
【EDかるたの内容】
EDかるたのカードの表面、裏面には次のような内容が記載されています。
表面
1.46音とキャッチコピー
2、コミュニケーションの分類
1)マインド
心構え
2)スキル
①スピーキング(話す)・スキル ②リスニング(聞く)・スキル ③クエスチョニング(質問)・スキル ④対立解決・スキル ⑤大勢の人の前で話すスキル
3.各マインド・スキルの定義
裏面
マインド・スキルの使用例
【EDかるたの一覧表】
50音 |
キャッチコピー |
スキル名 |
分類 |
あ |
相手を育てる |
問題解決力を高める質問 |
質問 |
い |
意識して探そう |
上手なほめ方 |
話す |
う |
上手くつきあう |
自分の感情とのつきあい方 |
心構え |
え |
遠慮せずに率直に |
提案の仕方 |
話す |
お |
オウム返し |
ポイント返し |
聴く |
か |
身体のメッセージ |
ボディランゲージの心得 |
心構え |
き |
聴きのがさない |
声の手がかり |
聴く |
く |
具体的な行動を |
指示の出し方 |
話す |
け |
結局いいたいことは |
いいたいことを整理する方法 |
話す |
こ |
こころの準備が大切 |
アドバイスの仕方 |
話す |
さ |
賛同を示す |
同意の伝え方 |
聴く |
し |
心理的距離が大切 |
対話時の座り方 |
心構え |
す |
スムーズな流れ |
対話の進め方 |
対話 |
せ |
誠意を持って |
話すときの心構え |
話す |
そ |
想像力を働かす |
気持のくみ方 |
聴く |
た |
タイミングが大切 |
あいづちの打ち方 |
聴く |
ち |
力では解決できない |
対立・葛藤が生じたときの心構え |
対立 |
つ |
追求しない |
問題点に気づかせる質問 |
質問 |
て |
手をつなぐ気持で |
関係の気づき方 |
心構え |
と |
特定情報を得るときは |
クローズド・クエスチョン |
質問 |
な |
納得できるように |
意味を見出す質問 |
質問 |
に |
柔和で穏やかに |
話すときの表情 |
話す |
ぬ |
ぬぎ捨てる心のよろい |
自己開示 |
話す |
ね |
熱意を持って |
うなずき |
聴く |
の |
臨む前に対話の準備 |
対話を始める時の心構え |
心構え |
は |
配慮が大切 |
しかり方 |
心構え |
ひ |
開かれたこたえ |
オープン・クエスチョン |
質問 |
ふ |
二人で知恵をしぼる |
対立の解決方法 |
対立 |
へ |
別なことばで |
いいかえ |
聴く |
ほ |
本音を語る |
自己表現 |
話す |
ま |
間を大切に |
反応をタイミング |
聴く |
み |
見逃さない |
表情を読む |
聴く |
む |
向き合うために |
テーマの選び方 |
対話 |
め |
目線に気をつける |
相手への視線の向け方 |
心構え |
も |
最もいいたいことは |
主訴をつかむ |
聴く |
や |
やつぎばやは禁物 |
話し方 |
話す |
ゆ |
ゆったり構える |
対話時の対応 |
対話 |
よ |
要するに |
要約 |
聴く |
ら |
楽にして |
対話時の姿勢 |
心構え |
り |
理由もつけて |
説得の方法 |
話す |
る |
ルック&スマイル |
大勢の人への 話し方 |
大勢 |
れ |
練習してから |
大勢の人に話すときの心構え |
大勢 |
ろ |
論理的に正確に |
情報提供の仕方 |
話す |
わ |
わたし・あなたどちらの問題 |
自他の区別 |
対話 |
を |
思いおこす |
過去の経験を思い出させる質問 |
質問 |
ん |
観点を変える |
リフレイミング |
話す |
【分類別こころがまえとスキル】
コミュニケーションの基本となるこころ構えとスキルの分類別説明
1 コミュニケーションの基本的な心構え
相手への視線の向け方
対話をしているとき、どこに視線を持っていくかは重要です。
相手に脅威や不安を与えない範囲で確かな関心を示す適切な視線を送れるようにしたいものです。
自分の感情とのつき合い方
対話が続いているときに起きてくる様々な感情と上手くつきあうことが必要です。
関係の築き方
対話を効果的に進めていくためにはお互いの信頼関係が必要です。相手を一人の人間として尊重する気持ちや受容的で誠実な態度を示していきましょう。
特に相手に安心してもらうためには視線や表情、ボディ・ランゲージに配慮したり声の調子を相手に合わせたり適切な質問をするなど心がけることが大切。
声の高さや調子は相手よりも高すぎず低すぎず、少し音量を下げて
対話を始める時の心構え
対話を始める前に以下のことを心がけることが大切です。
・ 環境を整える
