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1971-72 ~シーズン勝越しに成功~

2021年01月04日 | history
【ドラフト】
フレッド・ブラウン
1巡目6位で指名されたアイオワ大学出身の23歳、身長6-3(191cm)のG。

ジム・マクダニエルズ

2巡目6位で指名されたウェスタンケンタッキー大学出身の23歳、身長6-11(211cm)のC。
指名こそしたもののマクダニエルズはすぐにソニックスへ加入せず、一度もう1つのリーグであるABAでキャリアをスタートさせます。
その後、所属チームと契約に関する金銭の部分で折り合いがつかず、シーズン途中にソニックスに加入するのでした。

結局シーズン開幕時にロスターに所属していたのはブラウン1人。
そして、69年のルーシャス・アレン、70年のジェイク・フォードに続き、3年連続となるPG獲得となりました。

【オフの動き】
特にこれといった動きはありません。

ロスター
PG ウィルケンズ/フォード/ブラウン
SG スナイダー/ウィンフィールド
SF クレメンス/コージス
PF ヘイウッド/スミス/へアード
C クロス/ルール/(マクダニエルズ)


【シーズン】
ソニックスは開幕からの9試合を7勝2敗としスタートダッシュに成功します。
その中心にいたのが、昨シーズン途中からチームに加入したものの強烈なインパクトを残したヘイウッドだったのです。
20点台の得点を立て続けに記録し完全にチームのエースとして試合を引っ張りました。
また昨シーズン目覚ましい成長を見せたスナイダーもヘイウッドに続き高得点を連発。
HCを兼業しつつ34歳になるウィルケンズも歳を感じさせません。

11月25日
好調な滑り出しを見せたソニックスはここで大きな決断を下しました。
チーム創設期最後の選手でありここまでチームを支えていたルールの放出を決行したのです。
残念ながらルールは昨シーズンのアキレス腱断裂の影響からか試合には出場しているものの、従来の活躍ができておらず出場時間も平均得点も半分以下になってしまっていました。
結局、フィラデルフィア・76ersとのトレードにより放出。
見返りとしてソニックスは将来の2巡目指名権2つを受け取りました。
そしてこのトレードは他でもないヘイウッドの成長からくるものだったのです。

ソニックスはその後も勝ち星を積み重ねオールスターブレイク前には6連勝を記録。
この時点でのチーム成績は29勝19敗で、リーグでは4番目の勝率でした。

そして完全にチームのエースとなったヘイウッドがオールスターに先発として出場。
惜しくもMVPには一歩届かなかったものの、11得点を記録しチームの勝利に貢献したのでした。

2月22日
上述した理由によりマクダニエルズがデビュー。
ABAにて早くもオールスターに選出されていた程の実力があった為か周囲からは物凄く期待をかけられていました。

その後もソニックスは5連勝するなど勢いは衰えず、創設後初となるプレイオフは目前まできていました。

しかし、来たる3月5日ソニックスを悲劇が襲いました。
チームの大エースであったヘイウッドが試合中に脚を負傷してしまい9試合を残してシーズンエンドとなってしまったのです。
すると続けてチーム3番目の得点源スナイダーまでも離脱。
合わせて42得点毎試合稼ぐ選手が立て続けにいなくなってしまったソニックスは、シーズン終盤の疲れも相まってこの9試合を1勝8敗と大きく負け越してしまい、踏ん張りの効かないままプレイオフ進出を逃してしまったのです。

とは言え、最終的に47勝35敗と前年に比べ9勝上積みするとともに初の勝ち越しを記録したシーズンでもありました。



【個人成績】
スペンサー・ヘイウッド
平均26.2得点12.7リバウンド
怪我で不振に陥っていたルールに代わりインサイドの要としてチームを牽引。
初のオールスターを経験し、オールNBA1stチームにも選出されリーグを代表する選手に成長しました。
個人としては最高のシーズンだったのにも関わらずチームはあと少しのところでプレイオフを逃してしまい、それ故にシーズン終盤での欠場が悔やまれる、なんとも歯痒い結果で終わってしまいました。


レニー・ウィルケンズ

平均18.0得点4.2リバウンド9.6アシストを記録。
HCとしては見事チームを過去最高の成績に導き昨シーズンの汚名返上となりました。
選手としても34歳となりながら老練な技術は健在でチーム内3番目となる80試合に出場するなどそのスタミナも見せつけています。
惜しくも連続オールスター選出記録は途絶えてしまったものの、ハイレベルなプレーを続けています。
総アシスト数はリーグ1位でした。


ディック・スナイダー

平均16.6得点3.1リバウンド3.9アシストを記録。
FG52.9%はリーグ4位にランクインします。
昨シーズンに比べ平均得点を落としてしまいましたが、正確無比なシュートは健在。
ただシーズン終盤での離脱は自身でもチームとしてもとても痛かったです。


ドン・スミス
平均13.8得点11.3リバウンドを記録。
24試合を怪我や家庭の事情で欠場しており、コンスタントに出場する安定感には欠けましたが、個人成績は軒並みキャリアハイとなっています。
ルールがトレードされたことにより出場時間が増えのびのびプレーすることができました。


ドン・コージス
平均11.4得点4.6リバウンドを記録。
33歳になりキャリアのピークはとうに過ぎています。
しかし、ヘイウッド、スミス、マクダニエルズの指南をしつつ自身でもしっかり泥臭く勝利に貢献。

レロイ・ウィンフィールド
平均10.6得点2.7リバウンド2.6アシストを記録。
81試合に出場しタフネスさが光ります。
また、ヘイウッド欠場後9試合で29得点した試合を含む平均21.5得点を記録し、才能の片鱗が垣間見えました。


ジム・マクダニエルズ
平均9.4得点6.8リバウンドを記録。
結果的にABAでプレーしたあと、それからNBAでプレーするという長いシーズンを過ごしたわけですが、ルーキーとしては及第点の活躍を残せました。
ABAではルーキーながらオールスターに出場しており、それを踏まえるとやや期待外れなんて評価もありました。


バリー・クレメンス
平均7.1得点3.5リバウンドを記録。
チームで唯一82の全試合に出場しました。


ガー・へアード
平均7.9得点7.6リバウンドを記録。
2年目を迎え得点・リバウンドともに成績を伸ばしています。
まだ完全にはローテーションに組み込まれていないシーズンとなりました。


ピート・クロス
平均5.5得点6.9リバウンドを記録。


フレッド・ブラウン
平均4.1得点1.1リバウンド1.8アシストを記録。
ガベージタイムのみの33試合の出場にとどまっています。


ジェイク・フォード

平均3.5得点1.0アシストを記録
このシーズン後FAとなり、どこのチームとも契約できず引退となりました。


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