【ドラフト】
ボブ・カウフマン
1巡目3位で指名されたギルフォード大出身の22歳、身長6-8(203cm)のF-C。
オークランド・オークス(ABA)からも指名された。
アート・ハリス
2巡目2位で指名されたスタンフォード大出身の22歳、身長6-4(193cm)のG。
オークランド・オークス(ABA)からも指名された。
アル・ヘアストン
5巡目2位で指名されたボウリング・グリーン州立大出身の23歳、身長6-1(185cm)のG。
ジョー・ケネディ
10巡目2位で指名されたデューク大出身の22歳、身長6-6(198cm)のF。
【オフの動き】
創立2年目となるソニックスは新たな戦力獲得の為積極的な動きを見せました。
中でも人々を驚かせたのが、前のシーズンにオールスターに出場したチームのエースであったウォルト・ハザードのトレード。
ハザードはファンやオーナーのシュールマンに気に入られてはいたものの、彼ではソニックスを強くすることはできないということでHCのビアンキやGMのディック・バートリーブの判断からでした。
その彼をセントルイス・ホークス(このシーズンにアトランタ・ホークスに変更)へ放出することで、レニー・ウィルケンズを獲得したのです(サムネ右)。
ポジションはPG、身長6-1(185cm)の31歳ながら、ホークスでキャリア9年を過ごしたベテラン選手だったのです。
そしてその功績は素晴らしく、既にこの時点で5度のオールスターに選出されており、昨年67-68シーズンではMVP投票でウィルト・チェンバレンに次ぐ票数を集めるほどの選手でした。
また、FAとなっていたバッド・オルセンはボストン・セルティックスへ、ヘンリー・エイキンはケンタッキー・コロネルズ(ABA)へ移籍。
そして更に拡大化を進めるNBAはこの年も新たなエクスパンションチームとして、フェニックス・サンズとミルウォーキー・バックスが加入。
それに当たって、ソニックスからはエクスパンションドラフトの為ボブ・ワイスとジョージ・ウィルソンがいなくなってしまいました。
ということで開幕前のロスターはこんな感じ
PG ウィルケンズ/ヘアストン
SG ソーン/クローン/ハリス
SF タッカー/メシェリー/ロット
PF カウフマン/マレー
C ルール/ケネディ
【シーズン】
新たな戦力を加えて臨んだシーズンでしたが、まだまだ戦力不足が否めずこのシーズンも開幕4連敗からスタート。
その後5連勝と勢いに乗る場面もあったのですが、12月中旬には大崩れしてしまい、1いまだ破られていない10連敗を含む2勝18敗という不名誉なチーム記録を作ってしまっています。
観客動員数が6500人から5800人に落ちてしまい、これを重く見たソニックスはトレードを敢行。
まず、70年の指名権を放出することでシカゴ・ブルズからアーウィン・ミュラーを獲得。
ミュラーはNBA3シーズン目となる24歳、身長6-8(203cm)のF-C。
そして、2年目ながら平均10.0得点5.7リバウンドと伸びがあまり見られなかったアル・タッカーをシンシナティ・ロイヤルズに放出し、ジョン・トレスバントを獲得したのでした。
トレスバンドはNBA5シーズン目になる29歳、身長6-7(201cm)のF-C。
出身大学がシアトル大のスターであり地元人気を取ることもでき、またウィルケンズと大親友でもあることから、チームの悪い状況を打破するにはうってつけの選手だったのです。
するとこのトレードの効果があってか、それまで19勝38敗できたところからいっきに11勝14敗と盛り返しシーズンを終了したのでした。
結局このシーズンも30勝52敗と大きく負け越してしまい全14チーム中12位となってしまったものの、このシーズンに優勝を果たすビル・ラッセル、ジョン・ハブリチェック、サム・ジョーンズ擁するセルティックスに6試合中3試合で勝利するなど、成長の爪痕も残したのでした。
また、HCであるビアンキがシーズン前に立てた目標であった「ディフェンス面の改善」は平均失点が昨シーズンの125.1点から116.9点とある程度減ったものの、それでもまだ全体的に多い方だったのです。
【個人成績】
ボブ・ルール
オフにいなくなってしまったハザードに代わりチームの新たなエースになりました。
平均24.0得点11.5リバウンドを記録。
特に得点に関してはリーグ4位の好成績。
いかんせんディフェンスを頑張らないことがある為、殻を破りきれていない感じがありました。
レニー・ウィルケンズ
ソニックスに移籍してきて1シーズン、31歳ながら若手の多いチームをベテランとして引っ張りました。
平均22.4得点6.4リバウンド8.2アシストとオールラウンドに記録。
