お客さまとの距離感

占いとかでもそうなんだけど、
怖れを連想させるような忠告。




例えそれが、相手のことを思って放った言葉でも、無意識の部分に強く残る。
尊敬する人から言われると特に。




私はそういうネガティブな言葉に
縛られやすいのかもしれないが。




まだ若く未熟な頃、
整体の先生に教わった言葉
「お客さまとは仲良くならないこと」



色んな人と接する中で、この仕事を
続けるという事は簡単なことではなくて、
自分軸がしっかりしていないと、
周りに流され、振り回され、
自分がダメになる。




「相手を迎え、お帰りいただくまでは全力で、
その後はスパッと切る。」



元々、人との距離感のとり方が苦手な私には、
確かに必要な言葉だった。



しかし、その頃の私にはその意味の深さが
よく分からず、
「恐れ」として自分に植え付けてしまった。



先生の言葉は長い間、私を守ってくれた。
反面、
普通はそうなんだ、そうしなくては、
と自分を型にはめようとし、
時に足かせにもなった。




そして、
何か違う‥‥
それって冷たくない？
お客さんはこんなに私に心を開いてくれてるのに、
私が警戒心持ってていいの？
そんなうわべだけのつながりでいいのだろうか。
そんなの人間じゃなくて機械みたい。
でも、やっぱり怖い。
と、何年も距離感に悩んでいた。



確かに、相手が甘えているなら
突き放す事が必要だと思う。
でも本当に苦しい思いをしている人は、
人とのつながりが、
光になり、希望になり、支えになるのでは？
そういう人と人のつながりが、
今の時代必要じゃないのかな？




そんな時に
突然の訃報が入った。




お世話になった、
ずっとお店を支えて、
お店を大事にしてくれていたお客さまとの別れ…。



娘のように可愛がってくれ、
何でも言い合える人だった。



ずっと生きていてくれると思ってた。
おじいさんになってもお茶飲みに来てくれるものだと思っていた。
あまりにも辛かった。




そんな出来事があり
ようやく自分のちっぽけさに気づいた。




私にとってのお客さまとのつながりは
もっともっと次元の違う所にあったんだ。




可愛がってもらったり
応援してもらったり
本音で議論したり、
逆に感化されたり…
時に鋭い指摘をもらったり。




自分のオリジナルでいいんだ。
おあいこでいいんだ。
お客さまと友達みたいに、
親戚みたいに一緒に生きていけばいいんだ。
私のお店の成長が、お客さまの喜びになるんだ。




単純なことだった。




呪縛となっていたその言葉はやっと解放されて、心がす―っと楽になりました。
これからはもっと私の個性を出していけそうです。変容するかもしれませんね




そんな私と縁のある人と
これからも出会っていくんだと
思います。(*^_^*)
今年もヨロシクです。