人を大切にし、人に奉仕する…心は繋がる素敵なストーリー

こんばんは
少し風邪をひいていて…
久しぶりにお休み頂きました。
クライアントの方
ご迷惑かけてすみません
メール、ブログのコメント返信…
遅くなり、すみません
療養中…たくさんのニュース、新聞…
大好きな不思議体験アンビリバボー
の録画を見て…心が温まりました。

2014年…
アメリカ・ニューハンプシャー州
を中心とする地域で…
スーパーマーケットチェーン
“マーケット・バスケット”
への抗議活動に…
周辺住民が立ち上がりました。
なんと！200万人！
住民の要求は
“クビになったマーケット・バスケットの“元社長”の復帰”
それだけのために…
ボイコットが起こりました。

“マーケット・バスケット”
の元社長…
アーサー・T・デモーラス
通称『A・T・D』。

“マーケット・バスケット”
はアメリカ北東部マサチューセッツ州
を中心に、72もの支店を持つ
スーパーマーケットだ。
一大チェーン店にも関わらず、
ウェブサイトはなく
商品をきれいな状態で
持って帰って欲しいとの思いから、
あえて人件費をかけ袋詰めを行う店員を
たくさん置いている。

アーサー・Tの経営哲学
“まずはお客様。
その次が商売だ”

商品の業者との交渉を任されていた
スティーブン…
交渉の甲斐あって…
商品の仕入値を10％下げて
会社の儲けを出しました。
けれども社長のアーサー・Tは
商品をさらに10％値下げして
販売することを決定してしまいます。
会社の利益になればと…
苦労して仕入れ値を
安くしてもらったのに…
その分、販売価格を下げてしまったら
会社の利益は増えません。
けれども、アーサー・Tは
スティーブンに
“これがウチのやり方なんだ。
それを忘れないでくれ。”
と言います。
“お客様を第一に考える”
その経営哲学はアーサー・Tの祖父が、
この地に小さな食料品店を
開店したことが始まります。
当時、この地区には貧しい移民が多く、
大恐慌もあって…
誰もが貧しい生活を送っていました。
祖父はどんなに経営が苦しくとも、
貧しい人々にはただで
食料を配っていました。
商売は二の次…
祖父は地域との繋がりを
何より大事にしました。
その後、跡を継いだ2人の息子は、
町の小さな食料品店を、
規模の大きなスーパーマーケットに
変えました。
そして支店を徐々に増やし、
数十店舗からなる一大チェーンへと
成長させました。
店が大きくなろうと…
“人を大切にし、
人に奉仕する”
そんな祖父の精神を
二人は忘れる事はなく、
低所得者層に向け
どこよりも安い値段で販売しながら
利益の中から病院や大学に
寄付をするなど…
地域社会にも貢献します。

そんなある日のこと…
突如マーケット・バスケットの
取締役会が、
アーサー・Tの解雇を発表します。
きっかけは…
財産の分け方について
創業一族の間で争いが起こります。
結果、創業者の孫…
アーサー・Tにとっては
いとこに当たる人物が、
マーケット・バスケットの
株の過半数を取得します。
いとこ側は従業員の給料アップを抑え
人員を整理。
浮いたお金を株主たちへ
配るという経営。
そして、その最大の株主は
いとこ本人でした。
アーサー・Tがクビに…
幹部社員は早速行動を開始。
SNSでアーサー・T解任反対の署名を
呼びかけた。
すると…
一夜にして1万人もの従業員たちの
署名が集まりました。
けれども…
従業員たちの願いも虚しく…
2014年6月アーサー・Tは解任されます。
最悪の事態を受けて…
幹部社員たちはマーケット・バスケット
の物流センターの機能を停止します。
各店舗への商品の配送を止めれば、
新鮮な食料品などから
順番になくなっていきます。
補充がなければ、スーパーマーケットは
魅力を失い、売り上げが下がります。
そうなれば…
新しい経営者の責任問題となります。
そして商品の配送と引き換えに
アーサー・Tの復帰を要求する
ストライキを始めます。
けれども新しい経営者から
全従業員にあるメールが送られていた。
“これからもマーケット・バスケットで
働きたいかどうかを決めるのは
あなた方それぞれです。
もし仕事を放棄するなら、
別の人と交代させるしか
我々に選択肢はありません”
クビにするという脅しでした。
しかし、ほとんどの従業員が
ストライキに参加の意思を継続します。
この事態を受けて
新経営陣は物流センター長他、
幹部たち8名に解雇通知を出します。
首謀者をクビにすれば…
ストライキを終わると思ったのです。
ところが…
店で働くレジ係や袋詰係、調理担当など
現場で働く従業員たちが
アーサー・Tをクビにしたことの
抗議をしました。
そんな彼らにも新しい経営陣は
“一刻も早く職場に復帰してください。
今働いている従業員及び復帰した
従業員の中から、店長他のポストの
募集を開始します。
また復帰した従業員には
何らペナルティはありません”
ストライキで出社しない管理職のポストに、他の社員を配属する…
汚い手を使いました。
それでもストライキは続きました。
ストライキ開始から2週間がたち…
その頃からお客が他の店で買い物を
したレシートを店に貼り始めます。

