【ドラフト】
ジェイク・フォード
2巡目20位で指名されたメリーランド州立大学出身の24歳、身長6-3(191cm)のG。
2年連続のPGの指名。
ピート・クロス
2巡目23位で指名されたサンフランシスコ大学出身の22歳、身長6-9(206cm)のF-C。
インサイドの控えとなります。
ガー・へアード
3巡目40位で指名されたオクラホマ大学出身の22歳、身長6-6(198cm)のF。
PFとしてプレーします。
巡目を見てもらうと分かるようにこの年は1巡目の選手がいませんでした。
正確には1巡目6位で指名したジム・アードという選手がいたのですが、ABAのニューヨーク・ネッツからも指名を受けており、コイントスの結果ソニックスは負けてしまいます。
【オフの動き】
早速トレードを行います。
昨シーズンカウフマンとのトレードでやってきた32歳のブーザーにあっさり見切りをつけ、またルーキーとしてチームの戦力となっていたハリスを放出。
見返りとしてやってきたのはドン・スミスでした。
ドン・スミスはNBA3年目の22歳。
身長が6-9(206cm)のF。
後々改宗により、名前をザイド・アブドゥル=アジズと改名します。
抜けたブーザーのポジションにそのまま入る形になるのですが、当初トレードが敢行される際、スミスはソニックスフロントに短期間でチームを離れることを告げました。
それでもソニックスは獲得に躊躇はなかったのです。
またエクスパンションドラフトにより、サンディエゴ・ロケッツからドン・コージスを獲得。
FA移籍に近く無償でソニックスにやってきたコージスは身長6-5(196cm)のF。
32歳とキャリア晩年に差し掛かっていますが、ロケッツではオールスターに選出されるなどチームにとっては弱点であったSFを埋めるのにうってつけの人材でした。
FAでは身長6-10(208cm)のトム・ブラックとも契約しインサイドを補強しています。
そして目玉となった補強がスペンサー・ヘイウッドとの契約でした。
身長6-10(208cm)のヘイウッドは特殊なキャリアを持っており、ソニックスに加入する前もう1つのリーグABAでプレーしていました。
NBAは大学卒業後でなければプレーできないというルールがあった一方でABAにはそれがなかったのです。
かくしてヘイウッドは学生にしてABAに加入。
しかも、そのルーキーシーズンとなった1969-70は、30.0得点19.5リバウンドを記録しルーキーにして得点王&リバウンド王を獲得。
更にオールスターMVP、シーズンMVP、新人王とタイトルを総なめしていました。
そこを搔っ攫ったのがソニックスだったのです。
しかし、6年15milという大金をつぎ込み獲得したものの、大学3年にしてのNBA加入は規定に違反するという観点から裁判沙汰になってしまいました。
ヘイウッドは21歳でした。
結果的にヘイウッドはソニックスに加入となるのですが、裁判が長引いてしまいシーズンが始まってからの合流となりました。
ヘイウッドを一旦除き、コアメンバーはルール、ウィルケンズ、それを固めるのが新たに加入となったスミスとコージスでした。
ロスター
PG ウィルケンズ/フォード/ヘアストン
SG スナイダー/ソーン/ウィンフィールド
SF コージス/メシェリー/クレメンス
PF スミス/へアード/(ヘイウッド)
C ルール/ブラック/クロス
ジョー・ケネディとドリー・マレーはFAで移籍しています。
【シーズン】
開幕からチームの大黒柱のルールは37得点、36得点ととばし、最初の4試合で29.8得点11.5リバウンドと前年以上の活躍をしていました。
脇を固めるメンバーも安定した成績を残しており3勝1敗とスタートダッシュに成功します。
しかし開幕4試合目にして大黒柱のルールがまさかのアキレス腱断裂。
シーズン終了となります。
更にルーキーのフォードまでも開幕5試合でシーズン終了となってしまい、幸先の良いスタートから一気に転落してしまったのです。
連敗がかさみヘイウッドの加入を待つしかないと思われたチームでしたが、意外な検討を見せます。
ルールの代わりにポジションについたクロスやHCを兼任しながらもプレーでチームを引っ張るウィルケンズ。
昨シーズンに続き好調を維持するスナイダー、新加入のコージス、メシェリーも2桁得点を連発し近年稀に見るチームバスケットを披露したのでした。
そして来る1971年1月4日。
待ちに待ったヘイウッドが加入します。
あまりのもうまく嚙み合っていたチームバスケにABAでタイトルを総なめにした選手の加入。
