虹パパの日記〜「きれいなおじさんは苦手ですか?」〜

【小説】日の丸恵之助(ひのまる めぐみのすけ)物語〜その5〜

親友と同じ女の子を好きになった恵之助(めぐみのすけ)

毎日毎日、下校は親友・春(はる)とダラダラと寄り道をしながら、
理香の話をして帰っていました。

「理香のここがいいよなぁ〜」
「俺はこう言うところが好き〜」
「俺このあいだ理香とこんな話したんだぜ〜」
「俺なんか・・・」
「俺の方が絶対に理香のことが好きだー」

などなど・・・・
話は尽きず、何時間も寄り道をしながら
下校していました。

同じ女性を奪い合う者同士、
仲が悪くなるどころか、
ますます仲を深めていくのでした。

毎日毎日寄り道をしていると、
だいたい毎日同じルートを通っていて、
「あ・うん」の呼吸で、歩みを進める方向が
決まっていました。

恋バナ下校を始めて数日後、
恋バナルートに、

「日の丸(恵之助の苗字)」「森(理香の苗字)」

が並ぶ表札のお宅を発見!

恵之助は、もう理香と付き合うことが決まった!
かの如く、大喜び。

「日の丸」なんて苗字は、なかなかいない!

これは奇跡!

こんなことってある〜〜〜???!!!

これはもう「お付き合いしなさいよ」って
お告げでしょう〜

ってなもので、勝利を確信したのでした。

これに焦ったのか・・・・・

親友・春(はる)は、

ある雨の日、

いつものように
恋バナ下校をしようと
昇降口で待っていると、

「ちょっと待ってて」

と、私を雨の中待たせたのでした・・・・・

数分後、春は駆け足で戻ってきて

「理香に告白した。」って。

「えっ、で、どうだった?」と、恵之助。

「明日まで待って。」って。。。。。。

(恵之助の心の声)
【「待って」ってことは、俺と、春とどちらにしようか迷っているってことか!】

きっと、
今日が春と最後の恋バナ下校。

雨が降りしきる中、いつものルートを
今日は無言で2人並んで歩く。。。。。

重い、重い、空気が重い。。。。。

重い空気を感じながら、例の

「日の丸」「森」の表札が並ぶはずのお宅の前を通り過ぎる。。。。。えっ!!!

えええええええええええええーーーーーーーーーーっっっっっっっっっ!!!!!!!!

「日の丸」

の表札がなくなってる〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

こんなことって・・・・・・・・

恵之助は、「負け」を覚悟しました。。。。。。

数%の淡い希望は残していましたが、

翌日完敗確定。

春と理香のカップル成立。

恵之助、初恋破れる。
ハートブレイク。

恵之助の中学校生活は、恋破れて終わりました。

天真爛漫、明るさだけが際立った小学校生活とは違って、

思春期の中学校生活は、もやもや〜っと、
明るさに霧(きり)がかかったような、
霞(かすみ)がかったような、
靄(もや)に覆われているような、

恵之助は、そんな心境も味わうことが多い3年間でした。

さて、次は高校生活3年間。
どんな心境を味わうことになるでしょうか。
理香とは、別の高校となりましたが、
春とは同じ高校へ進学。

親友・春とは
さらに友情を深めるのか、
それとも・・・・

それにしても、
表札のくだりは、実話です。
こんなことって、あるんです、笑

つづく。

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