眠くても飛び起きて
鍵をかけたら変身する
嫌だなも面倒くさいも
エンジン音で吹き飛ばす
そこに好きが無いとしても
理由をふりかけ完食する
のど元過ぎれば
それなりの満腹感
好きの延長線上に
生きる糧も楽しみも得て
努力も痛みもプラスになるなら
夜明けもきっと待ち遠しい
けれど誰にでもあるはず
延長線の長さも太さも違うこと
強さも色も変わること
手繰って進むか線を変えるか
少し先行くその姿を
あこがれ追いかけ近付こうと
転んでも引っ掛かっても
がむしゃらに付いてきた
自分もなりたくて
なれると言い聞かせて
出来る女をマネてみたけど
どこか違う しっくりこない
日時計が進むためには
動かぬ太陽に照らされて
星の大きさにしがみついても
自分の長さと角度を決める
進む影の行き先を
追いかけるだけでは見失う
闇の中でも見つけたければ
もう一度だけ心を照らす
毎年訪れる順番待ち
初めは使命感に燃え
上出来だと胸を張り
疲労も満足感が消し去った
何よりも嫌じゃなかった
少し遠くから聞こえる笑い声に
意味も分からずほほ笑んだ
輪の中に入れなくても
立場の違いを思い知らされても
当たり前の中に受け入れた
つながりを
引き千切って結び直しても
いつかはほどける
新しい結び目よりも
命の絆のつながりの方が
強くて永いものだから
「らしくない」と言われるのが嫌で
相手に合わせた「らしさ」を見せていたら
関係性ごとの変化の中で分からなくなる
公私を分けるとか
本音と建て前とか
秩序の中での生きる術も
苦手な部分がたくさんあって
背伸びする高さも
逃げ惑う広さも
自分の力で得られない時は
一番を考える
自分にとっての一番が
ぴったりはまった喜びは
何物にも代え難いではなく
その瞬間にだけ一致する
たったひとつの
たった一度きりの瞬間でも
いつでもそこに一番があれば
乗り越えて行ける
人生の選択は秒単位で現れるから
予定通りに準備をしても
思い通りの結果を得るのは難しい
自分だけの選択のつもりでも
あまりにも多くの成り立ちの中
無のままに決める事はできない
鏡に映る反転の姿が見える真実
自分側を正面だと思うもどかしさ
分かるはずない見えるはずない
向き合うことで見えない心
ガラス張りを鏡に変えて
もろさを隠して反射する