古天気学 A

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「享保日記」享保九年六月廿五日 天気編 

2016-07-16 14:00:17 | 古天気学
「享保日記」享保九年六月廿五日 天気編 

2016年7月16日 土曜日 天気 曇 晴 

「享保日記」享保九年六月廿五日
「享保九年六月廿五日、廿六日両日共大雨也。雷も少々有り。両日共風ハなし。廿六日晝過より中川(那珂川)水出。馬場邊水上り、往来とまる。夜中より水引也。辰巳風ニも有(V)之候ハヾ、去年ほどの洪水ニも可(V)有(V)之候へ共、風なきゆへさほどの水ニハ無(V)之。仙波(千波湖)水よほど出ル。紺や丁水上ル。是ハ廿六日夜中より廿七日晝時最中出ル也。」を検証する。

「テータ変換」

年月日 享保九年六月廿五日 → 1724年8月13日

場所 水戸 → 茨城県水戸市 

天気種類 両日共大雨也。雷も少々有り。両日共風ハなし。 → 大雨 雷少々 風無

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)と古天気学データベース(KTDB)で検証

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)

享保九年六月廿五日 → 1724年8月13日

弘前 雨
八戸 雨
盛岡 雨
日光 曇
東京 晴(雨)
八王子 晴
伊勢 晴(にわか雨)
京都 曇(小雨)
池田 曇(雨)
津山 雨
鳥取 雨
諫早 曇(小雨)

古天気学データベース(KTDB)

江戸 25日、26日、江戸近辺大雨洪水。雨の中に馬の毛のようなもの、長さ2、3寸、赤白まじり降りたる由 月堂見聞集
江戸 25日 東都毛降る。長さ数十尺に余るも多し、色白く馬の毛の尾の細きが如し  武江年表

「検証結果」

年月日 享保九年六月廿五日 → 1724年8月13日  吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)天気記録有

場所 水戸市 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)水戸市の天気記録無

天気の種類 大雨 雷少々 風無

「データ整理」

享保九年六月廿五日 → 1724年8月13日

弘前 雨
八戸 雨
盛岡 雨
日光 曇
水戸 大雨 雷少々 風無
東京 晴(雨)
東京 大雨
八王子 晴
伊勢 晴(にわか雨)
京都 曇(小雨)
池田 曇(雨)
津山 雨
鳥取 雨
諫早 曇(小雨)

「検証結論」

六月廿五日(1724年8月13日) 日光の天気は、曇 東京の天気は、晴(大雨)、水戸の天気は、大雨で雷少々風無の模様です。

昔の天気は大変面白いですね。

茨城県水戸市での大変貴重な天気資料です。


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