ファンもメディアもソニックスに大きな期待を抱いたのです。
しかし、ヘイウッド加入後もチームの成績は上り調子とはならず、低迷を続けました。
ヘイウッド自身は期待に応える活躍はできていたものの、噛み合っていたチームに1人
他チームから加入したのがよろしくなかったのです。
全員バスケとワンマン選手が融合することができませんでした。
2月にはトム・ブラックをウェイバーで放出しました。
3連勝したり、オーバータイムの末勝利したりと若手が揃っているチームだけありひかるものは要所で垣間見えたのですが、やはりケミストリーの面がちぐはぐとなってしまい、ぱっとしないままシーズンを終了します。
成績は38勝44敗。
前年に比べ2勝だけ伸びましたが、当然プレイオフ出場はできず、補強のレベルで考えるとあまりにも期待外れとなってしまったのです。
ルールの離脱、ヘイウッドの馴染まなさが原因なのは明らかで、ウィルケンズHCの力不足も露呈してしまった結果となりました。
【個人成績】
スペンサー・ヘイウッド
シーズン途中からの加入となりましたが、平均得点20.6得点12.0リバウンドとチームを牽引。
加入後ケミストリーの構築が遅く、一人相撲になってしまう試合がいくつもありました。
その身体能力の高さで周囲の期待に負けることのない成績とインパクトを残した一方でそれをチーム成績に結び付けることができないという課題も残りました。
ルールがシーズン序盤で離脱したことにより加入早々チームの顔ともなっていました。
レニー・ウィルケンズ
平均19.8得点4.5リバウンド9.2アシストを記録。
昨シーズンに続きHCを兼業しながらのシーズンでした。
総アシスト数は4位の好記録。
怪我人と新加入の選手が多く、そのチームをコート内外から指揮し引っ張りましたが、チームの勝ち星を積み重ねることができず苦難のシーズンとなっています。
昨年に続きファールを受けてからのフリースローをうつというプレースタイルの目立つシーズンでした。
6年連続オールスターゲームにも選出されています。
ディック・スナイダー
平均19.4得点3.1リバウンド4.3アシストを記録。
シューターとして開花。
不振が続くチームの中で唯一全試合先発出場。
昨シーズンに続きFG53.1%はリーグで5位にランクインし、更にはフリースローの成功率83.7%もリーグで5位にランクイン。
完全にチームの主力の一員になりました。
ドン・コージス
若いチームにおいてベテランの力をいかんなく発揮。
やはり歳も歳なので昨シーズンに比べると成績は下降気味ですが、それでも老練な技は健在。
フロント業の忙しいウィルケンズとメシュリーに代わって若手の指南役として一役買っていました。
平均14.6得点5.5リバウンドを記録。
ボブ・ルール
平均29.8得点11.5リバウンドを記録。
彼が健康ならチームはどんなに成長したことか。
開幕4試合にしてシーズンエンドとなってしまったことが非常に悔やまれる結果に。
チームだけでなくルール自身のキャリアを大きく左右するシーズンになりました。
ピート・クロス
平均8.0得点12.0リバウンドを記録。
ルーキーながらルールの離脱、そしてヘイウッドのチーム合流が遅れたこともあり出場時間を獲得。
オフェンス面は主戦場がインサイドにも関わらずFG44.2%と低くまだまだ戦力にはなり切れていませんでしたが、一方ディフェンス面はヘイウッドと並びチームトップのリバウンドを記録。
若さと身体能力からインサイドで存在感を発揮しました。
トム・メシェリー
平均9.3得点6.1リバウンドを記録。
成績は昨シーズンに続き更に落ちてしまいましたが、79試合に出場を果たします。
ACとしての仕事が多くなってきてしまいましたが、ウィルケンズHCの負担を軽減すしチームに貢献しています。
ドン・スミス
平均10.9得点7.7リバウンドを記録。
加入1年目にしては及第点の活躍を見せました。
ルールの離脱により恩恵を受けた人でもあります。
レロイ・ウィンフィールド
平均10.5得点2.4リバウンド2.8アシストを記録。
2年目にして得点を倍近く伸ばし2桁に乗せています。
バリー・クレメンス
平均7.4得点3.1リバウンドを記録
ガー・へアード
平均5.9得点5.0リバウンドを記録
ジェイク・フォード
平均6.8得点1.8リバウンド1.8アシストを記録
5試合で怪我の為シーズンエンド。
ロッド・ソーン
平均5.6得点2.9アシストを記録
ジェイク・フォード
