11月4日(水) 鳴門中学校人権フェスティバルとして,全学級の人権学習授業公開(PTA授業参観),ついで,落語家 桂 七福さんを招きし「講演と落語で気づけば高まる人権意識」と題し,「お笑い人権高座」を開催しました。お笑い人権高座には,本校校区内の鳴門東小,鳴門西小学校の6年生の皆さん,先生方にも参加頂けました。また保護者の皆様におかれましては,お忙しい中,お子様を見守って頂き,ともに人権について学んで頂けましたことを厚くお礼申し上げます。今日の授業をきっかけとしてご家庭でも話題にして頂けますようお願い申し上げます。
1 9:40~10:30 人権学習 全学級授業公開
2 10:45~11:50 お笑い人権高座
11月4日,落語家 桂 七福さんが「お笑い人権高座~講演と落語で気付けば高まる人権意識~」という演題で,前半は講演を後半は高座をして下さいました。その中から,私自身が印象に残った言葉をいくつか紹介します。
『私たちは小さいとき「みんなと仲良く」ということを言われて生活をしてきました。小さな時は,みんなそれが簡単にできていました。しかし,成長するにつれてそれが難しくなる。その理由は言葉の複雑さです。こちらが当たり前に言った言葉でも,相手の受け取り方によってはどう受け止められるかわからない。相手の受け取り方によって,発した言葉の意味が変わってきます。もしも言葉の意味が自分の思いとずれて相手に伝わった場合には,正してください。そんなつもりではなかったと堂々と言い訳をしてください。メールやラインではなく,直接会いに行って話してください。けれども,訂正しても相手には傷は残ります。けれどそれ以後の何回も繰り返されるお互いのやりとりの中で「あのときすぐに会いに来て話してくれたなあ。謝りに来てくれたなあ。」と思い出します。その繰り返しのやりとりの中で,傷が治っていくのです。』
『なくなってほしい悪い言葉があります。それは「キモイ」です。言うほうは3文字のこの言葉を軽く遣います。しかし,この言葉は,「おまえは気持ちが悪い」という文が短くなったものです。言ったほうは遊びの延長で遣っていて,相手がどう受け取るかなどの配慮ができていないのです。だから,言われた側はまともに受け取る必要がありません。気にしないでください。でも気になる場合は「その言われ方はイヤだ」と相手に伝えてください。そしてその人と無理して付き合う必要はありません。』
『ストレスがたまり,助けてほしいとき,「助けてほしい」と言ってください。どこに言うか?それは時折もらう小さいカードに記載しているSOSダイヤルなどを利用してください。最初は無言電話でもいい。すぐ切ってもいい。「つらい」,「しんどい」を言ってください。今は自分にない力を補ってもらって闘う準備をするんです。場合によっては逃げたほうがよい場合もあります。そんな知恵をもらってください。絶対に死んではいけません。人間はいずれ死ぬんです。だからそれまでは生きなあかんのです。自分であっちのほうへいってはいけません。』
講演では,このように,「言葉」に関するお話をして下さいました。笑いを交えながら,言葉の重みに気付かされるお話でした。
落語では,「貧しい女の子を軽はずみに助けたために,返ってその女の子を苦しめることになったスリが主人公」の落語でした。この中には,落げ(さげ)のところで左利きを表す言葉が出てきます。「人と人の情」をテーマにした作品ですが,この落げ(さげ)の言葉だけが放送禁止用語のために,この作品はTVやラジオで放送されることはありません。桂七福さんは言葉だけでなく,その前後,その裏側にあるもの,そういうものもきちんと見て欲しいとおっしゃっていました。
笑いを交えながらいろいろな視点から「言葉の重み」を話してくださったことで,生徒たちの感想にも自分の生活を振り返ったものが多数ありました。
1 9:40~10:30 人権学習 全学級授業公開
2 10:45~11:50 お笑い人権高座
11月4日,落語家 桂 七福さんが「お笑い人権高座~講演と落語で気付けば高まる人権意識~」という演題で,前半は講演を後半は高座をして下さいました。その中から,私自身が印象に残った言葉をいくつか紹介します。
『私たちは小さいとき「みんなと仲良く」ということを言われて生活をしてきました。小さな時は,みんなそれが簡単にできていました。しかし,成長するにつれてそれが難しくなる。その理由は言葉の複雑さです。こちらが当たり前に言った言葉でも,相手の受け取り方によってはどう受け止められるかわからない。相手の受け取り方によって,発した言葉の意味が変わってきます。もしも言葉の意味が自分の思いとずれて相手に伝わった場合には,正してください。そんなつもりではなかったと堂々と言い訳をしてください。メールやラインではなく,直接会いに行って話してください。けれども,訂正しても相手には傷は残ります。けれどそれ以後の何回も繰り返されるお互いのやりとりの中で「あのときすぐに会いに来て話してくれたなあ。謝りに来てくれたなあ。」と思い出します。その繰り返しのやりとりの中で,傷が治っていくのです。』
『なくなってほしい悪い言葉があります。それは「キモイ」です。言うほうは3文字のこの言葉を軽く遣います。しかし,この言葉は,「おまえは気持ちが悪い」という文が短くなったものです。言ったほうは遊びの延長で遣っていて,相手がどう受け取るかなどの配慮ができていないのです。だから,言われた側はまともに受け取る必要がありません。気にしないでください。でも気になる場合は「その言われ方はイヤだ」と相手に伝えてください。そしてその人と無理して付き合う必要はありません。』
『ストレスがたまり,助けてほしいとき,「助けてほしい」と言ってください。どこに言うか?それは時折もらう小さいカードに記載しているSOSダイヤルなどを利用してください。最初は無言電話でもいい。すぐ切ってもいい。「つらい」,「しんどい」を言ってください。今は自分にない力を補ってもらって闘う準備をするんです。場合によっては逃げたほうがよい場合もあります。そんな知恵をもらってください。絶対に死んではいけません。人間はいずれ死ぬんです。だからそれまでは生きなあかんのです。自分であっちのほうへいってはいけません。』
講演では,このように,「言葉」に関するお話をして下さいました。笑いを交えながら,言葉の重みに気付かされるお話でした。
落語では,「貧しい女の子を軽はずみに助けたために,返ってその女の子を苦しめることになったスリが主人公」の落語でした。この中には,落げ(さげ)のところで左利きを表す言葉が出てきます。「人と人の情」をテーマにした作品ですが,この落げ(さげ)の言葉だけが放送禁止用語のために,この作品はTVやラジオで放送されることはありません。桂七福さんは言葉だけでなく,その前後,その裏側にあるもの,そういうものもきちんと見て欲しいとおっしゃっていました。
笑いを交えながらいろいろな視点から「言葉の重み」を話してくださったことで,生徒たちの感想にも自分の生活を振り返ったものが多数ありました。