私は、小さい頃から貧乏でした。昭和のオンボロの家で、ガラガラっと大きな音を立てて横に開く玄関の外は直接道路。通学中の同級生に見つからないように、毎日ビクビクキョロキョロしながら家を出ていました^^;日本庭園や門などなく、大きなダンプカーが家の前を通るたび、瓦は飛ばされ、祖父が運転手に怒っているシーンを震えながらじっと見ている子供時代でした。
洋風のマイホームブームの始まる時代だったのか同級生の家は、次々とキレイなお家が建ちました。離婚の話が進む我が家はとても無理だとあきらめました。
その時に10歳にもならなかったのですが「絶対に庭付きのマイホームを建ててやる！」と誓いました。潜在意識に強く刻みました。
もう私の人生。頭の中にはそれしかない。さらに、自宅サロンで仕事をする！と新たな夢も加わりましたので青春時代や、20代の1番楽しい時も、仕事を詰め込み、異常なまでに貯金をし、投資もし、マイホームを現実化するために過ごしていました。
主人や建設業のお客さま。不動産業の親戚などの力に導かれ5年前、ようやく夢叶い庭付きマイホームに自宅サロンを建てれる運びになりました。自分1人では叶わなかった夢が叶いました。(*^_^*)
そこで静かに穏やかに幸せに暮らせると喜んでいました。時々友達を招いてパーティーをしよう♫
でも、喜んだのは私達夫婦だけではなかったのです。今、思えば当たり前のことですが。
主人の家族、私の母、私のおば、「でかした〜！」と皆が喜び舞い上がりました。特に主人の家族は自分の息子は凄い！と毎月連泊されるようになり、親戚が変わるがわる訪ねてくるようになりました。(*_*; 私達の都合はお構いなしに。主人が仕事がで不在でも関係なく主がいない中の宴会でした‥。
気づけば、我が家が溜まり場になりました。^^;
その時の私は悲しくて悔しくて。念願の自分の家なのに居場所がない。息が詰まる。チャンネル権もなければお風呂も自由に入れず順番待ち。冷蔵庫も開けられる。新築なのにタバコも吸われ。私達が招いてないのに、さらなる親戚も呼ばれました‥
そして、帰られた後には沢山のビールの空。ゴミの山。どっと出る疲れで起き上がれない。めまいもする。
当時の私の悲痛な叫びは誰にも届きませんでした。主人に訴えても、「ごめんね。そんなに苦しませるなら家を建てなかったら良かったよね。」と謝るだけでした(¯―¯٥)それがまた苦しかった。
追い打ちをかけるように私にトドメを刺した出来事がありました。
大きいおばあさんは、信仰心があり毎日、お経を読まれます。
それは素敵な事だと思うのですが、私のサロンの部屋に無断で入って拝まれるのです。
「そこが東だから。太陽を拝みたいから。」と言う理由でした。
私にとったら宝物の自宅サロンで、神聖な場所でした。使用したいなら一言交渉して欲しかった。でも言えませんでした。
今でも思い出すと涙がでます、が。
当時の私は、こんな非常識な家族と付き合うなら離婚してやる！とまで思い詰めました。主人が大好きなのに、本人達が原因ではない喧嘩が絶えませんでした。
でも、何度も喧嘩を繰り返し傷つけ合い。そのうちに、コミットしました。
それでも、私はこの人の手を離さない。絶対に。
私は逃げない。向き合う。この親戚と本当の家族になる。
と決めました。
すると、天から「やっと分かったか‥」と言われるように、すーーーっと現実が落ち着いてきたのです。
近くの親戚は転勤になり、コロナの影響で会う人数も少なくなりました。
そして、私も精神性の学びを深めるうちに。「大きいおばあさんがやっている事は愛だったんだ。」と、気づきました。
ご先祖のために、生きている家族のためにと毎日お経を読み、守ってくださっていた。この土地も癒し、ここで泊まらせてもらえる事にも感謝をし。私の仕事も応援してくれていた。
そして親戚の手前、近い存在ほど我慢してくれ。すまない。と言うお義父さんの様々な思いも感覚として感じました。
その大きな愛に触れたとき、涙が溢れました。自分のおごりに気づきました。
こだわりがある限り自分の目線からしか物事が見えてなかった私。未熟でした。
こだわりの狭い枠の中を飛び越えた瞬間でした。
今までずっとそこにあったのは、皆の私達への祝福。応援でした。
だから、今は私に出来ることがあれば。と喜んで招けるようになりました。まだまだ先は長いでしょうが本当の家族としてやっとスタートできました。(*^^*)心から感謝‥未熟な私をいつも受け入れてくれてありがとう。
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