ライブに出かけるのは今年初めて。新宿は何ヶ月ぶりだろう。病み上がりというほどではないがまだ痛み止めを飲んでいるので、今日のところはノンアルコールビールで満足する。
土屋祐介 アコースティックギター ソロライブ
2020年2月19日(水) 19:30〜 Back In Town
鐘の響/ペナン・ブーコ
幸福の硬貨/菅野祐悟
カヴァティーナ/マイヤーズ
風の気配〜Sign of the wind 〜/土屋祐介
マズルカ=ショーロ/ヴィラ=ロボス
過ぎ去りしトレモロ/バリオス
あの空の向こう側/土屋祐介
アストリアス/アルベニス
A Time in Cafe Rijn/土屋祐介
Cozy Breeze /土屋祐介
平均律クラヴィーア曲集 第1巻「前奏曲 第1番 ハ長調」/バッハ
ジムノペディ1番/サティ
ヴィクトリーラグ (スコット ジェームス)〜 フレイトトレイン(エリザベス コットン)/ナターシャセブン
Here Comes The Sun /ビートルズ
晩鐘 /土屋祐介
Midnight Wind /土屋祐介
イパネマの娘/ジョビン
風の詩 /押尾コータロー
還暦year続行中で、赤い服の土屋さん。
今回は前半クラシックギター・E.B.Jones、後半スチール弦・MartinD-28
恒例の「鐘の響」で始まり、2曲目は福山雅治出演の映画「マチネの終わりに」から「幸福の硬貨」。しっとりしたいい曲。映画を見た感想を隣の人に聞いて、え〜って(^-^;
前半の土屋さんオリジナル曲は新しい曲で、まだ聞くたびにちょっとずつ変わっています。「あの空の向こう側」好きです。
「過ぎ去りしトレモロ」低音がよく響いてホントいい音、たまりませんね。原題は曲を聞いた後に知った方がいいと思います笑
「アストリアス」小さい音が小さいまま届くのがよくて、じっと聞き入る。クラシックギターではよく知られた曲。やっぱりいいなあ
後半はスチール弦のギター、音色が変わって新鮮。もともとスチール弦で作曲されたオリジナル曲も、クラシック曲のバッハとサティもいつも聞いているナイロン弦でなくても全く違和感ない。
スチール弦の音は華やかだ。
ナターシャセブン版のラグ、こんなタイプの曲をライブで聞くのは珍しい。
終盤は、音がぐっと盛り上がった。
アンコールのイパネマの娘、いい感じの脱力感でリラックスできた。スチール弦では初めて聞いたけれど。
更なるアンコールに「風の詩」きれいな音できれいな演奏、感動してしまった。
2本のギターでバラエティに富んだ曲を聞けて楽しかった。
土屋さんにギターを習っていた時、ご希望に添います、が教える側のコンセプトだったので、自分が何をしたいか、どう伝えればわかってもらえるか、いつも足りない知恵を絞っていた。
そんな中、我ながら「よくできました」と思えたのは
、単音のリズムの基礎練習を作っていただいたこと。「これ、毎回レッスンの最初に一緒に弾いて下さい」
単純で基本的で、おそらくいくらでもバリエーションをつけられる基礎練習はとても役立った。一緒に弾いていただくのは、一緒に弾いたら上手く聞こえるからではなく、自分が弾くためと先生の音を聞くため。
学生の部活動のいいところは、自分より少し上手な人がいつも隣にいること。プロの演奏は素晴らしいけど、あらゆることが複合的なため、目指す段階としては掛け離れている。
プロが弾く基礎練習のリズムと音を毎回聞けるなんてあります? 自分でちゃんと弾こうと必死とはいえ、いつも同じくらい必死に聞いていた。いまでも私は上手くないけど、目の前で聞くいい音をひとつ確実に知っている。
ライブから話が逸れましたが、音についてあれこれ考えた日でもありました。それはまた別に書きます。
ナイロン弦とスチール弦、ギターの気持ちよい音を聞けたいい夜でした。
コロナの影響か、電車はいつもより空いていて、東京から座って帰れた。