得点はリーグ9位、アシストはリーグ2位にランクされ、得点に関してはキャリアハイでもありました。
3年連続6度目となるオールスターに選出されています。
ちなみにそのリーダーシップはHCやGMから「コーチをやらないか」と薦められるほどだったそうです。
トム・メシェリー
シーズン開幕はベンチスタートだったのですが、タッカーがトレードされて以降スタートで起用されるようになりました。
平均14.0得点10.0リンバウンドの成績を残し、しっかりと貢献。
2年連続となるダブルダブルを記録しています。
ジョン・トレスバント
シーズン途中に移籍してきた為ソニックスでは29試合の出場にとどまりましたが、この間に記録した平均13.6得点10.3リバウンド2.4アシストはともにキャリアハイとなっています。
ウィルケンズとのコンビプレーが売りでした。
アート・ハリス
シーズン開幕当初はベンチスタートだったのですが、29試合目でスタートのソーンが怪我で欠場。
ハリスはスタートに抜擢されたのでした。
そして彼はそのチャンスでHCの信頼を得ると、そこからスタートのポジションを不動のものとしたのです。
シューターとして加入した割にはFG%が4割を割ってしまっているのですが、それでも堂々の平均12.4得点を記録。
オールルーキーチームに選出されています。
ロッド・ソーン
前のシーズンに引き続き開幕からしっかりと活躍をしていたのですが、28試合目にして大怪我に見舞われ、なんとこの時点でシーズン絶望。
平均11.5得点を記録していただけにソニックスとしては相当な痛手となってしまいました。
この怪我は後々まで響いてきます。
ボブ・カウフマン
期待の1巡目ルーキーなだけあり82試合全てに出場したものの、成績は平均7.8得点5.9リバウンドとその期待には程遠いものでした。
結局彼がソニックスに在籍していたのはこのシーズンだけとなります。
後々オールスター選手になるのですが、それは先の話。
ジョー・ケネディ
平均6.2得点3.3リバウンドを記録。
トミー・クローン
平均5.1得点を記録。
ドリー・マレー
平均5.6得点3.9リバウンドを記録。
アル・ヘアストン
平均2.2得点を記録。
アーウィン・ミュラー
平均7.0得点4.0リバウンドを記録。
プラマー・ロット
平均1.6得点1.3リバウンドを記録。
ボブ・カウフマン
1巡目3位で指名されたギルフォード大出身の22歳、身長6-8(203cm)のF-C。
オークランド・オークス(ABA)からも指名された。
アート・ハリス
2巡目2位で指名されたスタンフォード大出身の22歳、身長6-4(193cm)のG。
オークランド・オークス(ABA)からも指名された。
アル・ヘアストン
5巡目2位で指名されたボウリング・グリーン州立大出身の23歳、身長6-1(185cm)のG。
ジョー・ケネディ
10巡目2位で指名されたデューク大出身の22歳、身長6-6(198cm)のF。
【オフの動き】
創立2年目となるソニックスは新たな戦力獲得の為積極的な動きを見せました。
中でも人々を驚かせたのが、前のシーズンにオールスターに出場したチームのエースであったウォルト・ハザードのトレード。
ハザードはファンやオーナーのシュールマンに気に入られてはいたものの、彼ではソニックスを強くすることはできないということでHCのビアンキやGMのディック・バートリーブの判断からでした。
その彼をセントルイス・ホークス(このシーズンにアトランタ・ホークスに変更)へ放出することで、レニー・ウィルケンズを獲得したのです(サムネ右)。
ポジションはPG、身長6-1(185cm)の31歳ながら、ホークスでキャリア9年を過ごしたベテラン選手だったのです。
そしてその功績は素晴らしく、既にこの時点で5度のオールスターに選出されており、昨年67-68シーズンではMVP投票でウィルト・チェンバレンに次ぐ票数を集めるほどの選手でした。
また、FAとなっていたバッド・オルセンはボストン・セルティックスへ、ヘンリー・エイキンはケンタッキー・コロネルズ(ABA)へ移籍。
そして更に拡大化を進めるNBAはこの年も新たなエクスパンションチームとして、フェニックス・サンズとミルウォーキー・バックスが加入。
それに当たって、ソニックスからはエクスパンションドラフトの為ボブ・ワイスとジョージ・ウィルソンがいなくなってしまいました。
ということで開幕前のロスターはこんな感じ
PG ウィルケンズ/ヘアストン
SG ソーン/クローン/ハリス
SF タッカー/メシェリー/ロット
PF カウフマン/マレー
C ルール/ケネディ
【シーズン】
新たな戦力を加えて臨んだシーズンでしたが、まだまだ戦力不足が否めずこのシーズンも開幕4連敗からスタート。