本来なら、マーケット・バスケットで
買うはずだったもの…
これはアーサー・Tを解雇したことへの
抗議でした。
お客の抗議のレシートは…
日に日に増します。
それは、アーサー・Tが戻るまで
マーケット・バスケットで
買い物をしないという客たちの
ボイコット宣言でした。
誰からともなく始まったレシートを
貼り付ける運動は…
マーケット・バスケットの全店舗に
広がり、日を追うごとにレシートは
増えていきます。
なぜ？
そのきっかけの一つである
地元新聞に掲載された広告でした。
【マーケット・バスケットの現CEO
取締役会、および株主の皆さんへ】
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不買運動はマーケット・バスケットの
従業員によるものでなく、
客によるものです。
不買運動をしているのは、
あなたの客なのです。
売上をもたらすのは、
あなたの客なのです。
企業の命運を握るのは、
あなたの客なのです。
アーサー・TがCEOに復帰するまで
マーケット・バスケットで
買物をしないと決めたのは、
あなたの客なのです。
この広告料を支払ったのは、
あなたの客なのです。
あなた方は客をクビにできない、
私たちが買物をしないのだ。

広告主はお客さんです。
1人を大切にし…
人に奉仕する思いが…
人々を結集させました！
そして…
200万人もの住民が立ち上がりました

ついに…
あるメールが全ての関係者の元に…
そのメールに書かれていたのは…
“本日付でアーサー・T・デモーラスは、最高経営責任者に復帰した”と…
アーサー・Tは退任後、
すぐに資金調達に奔走。
いとこから株を買い取り、
経営者に返り咲きます。
その額は日本円にして1700億円。
そして…
アーサー・T復帰決定の報を聞き…
すぐに物流トラックは走り出します。
翌朝、店舗には食料品が並び…
アーサー・Tが…
マーケット・バスケットに
帰ってきました。

今回の一連のストーリーは一冊の
書籍にまとめられています。

その著者は、グラント・ウェルカー氏。 彼はこう話してくれました。
“興味を惹かれたのはごく普通の人々が、クビになったとはいえ
裕福なアーサー・Tのために
立ち上がったという点です。
賃金のアップや労働環境の改善など、
自らのためでなく、
ただボスを取り戻すために闘った。
これまでほとんど聞いたことのない
ケースだと思います”

アーサーTさんは…
とても謙虚な人みたいです。
今回の一件も…
大変だったのは現場にいた
従業員やお客様…
自分は注目を浴びるような事はない
と言っています。

アーサーTは裕福な方ですが…
祖父の精神を守り…
“人を大切にし、
人に奉仕する
そんな…
彼の心が、彼の思いが
会社の従業員
そして…
200万人の住民まで
伝わったと思います”

人をちゃんと
大切にする人は…
こんな素敵な奇跡を
呼ぶんですね！

昨日、今日の晩御飯です


乾燥してきましたね！
皆さん、風邪にはくれぐれも
気をつけて下さいね。
あしたも皆さんにとって…
素敵な1日になりますように

one day one smile
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