晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

浄土山 幻の○○○岩???

2011年09月04日 | 

腰の調子もまあまあなので、先週から懸案だった浄土山へ行くことにしました。胸がわくわくどきどき!臆病者なのに怖い物見たさが勝ってしまう悲しい性かな・・・。

フムフム、もともと浄土山は鍋島家の私有地であったのだけれど間違って官に奉還してしまった。それを明治政府にお願いして返してもらい喜んで鍋島直彬公は視察に出かけられた。そこで先代が雨宿りした石を発見し、懐かしく思われ、自らその岩に休憩した場所と書かれ、岩に「浄山」と大書されたということらしい・・・。

そこで疑問が湧いた。何故”浄山”なのだろうと。"浄”はけがれがない、きよいとかいう意味がある。この山は、確実に鍋島家の山であるという気持ちを込めて、直彬公は大書したのではなかろうか。昔、先代が雨宿りした岩があり証明している。だからこそその岩に特筆したかったのだろう。それが後に浄土山と転じたのだろう。などと推察を思い巡らしながら急坂を登ることわずか10分ー。

山頂に到着しました。

 

 

 

 

 

 

登山口へも、登山道にも標識があるので迷うことはありません。

 

まずは巨石群巡りから~、群とはちょっとオーバーかもしれませんね

ラピュタの立体蜘蛛の巣城!

また山頂へ戻って、本番の例の岩場へ向かいます。なるほど、直彬公の彫られた筆跡は「この山は先祖から受け継いだまさしく我が鍋島家のもの也」と勢い余って見えました。岩の表面をこすると手袋に黄色がくっついてきます。何という種類の岩石なのでしょうか・・・

さあ、これからが本番です。下っていくとテープが途切れ、前方に岩場が見え始めました。目指すは○○○岩!踏み跡を頼りに薄い岩を畳んだような岩を三点確保で攀じ登りました。脆そうな岩が心配で手をかける岩や、足場を何度も試しながら進みます。岩場で待ち構えているニョロ君も居そうで目も足も総動員して、緊張が高まります。ほとんど人が行った形跡はありません。そよ風さんにメールでザイルを用意して行った方が無難ともらっていたのに持参していません。後悔しながらも先を先を目指し何とか最後まで行き着きました。岩場はテーブル上になっていました。下を見ると切り立っているのが分かります。何となく基盤が細い心許ない岩峰!すぐにでも下へ降りたいと心臓はばくばくー。ところが、アチさんはここで昼食を摂ろうというのです。「えっ、何で!」と心の中で叫んだ私ですが、自分で行きたいと引張って来ておきながら、「怖い」とはとても口に出せません。(親しき中にもプライドあり)。そそくさとおにぎりを出して食べ終え、悠長に食べているアチさんを急かして下山しました。

浄土山が迫って見えました

多良岳方面は雲の中で、ヘリコプターが音をたてて旋回していました

 

有明海方面

一週間前に麓に延びるあの道路から、こちらを撮影したのでした

標高は高くないのですが、乗っている岩峰が不安定っぽいのです。↓に自分が居るという達成感だけがあり、「やったよ~」と一声叫びました。

「ガーン」がっくりです。

帰ってからぼん天棒さんがいつか読んだことがあるというブログ(ふしぎ山)を探してみました。3年前の登山道が無いころに作成された記事でしたが、、読むうちに、私たちが到達したと思っていた岩峰はもしかすると違っていたのではないかという疑念が湧いてきたのです。弱っちの私らが行けたのは腑に落ちませんでした。百戦錬磨のそよ風さんから送られた「ザイル無しでは大変そう」のメールの意味も、今となっては頷けます。でももうあの先は何も無かったはず(思い込んでいたのか、藪ってもいたからなのか?)。ということはもう一度先の岩を下って降りなければ行けないのか。検証登山の必要がありそうですが、しばらくは・・・・

 (左)ハダカホオズキの花から実になる途中と(右)イヌホオズキ

 

叉会えたね、アカネ科ハシカグサ!