その後5連勝と勢いに乗る場面もあったのですが、12月中旬には大崩れしてしまい、1いまだ破られていない10連敗を含む2勝18敗という不名誉なチーム記録を作ってしまっています。
観客動員数が6500人から5800人に落ちてしまい、これを重く見たソニックスはトレードを敢行。
まず、70年の指名権を放出することでシカゴ・ブルズからアーウィン・ミュラーを獲得。
ミュラーはNBA3シーズン目となる24歳、身長6-8(203cm)のF-C。
そして、2年目ながら平均10.0得点5.7リバウンドと伸びがあまり見られなかったアル・タッカーをシンシナティ・ロイヤルズに放出し、ジョン・トレスバントを獲得したのでした。
トレスバンドはNBA5シーズン目になる29歳、身長6-7(201cm)のF-C。
出身大学がシアトル大のスターであり地元人気を取ることもでき、またウィルケンズと大親友でもあることから、チームの悪い状況を打破するにはうってつけの選手だったのです。
するとこのトレードの効果があってか、それまで19勝38敗できたところからいっきに11勝14敗と盛り返しシーズンを終了したのでした。
結局このシーズンも30勝52敗と大きく負け越してしまい全14チーム中12位となってしまったものの、このシーズンに優勝を果たすビル・ラッセル、ジョン・ハブリチェック、サム・ジョーンズ擁するセルティックスに6試合中3試合で勝利するなど、成長の爪痕も残したのでした。
また、HCであるビアンキがシーズン前に立てた目標であった「ディフェンス面の改善」は平均失点が昨シーズンの125.1点から116.9点とある程度減ったものの、それでもまだ全体的に多い方だったのです。
【個人成績】
ボブ・ルール
オフにいなくなってしまったハザードに代わりチームの新たなエースになりました。
平均24.0得点11.5リバウンドを記録。
特に得点に関してはリーグ4位の好成績。
いかんせんディフェンスを頑張らないことがある為、殻を破りきれていない感じがありました。
レニー・ウィルケンズ
ソニックスに移籍してきて1シーズン、31歳ながら若手の多いチームをベテランとして引っ張りました。
平均22.4得点6.4リバウンド8.2アシストとオールラウンドに記録。
得点はリーグ9位、アシストはリーグ2位にランクされ、得点に関してはキャリアハイでもありました。
3年連続6度目となるオールスターに選出されています。
ちなみにそのリーダーシップはHCやGMから「コーチをやらないか」と薦められるほどだったそうです。
トム・メシェリー
シーズン開幕はベンチスタートだったのですが、タッカーがトレードされて以降スタートで起用されるようになりました。
平均14.0得点10.0リンバウンドの成績を残し、しっかりと貢献。
2年連続となるダブルダブルを記録しています。
ジョン・トレスバント
シーズン途中に移籍してきた為ソニックスでは29試合の出場にとどまりましたが、この間に記録した平均13.6得点10.3リバウンド2.4アシストはともにキャリアハイとなっています。
ウィルケンズとのコンビプレーが売りでした。
アート・ハリス
シーズン開幕当初はベンチスタートだったのですが、29試合目でスタートのソーンが怪我で欠場。
ハリスはスタートに抜擢されたのでした。
そして彼はそのチャンスでHCの信頼を得ると、そこからスタートのポジションを不動のものとしたのです。
シューターとして加入した割にはFG%が4割を割ってしまっているのですが、それでも堂々の平均12.4得点を記録。
オールルーキーチームに選出されています。
ロッド・ソーン
前のシーズンに引き続き開幕からしっかりと活躍をしていたのですが、28試合目にして大怪我に見舞われ、なんとこの時点でシーズン絶望。
平均11.5得点を記録していただけにソニックスとしては相当な痛手となってしまいました。
この怪我は後々まで響いてきます。
ボブ・カウフマン
期待の1巡目ルーキーなだけあり82試合全てに出場したものの、成績は平均7.8得点5.9リバウンドとその期待には程遠いものでした。
結局彼がソニックスに在籍していたのはこのシーズンだけとなります。
後々オールスター選手になるのですが、それは先の話。
ジョー・ケネディ
平均6.2得点3.3リバウンドを記録。
トミー・クローン
平均5.1得点を記録。
ドリー・マレー
平均5.6得点3.9リバウンドを記録。
アル・ヘアストン
平均2.2得点を記録。
アーウィン・ミュラー
平均7.0得点4.0リバウンドを記録。
プラマー・ロット
平均1.6得点1.3リバウンドを記録。
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