2巡目20位で指名されたメリーランド州立大学出身の24歳、身長6-3(191cm)のG。
2年連続のPGの指名。
ピート・クロス
2巡目23位で指名されたサンフランシスコ大学出身の22歳、身長6-9(206cm)のF-C。
インサイドの控えとなります。
ガー・へアード
3巡目40位で指名されたオクラホマ大学出身の22歳、身長6-6(198cm)のF。
PFとしてプレーします。
巡目を見てもらうと分かるようにこの年は1巡目の選手がいませんでした。
正確には1巡目6位で指名したジム・アードという選手がいたのですが、ABAのニューヨーク・ネッツからも指名を受けており、コイントスの結果ソニックスは負けてしまいます。
【オフの動き】
早速トレードを行います。
昨シーズンカウフマンとのトレードでやってきた32歳のブーザーにあっさり見切りをつけ、またルーキーとしてチームの戦力となっていたハリスを放出。
見返りとしてやってきたのはドン・スミスでした。
ドン・スミスはNBA3年目の22歳。
身長が6-9(206cm)のF。
後々改宗により、名前をザイド・アブドゥル=アジズと改名します。
抜けたブーザーのポジションにそのまま入る形になるのですが、当初トレードが敢行される際、スミスはソニックスフロントに短期間でチームを離れることを告げました。
それでもソニックスは獲得に躊躇はなかったのです。
またエクスパンションドラフトにより、サンディエゴ・ロケッツからドン・コージスを獲得。
FA移籍に近く無償でソニックスにやってきたコージスは身長6-5(196cm)のF。
32歳とキャリア晩年に差し掛かっていますが、ロケッツではオールスターに選出されるなどチームにとっては弱点であったSFを埋めるのにうってつけの人材でした。
FAでは身長6-10(208cm)のトム・ブラックとも契約しインサイドを補強しています。
そして目玉となった補強がスペンサー・ヘイウッドとの契約でした。
身長6-10(208cm)のヘイウッドは特殊なキャリアを持っており、ソニックスに加入する前もう1つのリーグABAでプレーしていました。
NBAは大学卒業後でなければプレーできないというルールがあった一方でABAにはそれがなかったのです。
かくしてヘイウッドは学生にしてABAに加入。
しかも、そのルーキーシーズンとなった1969-70は、30.0得点19.5リバウンドを記録しルーキーにして得点王&リバウンド王を獲得。
更にオールスターMVP、シーズンMVP、新人王とタイトルを総なめしていました。
そこを搔っ攫ったのがソニックスだったのです。
しかし、6年15milという大金をつぎ込み獲得したものの、大学3年にしてのNBA加入は規定に違反するという観点から裁判沙汰になってしまいました。
ヘイウッドは21歳でした。
結果的にヘイウッドはソニックスに加入となるのですが、裁判が長引いてしまいシーズンが始まってからの合流となりました。
ヘイウッドを一旦除き、コアメンバーはルール、ウィルケンズ、それを固めるのが新たに加入となったスミスとコージスでした。
ロスター
PG ウィルケンズ/フォード/ヘアストン
SG スナイダー/ソーン/ウィンフィールド
SF コージス/メシェリー/クレメンス
PF スミス/へアード/(ヘイウッド)
C ルール/ブラック/クロス
ジョー・ケネディとドリー・マレーはFAで移籍しています。
【シーズン】
開幕からチームの大黒柱のルールは37得点、36得点ととばし、最初の4試合で29.8得点11.5リバウンドと前年以上の活躍をしていました。
脇を固めるメンバーも安定した成績を残しており3勝1敗とスタートダッシュに成功します。
しかし開幕4試合目にして大黒柱のルールがまさかのアキレス腱断裂。
シーズン終了となります。
更にルーキーのフォードまでも開幕5試合でシーズン終了となってしまい、幸先の良いスタートから一気に転落してしまったのです。
連敗がかさみヘイウッドの加入を待つしかないと思われたチームでしたが、意外な検討を見せます。
ルールの代わりにポジションについたクロスやHCを兼任しながらもプレーでチームを引っ張るウィルケンズ。
昨シーズンに続き好調を維持するスナイダー、新加入のコージス、メシェリーも2桁得点を連発し近年稀に見るチームバスケットを披露したのでした。
そして来る1971年1月4日。
待ちに待ったヘイウッドが加入します。
あまりのもうまく嚙み合っていたチームバスケにABAでタイトルを総なめにした選手の加入。
ファンもメディアもソニックスに大きな期待を抱いたのです。
