知っているから苦しいくせに
もっと知りたくて痛くなる
見せない涙をのぞき込んで
いっしょに泣くことがいいと思ってた
何もできないなら
見つめる距離も必要だと思ってた
本当はね
君のためだなんてありきたりの嘘
自分の心をなだめるために
ありったけのご褒美を用意して
偽物の優しさを隠そうとした
自分にはない
宝物を探したくて地図を広げた
知らない場所で君と出会って
まぶしすぎる光の中で
本物のやさしさを知ってしまった
至近距離だとピントが合わない
目覚めた時の当たり前の風景
「おはよう」も「いただきます」も
言葉数はいつもと同じ
天気みたいに気分も変わり
元気かな?眠いかな?気になる所も
言葉のトーンで教えてくれる
だから毎日
起きてすぐにメガネをかけて
いつもの日常を確かめると言うより
いつもの当たり前をこなしていた
でも気付いたの
「行ってきます」から「ただいま」の間
君だけの当たり前の日常があって
誰も踏み込めない世界がある事
〇か✖かで分けられない
あの人の考え自分の気持ち
繋がっているはずなのに
両端が見えない頭と心
生まれるために必要な翼の温もり
守ってくれる無償の愛
命になった時から
終わることなく続く
繰り返される永遠と言う響き
その人の深さを計ることも
気持ちの重さや心の色も
知りたくても一歩引き
見たくてもフタは開けない
たったひとつの永遠を守る
三択なら運よく当たる
第一印象も第六感も
ピンと来るけど
好きと嫌いの真ん中で
ゆらゆらふらふら
的を射抜けない
寝起きが良くても寝癖が気になる
晴れの日の午後は陽射しが眩しい
初めて会った訳じゃないのに
初対面みたいな堅さが重くて
気取った仮面がもろくも崩れ
むき出しになったフラッペの気分
窓全開で空気を入れ替えて
気持ちまでリフレッシュ出来たら
新しい空気を目いっぱい吸い込んで
憂鬱な気分だけ吐き出す
次の呼吸の間だけ
目を閉じてもいいよね
考えなくてもいいよね
きっとやさしい顔してる
満足そうな笑顔を向けて
心まで満たされるはず
もう一度じゃなく初めから
今はいつでも初めての
真っ新な空気の中