが
bambooさんの宵乃さんへのコメントで
>でも、読まない事には、確かなことは分からないかも
とあったので、ハッとしました。
確かに、読んでみないとわからないですよね。
まだ読んでる最中の本、読んでない本が家に転がっているので
それらが終わったら私も原作に挑戦してみたくなりました。
下さってありがとう!
>まだ読んでる最中の本、読んでない本が家に転がっているのでそれらが終わったら私も原作に挑戦してみたくなりました
何処も同じですね。
実は私もあれこれ読みかけがありながら、
今までBSの「麗しのサブリナ」を観ていました。考えればヘップバーンの作品は、彼女が
年老いてからのを一本観ただけなのです。
自分向きではないと勝手に思い込んでいたのですが、ビリー・ワイルダーのことを撮った映画を数年前に観て、彼が監督した作品を是非観たいと思ったからなの。
結果結構楽しめました。
>読んでみないとわからないですよね
映画も同様で自分の目で確かめて語るべきですよねぇ~。
映画や本の感想は、主に“しずくの水瓶”のブログの方へアップしています。
私もパソコン音痴同好会に入会資格が充分あります(笑)!