知らないって楽しくて怖い
ワクワクとドキドキが一緒に来て
次を知りたくなる
未来予想図を奇麗になぞろうとしても
緊張したり硬くなったり
頭の中の真っ新な地図にも戸惑う
白いページを自分色に染めて
覚えた言葉を文字にする
磁石が示す方角と
先人がたどった足跡を
見落としながら迷いながら
自分史に残る地図を描く
たわわに実る果実の甘さを
笑顔でほおばるモノたちも
地中で踏ん張る根っこは見ない
心の奥に灯りをかざし
闇の深さを測ってみても
本当の底は見えやしない
曇り空に嘆いても
冷たい雨に凍えても
陽射しの強さに身を隠す
あの笑顔に会いたくて
あの笑顔を守るため
まずは笑って前を向く
かじかむ手が文字をふるわすから
メールで良かった
楽し気な大丈夫の言葉が
そのままの意味で伝わるように
滲む文字と詰まった声が届かないように
空回りのしあわせが風に乗るように
届いたかと思えばすぐに飛び去ったとしても
新しい香りを連れてまた髪を揺らす
くすぐられるのは心も同じ
思わず目を閉じるのは予感の香り
もう一度はいつでも最初から
どうしてだろうと考えた
いろいろな場面
さまざまな価値観
相手から見える視界
無理なものは
違う人の頭の中
思考回路の見取り図
決して出来ない立場の交換
思いやりの方向音痴が
傷つける事もある
黙って見守る限界の枠が
壊れてしまう事もある
さぁどうする どうしたい
初めから持っていた記念日は
みんなが待っていたもので
祝福の中でもらったもの
過ごし方をあれこれ悩むより
その日からの一年を幸多かれと願うばかり
時間の切れ間は無く
たった一日の違いも見られず
積み重ねた日々の暮らしが
成長という名に相応しければと
毎年新たな気持ちでみんなに感謝する