・ 相手の意志を確認する
・ 呼吸を整えて意識を集中する
対話時の姿勢
対話をするときは背筋を軽く伸ばしてリラックスした姿勢を保つようにします。
落ち着いた雰囲気と誠実な態度、対話への意志が伝わることが大切です。
対話の進め方
対話をスムーズに進めていくためには次のような流れで進めていきましょう。
・対話の目的や対話することについての気持ちを話かける。
・対話の目的に添っているかお互いの 気持ちが集中できているか確認する。
・対話の成果や結論、感想、感謝の気持ちを述べる。
テーマの選び方
対話するときは何について対話するのか意識することが大切です。
また相手がその目的を理解し承認しているのか、できるだけ早い段階で確認しましょう。
2 ビ゙ジネス・コミュニケーションの基本的なスキル
① 話すスキル
話しをするときの心構え
話をするときは相手に伝えようとする想いが大切です。
話すときの表情
話すときの表情は大切です。表情の良し悪しが話しに大きく影響します。
話し方
話の内容もさることながら話し方も大切です。
・ 発音・発生・アクセントに注意
・ 話は長くならず、スピードも適切に
・ 口ぐせに気をつけよう
・ 間をとりながら
自己開示(オープンマインド)
自分の考え方やそのときに感じた気持ちを相手に率直にかつ冷静に伝えることです。少し勇気が要りますがこちらから心を開いて表現することで相手も心を
開きやすくなり、信頼感が増します。
自己表現の仕方
自己主張とは違って自己を開示し自分の考えや気持ちを語ることです。
ボディ・ランゲージの心得
対話しているとき、ことば以上の表現をするのが視線、身振り、手振り、視線などのボディ・ランゲージ(身体言語)です。鏡を見て研究したり、他者から
の感想をもらったりして日頃から自分のくせや特徴を知り感度を高める努力が必要です。
指示の出し方
相手にどのような具体的な行動をとってほしいかを伝えます。
上手なほめ方
特に部下や子どもは長所より短所の方が目につきやすいものです。長所は意識して探しましょう。
しかり方(注意の仕方)
他者を育てる上でしかることは大切なことです。ただし、しかり方には十分なる配慮が必要です。
提案の仕方
自分の考えや情報を伝えることによって相手に新しい違った考え方に目を向けさせます。
いいたいことを整理する方法
話の最後には、今一度いいたかったことを要約して伝え、理解できたかどうかの確認をとります。
アドバイスの仕方
教示、示唆と同じようにこちらの意見を相手に伝えることです。
情報提供の仕方
相手に必要な情報の提供を行ったり、他のメンバーがどうみているかのデータを伝えます。
説得の方法
相手を説得し納得させるための方法です。プレゼンテーションも説得にはいります。
リフレイミング(観点を変える)
あらたな観点を伝え、今までとは違った視点や思考の枠組みで物事や人生をとらえることができることを伝えます。
②聴くスキル
声の手がかり
話をしてくれる人の声は多くの情報を伝えてくれます。電話で話すときは耳に意識を集中しますが、相手が目の前にいるときも視覚だけに頼らず相手の非言語
メッセージを捕らえましょう。
反応のタイミング
対話を気持ちよく進める上で聴くときの間のとり方は大切な要素です。
相手のペースや話の内容に合わせて適切な反応ができるようにして下さい。
表情を読む
実際のことば以上に相手の気持ちや状態を示すのが表情です。耳で相手の話をきちんと受けとめつつ表情から伝わることをキャッチしましょう。あわせて態度からもキャッチしましょう。
沈黙時の対応
対話の中で話が止まってしまうことがあります。特に気まずいふんいきでなければ、ゆったりした気持ちで(深呼吸)してしばらく見守りましょう。
同意の伝え方
相手の言動に賛同を示し相手が自信や安心感を抱いたり自己イメージを高めるのを助けます。安易な同意やおせじではなく心から思えることを見つけて伝えましょう。
あいづち
相手が話しやすいように支援します。
相手の声の調子やスピード雰囲気に合わせることが大切です。またうなずきを伴うことでより効果が高まります。
いいかえ
相手の話をききながらことばの内容を確認したり、より理解しやすくするために自分のことばに置き換えて返します。
要 約
話が一段落したり、一つの区切りができたときに、その要点をわかりやすくまとめて返すことをいいます。相互理解を深めていくために有効です。
気持ちのくみ方
相手のことばの背景にある気持ちをくみ取って返す高度なフィードバックです。
相手の感情を正確に把握して共有するには聴く力や想像力を育てることも大切です。
主訴をつかむ
相手の話が感情的であったり結論が述べられなかったりして何がいいたいのかわかりにくいこともあります。そのようなときは確認して要約して返したり質問してみることが大切です。
