今日は、玖波公民館まつり展示の2日目で、
学びのカフェ第7弾として 地元冒険家 山下健一さんの講演「夢をあきらめないで」と
大平洋一周した時のヨット(オリハルコン)見学があったので参加してきた。
家族4人でヨットによる3年2カ月にわたる太平洋一周を成し遂げた功績は本当に素晴らしいと思う。
そして子供さん達が学校では学べないことをたくさん経験できたことは一生の宝になったと思う。
山下さんご一家が大自然の中に身を置き、過ごした3年2ヶ月間の体験談から
たくさんの感動を与えてもらった。
ヨットで安全に太平洋を航海するには3年はかかるそうだ。
だから最初からそのつもりで計画されたとのこと。
電気・電話・給料・貯金なしの山暮らしから
ヨットを購入されるまでの苦労は大変なもので、大平洋一周するという
夢の実現の為に一歩一歩努力された様子がよくわかった。
最初は自分の夢のために子供さん達を3年も学校を休ませることへの葛藤があったが、
学校では学べないものを学べるし、体験後の報告を是非してほしいといった
学校の先生方や大竹市、教育委員会の理解もあったからだという感謝の気持ちも述べておられた。
また、たくさんの人たちの理解や援助に対しても感謝を述べられておられ
送ってもらった段ボールの中に子供さんの宿題もあったそうだ。
一家は3年2カ月の間、大平洋沿岸の12カ国の自然公園などをめぐり現地の人々と交流したり
子供さんもいろんな国の学校にも通ったとのこと。
山下さんにとって冒険とは有名な山や海などに行くのでなく
自分の限界に挑戦するというところにあるようだ。
夢の見つけ方も教えてもらった。
夢を実現するためには勿論自分の夢が見つかったらずっとそのことを考え続けることも大事だし、言うことも大事だし
そのために一つ一つ計画していくことも大事とのこと。
夢が実現するかもしれないと思った瞬間があったそうだ。
それは『自分の夢を何かに役立てることはできないだろうか?』 と思った瞬間から大きな力が働き、
歯車が回ってどんどん夢に近づいていったそうだ。
すごい功績をなした人なのに少しも威張らず自然体で講演される姿に心を打たれた。
人間はやはり、謙虚でなくてはいけないと思った。
人間が一番偉いんだ!といった思いあがりは絶対大自然は許さないと思った。
やはり、調和というものがあってお互いに繁栄していくものだと学んだ気がする。
オリハルコンはどういったことからつけられた名前なのか?
という質問があった。
詳しいことは聴きそびれてしまったけど
魂に働きかけることが出来る大きなパワーのようなことを
おっしゃっておられた。
印象に残った言葉として
「夢は頭で考えるものではない。 夢を見つけようと思ったら心の中で考えて
動いた時見つかるものである。」
現在、息子さんはボクシングが得意でかなりのレベルだそうだ。
偏差値社会の世の中だが、子供には何か得意なことで
社会に認めてもらえるような人になってほしいという気持ちを言っておられた。
親としての気持ちや子供の教育や家族の絆や人間と大自然の関係についてなど
いろんなことを学んだ気がする。
そして山下さんが夢を実現するときはいつも奥様や子供さんの笑顔が見たいということが
一番の支えになっていたのではないだろうかと私なりに感じた。
山下健一さんは 18歳の時ハーフドーム 北西壁ソロクライム 単独日本人初登もされている。