シュウブンソウ

ヨウシュヤマゴボウ

キツネノマゴ

ボタンヅル

フジカンゾウ

ニシキソウ

ネコハギ

カエデドコロ

オトコエシ

ガンクビソウ

マメアサガオ

 中木場ダム

 

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうそう (そよかぜ)
2011-09-06 19:02:23
そうなのよ~
写真でいうと〇〇〇山の右手にちょっとしたとんがりがあるでしょう、そこら辺までしか尾根伝いには行けないみたい。
いったん鞍部まで引返して、登った岩の基部を巻いて、〇〇〇岩の下までに行かなくちゃなのだけど・・・
でもあの岩尾根だって、信用できない感じでスリルはあるよねえ。
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不思議な山 (ぼん天棒)
2011-09-07 16:10:45
アチさんbambooさん
今日は

昨日今日と涼しくなりましたね
昨日は天山に登り山頂のススキに
季節の移ろいを感じてきました

涼しかったですよ

昨日の目的は昨年そよかぜさの
ブログでツルニンジン(ジイソブ)
を拝見し何べんも天山山路を探し
まくり発見できないでいたからでした

今日も山頂で諦めかけていたとき
行雲流水のリーフさんと会い(初対面)
ジイソブの在処を教えてもらいやっと
辿りつけました
蕾でした
それがよかった そう思いました 
蕾が見れて之から花を見れる楽しみが
待っているから・・・

ところで本題 bambooさん達の浄土山へ
の初登りと、ふしぎな山のブログ拝見しました
浄土山山頂から先は険しいと記憶していましたが
そうでしたね

数年前のふしぎ山の記事を444を通るときに山友達に話している事が自分でも可笑しくてなってきました
でも、喜びますね
そよかぜさんにもよろしくお伝えください
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おはようございます (bamboo)
2011-09-08 10:21:59
昨日はありがとうございました。
紫外線に晒された6時間歩行の俵山でしたが、腰の痛みもなく、さほど日焼けもせずに今朝を迎えています。
愛らしいヒメノボタンは、今日も揺れているんでしょうね。
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ぼん天棒さんへ (bamboo)
2011-09-08 10:30:47
>山頂で諦めかけていたとき
行雲流水のリーフさんと会い(初対面)
ジイソブの在処を教えてもらいやっと
辿りつけました

それはそれは良かったです。一目で分かられたのでしょうか?
ジイソブも不思議な花ですよねぇ~。そう云えば最近私は出会っていません。

はい、結局昨日そよ風さんと話し、私たちが登ったのは例の岩の手前にある、途切れたとんがり部分だったようです。
すべての符号が合いました!
2日立つのに夢見が悪いのです。思い出しただけでも今でもぶるっと寒気がきます
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Unknown (リーフ)
2011-09-09 15:36:04
天山山頂でぼん天棒さんに出会ったリーフです。
なんか不思議なご縁だと思いました。

ところで鹿島にこんな山があったのですね。
そしてそんな山に挑戦される、bambooさん達素晴らしいです。

”ふしぎ山”のブログも拝見させていただきました。
いろんな視点からの山の楽しみ方があるんだなと感心したり、納得したり~でした。
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出会い (bamboo)
2011-09-09 17:38:17
>天山山頂でぼん天棒さんに出会ったリーフです。なんか不思議なご縁だと思いました。

山と花でつながっている赤い糸を手繰り寄せるようにして、次々に新しい人とのご縁が生まれるのでしょうね。私もぼん天棒さんよりメールを頂きとても嬉しくなりました。山仲間の輪がどんどん広がっていくって、とっても素敵ですよね

>鹿島にこんな山があったのですね

今、鹿島が売り出し中の山らしいです。そよ風さんは金泉寺で初めて聞いたということでした。一目見れば、あの山容に登山意欲をくすぐられます。どんなふうになっているのか自分の足で歩いて確かめたくなること間違いなしよ。
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