内海聡Xより転載
2025年4月14日
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よく肉が体に悪いという話になりますが、人間は数百万年前から狩猟を中心に生活し、草食動物や肉食動物さえも狩って生活してきました。
人間の生物学的な特徴も歴史的な意味も、すべて人間が雑食性であり動物性食品をよくとっていることを示しています。
そして狩猟採集民の時の方がよほど人間は能力も高く、知能も高く平和的で高尚だったことが分かっています。
そこから私は医者として雑食を推奨していますが、注意点が二つあります。
一つは自分の体質なり腸内細菌なりを把握して、肉食か魚食ベースなのか、動物性食品が多い方が健康になるのか、植物性食品が多い方が健康になるのかを、見極める目を持つことです。
次には食材そのものの汚染です。
先住民が食べていたものと我々が口にするモノでは、化学物質の汚染が全く違うのです。
動物性食品の場合、まずは「飼育方法」が問題になります。
牛は本来牧草を食べる草食です。
ところが飼料のほとんどが遺伝子組み換え飼料用の穀物です。
また超過密状態で飼育されているため、病気や感染を防ぐために飼料に抗生物質や薬が混ぜられています。
そんな不自然な育ち方をした動物を安全とみなして良いのでしょうか?
「でもそんなこと言ったら、食べるものがなくなるんじゃない?」って言いたくなりますよね。
まずは最低限、日常のスーパーでの買い物や外食先では、低価格の「アメリカ産牛」と「ブラジル産鶏肉」、高価でランクは高いけど問題の多い「日本の霜降り肉」は避けましょう。
それだけでもだいぶ体への影響が違ってきます。
肉選びはA5ランクといった等級でも、銘柄などのブランドでもなく、自然に近いかだと思います。
また秋から冬にかけてなら、鹿やキジ、イノシシなどのジビエ(獣肉)も見直してみる価値があります。
自然のものを食べているので、放射能汚染の濃度を注意していれば、家畜の飼料やクスリにあるような不安はありません。
あと個人的にお勧めしているのがラム肉、馬肉などです。
これらは比較的ホルモン剤やクスリなどが使われにくい要素があり、高タンパクで栄養豊富な肉だといえるでしょう。
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