しかし、ヘイウッド加入後もチームの成績は上り調子とはならず、低迷を続けました。
ヘイウッド自身は期待に応える活躍はできていたものの、噛み合っていたチームに1人
他チームから加入したのがよろしくなかったのです。
全員バスケとワンマン選手が融合することができませんでした。
2月にはトム・ブラックをウェイバーで放出しました。
3連勝したり、オーバータイムの末勝利したりと若手が揃っているチームだけありひかるものは要所で垣間見えたのですが、やはりケミストリーの面がちぐはぐとなってしまい、ぱっとしないままシーズンを終了します。
成績は38勝44敗。
前年に比べ2勝だけ伸びましたが、当然プレイオフ出場はできず、補強のレベルで考えるとあまりにも期待外れとなってしまったのです。
ルールの離脱、ヘイウッドの馴染まなさが原因なのは明らかで、ウィルケンズHCの力不足も露呈してしまった結果となりました。
【個人成績】
スペンサー・ヘイウッド
シーズン途中からの加入となりましたが、平均得点20.6得点12.0リバウンドとチームを牽引。
加入後ケミストリーの構築が遅く、一人相撲になってしまう試合がいくつもありました。
その身体能力の高さで周囲の期待に負けることのない成績とインパクトを残した一方でそれをチーム成績に結び付けることができないという課題も残りました。
ルールがシーズン序盤で離脱したことにより加入早々チームの顔ともなっていました。
レニー・ウィルケンズ
平均19.8得点4.5リバウンド9.2アシストを記録。
昨シーズンに続きHCを兼業しながらのシーズンでした。
総アシスト数は4位の好記録。
怪我人と新加入の選手が多く、そのチームをコート内外から指揮し引っ張りましたが、チームの勝ち星を積み重ねることができず苦難のシーズンとなっています。
昨年に続きファールを受けてからのフリースローをうつというプレースタイルの目立つシーズンでした。
6年連続オールスターゲームにも選出されています。
ディック・スナイダー
平均19.4得点3.1リバウンド4.3アシストを記録。
シューターとして開花。
不振が続くチームの中で唯一全試合先発出場。
昨シーズンに続きFG53.1%はリーグで5位にランクインし、更にはフリースローの成功率83.7%もリーグで5位にランクイン。
完全にチームの主力の一員になりました。
ドン・コージス
若いチームにおいてベテランの力をいかんなく発揮。
やはり歳も歳なので昨シーズンに比べると成績は下降気味ですが、それでも老練な技は健在。
フロント業の忙しいウィルケンズとメシュリーに代わって若手の指南役として一役買っていました。
平均14.6得点5.5リバウンドを記録。
ボブ・ルール
平均29.8得点11.5リバウンドを記録。
彼が健康ならチームはどんなに成長したことか。
開幕4試合にしてシーズンエンドとなってしまったことが非常に悔やまれる結果に。
チームだけでなくルール自身のキャリアを大きく左右するシーズンになりました。
ピート・クロス
平均8.0得点12.0リバウンドを記録。
ルーキーながらルールの離脱、そしてヘイウッドのチーム合流が遅れたこともあり出場時間を獲得。
オフェンス面は主戦場がインサイドにも関わらずFG44.2%と低くまだまだ戦力にはなり切れていませんでしたが、一方ディフェンス面はヘイウッドと並びチームトップのリバウンドを記録。
若さと身体能力からインサイドで存在感を発揮しました。
トム・メシェリー
平均9.3得点6.1リバウンドを記録。
成績は昨シーズンに続き更に落ちてしまいましたが、79試合に出場を果たします。
ACとしての仕事が多くなってきてしまいましたが、ウィルケンズHCの負担を軽減すしチームに貢献しています。
ドン・スミス
平均10.9得点7.7リバウンドを記録。
加入1年目にしては及第点の活躍を見せました。
ルールの離脱により恩恵を受けた人でもあります。
レロイ・ウィンフィールド
平均10.5得点2.4リバウンド2.8アシストを記録。
2年目にして得点を倍近く伸ばし2桁に乗せています。
バリー・クレメンス
平均7.4得点3.1リバウンドを記録
ガー・へアード
平均5.9得点5.0リバウンドを記録
ジェイク・フォード
平均6.8得点1.8リバウンド1.8アシストを記録
5試合で怪我の為シーズンエンド。
ロッド・ソーン
平均5.6得点2.9アシストを記録
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