自他の区別
自分と他人どちらの問題であるかの区別を行う
自分の悩みや不安は自らの問題として受けとめ、自分で解決する姿勢を持ちます。そして、相手が抱えている問題は相手が所有し解決の責任は相手にあるという自他の区別をつけます。
③質問スキル
クローズドクエスチョン(閉ざされた質問)
答えが「はい」「いいえ」、または限られた選択肢の中から相手に答えてもらう質問方法です。
オープンクエスチヨン(開かれた質問)
質問者の意図を気にせず自由に答えることができる質問方法のことです。
問題点に気づかせる質問
相手の主体性を育てたり教育的配慮に立って質問します。
問題解決力を育てる質問
相手が自分で考え、問題解決力を育てるために発問します。
意味を見出す質問
今相手に起きているできごとや置かれている状況、これからやろうとしていることがその人の人生や生き方においてどんな意味があるのか、お互いに確認
するために問いかけたり示したりします。
過去の経験を思い出させる質問
説明する前に知識や経験を思い出させるための質問の仕方です。何かを教えたり説明しようとするときに使います。
④対立・葛藤が生じたときの解決スキル
対立・葛藤が生じたときの心構え
相手と意見と対立が生じたりしたときの解決の仕方です。日常でのいい争いや、口喧嘩もこれにあたります。対立にこそ対話の真価が求められます
対立の解決方法
対立が生じたらまず傾聴や質問技法を使いながら相手の要求や考え方を聴く
⑤大勢の人の前で話すスキル
大勢の人の前での話し方
多く人の前で話をするときも一対一の 対話と基本は同じ。
・グループ全体には話かけない。
・ 話す相手を順に移動していく
・ 視線、表情、姿勢にも注意
大勢の人に話すときの心構え
大勢の人に話す前には練習(リハーサル)を行うことが大切
・プレゼンテーションを行うときには
事前の準備が大切
・プレゼンテーションを行うときには 一度練習を行う
・プレゼンテーションを行うときには
事前の準備が大切、事前に話す内容について整理しておく
参加者への配布資料やOHP,パソコンの準備も、プレゼン会場の下見をしておく
参加者の顔ぶれも知っておく
・ プレゼンテーションを行うときには 一度練習を行う
はじめてのプレゼンの場合はリハーサルを行う、ビデオやテープにとって事前にチエックするのは効果的
【EDかるたを使った演習】
演習例1
下記の読み札にあった札を選ぶ。そして研修グループで選んだ札を説明を行う。読み札の順にそって発表を行う。
読み札内容
「コミュニケーションをするときに心がけていることや使用しているスキル(技法)を3つ選んでください」
1
2
3
読み札内容
「あなたの身近でコミュニケーションが上手い人を思い起こしてください。(何人でも可)その人(たち)が心がけていることや使用しているスキル(技法)を3つ選んでください」
1
2
3
読み札内容
「あなたが身につけたいコミュニケーションの心構えやスキル(技法)を3つ選んでください」
1
2
3
読み札内容
「内容が理解できない、理解しにくい心構えやスキルを選び、グループ内で教えあってください。(枚数の制限はありません)それでも理解できない場合は講師に質問してください」
演習例2
相手の個性やタイプに合わせた効果的な心構えやスキルを知る。
タイプ別効果的スキル
例 SP(サブ・パーソナリティ(タイプ
相手のタイプ |
好ましい心構えやスキル |
避けるべき心構えやスキル |
ハート |
1
2
3
|
1
2
3 |
ダイヤ |
1
2
3
|
1
2
3 |
クラブ |
1
2
3
|
1
2
3 |
スペード |
1
2
3
|
1
2
3演習例2 |
演習例3
演習1の「「あなたが身につけたいコミュニケーションの心構えやスキル(技法)を3つ選んでください」で共通してでてきた心がまえやスキル、
並びに受講対象者の職種や役割から必要とされるスキルについてのロールプレイングを行う。
例
1.わかりやす話し方の演習
2.論理的な話し方の演習
3、聴き方の演習
4.質問の仕方の演習
5.プレゼンテーションの仕方の演習
6.その他
【EDかるた購入方法】
YAO教育コンサルタントのHP、教材の購入をご参照ください。
http://www.yao-ec.co.jp/workbook/
【EDかるたのファシリテーター養成講座】
講習会開催を計画しています。
期間 1日(0930~1700)
開催地 東京または神戸
会費 32,400円(税込)
ご希望者は都合のいい日程をお聞かせください。日程など調整し開催いたします。
連絡先 ecl@yao-ec.co.jp
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