晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

中島京子作「小さいおうち」

2011年12月22日 | 
物語は東京西部にある赤い三角屋根の洋館に働いていた女中、タキの回想で書かれています。 東京の中流よりも少し上のクラスの庶民の人たちの暮らしぶりが描かれていて、時代は昭和の初期の時代なのに、不思議と懐かしさと新鮮さを感じてしまいました。戦争が忍び寄る暗い時代背景の中で、意外にも元気にイキイキと日々をすごす人々らがいるのは力強くも感じられました。 7章まではタキが仕えた平井家の時子奥様とその坊ちゃん、 . . . 本文を読む
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