歳時記

考えない、これ最凶

神の手。

2007年09月11日 | Weblog
みなさんは神の手とよばれる脳外科福島医師をご存じでしょうか?
よくマスコミにでてる方ですね。
年間手術数が600件というすごい医師です。
医師に助けられた人も数多くいることでしょう。
しかし医師も人間たるもの。
そういうことばかりではないようです。これはその記述。

始まりは5年前。母の姉が(要するにおばですね)脳腫瘍になったことでした。
脳腫瘍を取り除くために栃木県にある自治医科大学で手術をしました。
その際は親族を呼ばれて、手術が成功しても顔面まひが出るかもしれない、
嚥下がうまくできなくなるかもしれない等、ずいぶんリスクを言われたそうです。
(私は手術にはたちあいませんでしたが)
結果、脳腫瘍は全部は摘出しなかったそうです。
医師らによると腫瘍が神経にぴったりはりついているので
これ以上取ると、顔面まひが顕著に出るだろうとの判断でした。
…術後の経過も頭痛やめまいなどは出ましたが
これといって大きな障害は出ませんでした。

…問題が発覚したのは去年のことでした。
残した腫瘍が大きくなって脳を圧迫しだしたのです。
数年前に大手術をしたおばはもう一度手術をすることをためらいました。
…それはそうです。
そこに出てきたのが例の神の手のTV番組です。
頭に少し穴をあけて手術をする。それだけでOK。
おばがそんな番組に、先生に興味を持つようになったのは当然のことと思います。
調べた結果、東京に東京クリニックという病院があることが判明。
そこならコンタクトをとれるかも知れないということで
行ってみることになりました。
それが去年の11月ころでしたか。
そこで聞かされたのは驚くべき内容でした。
「福島先生なら完全に腫瘍はとれますし、術後のまひも9割出ませんよ。」
自治医大の先生はそんな安請け合いみたいなことは言わなかったのに…
と私はいぶかりましたが、おばはすっかりその気になってしまいました。
「セカンドオピニオンもあるし、大丈夫だよね」
自治医大の先生からカルテ一式をもらって東京クリニックの患者になりました。
これでもうあとには戻れません。
セカンドオピニオンといっても自分の患者さんが他の医者のところに
行くわけですから、気持ちのいいものではありません。
あなたは信用できませんよ、といっているようなものですからね。
本格的に東京クリニックに通いだしましたが
怪しくなる一方でした。