ニックスのメンバーどんどん豪華に

NBAシーズンも1月に突入し、現地では契約のサラリー保証・無保証関係で各チームロスター当落線上の選手達が職を失っております。
また、一方でこの時期は10日間契約が始まる時期でもあり、早くもポツポツとそういった動きも見られています。
そんな中、大方の予想では開幕直前、遅くても12月までには契約に漕ぎ着けているであろうと予想されていたビッグネームが、今回10日間契約を手にするようなのです。

ケニョン・マーティン、ニックスと契約元記事

まだ契約には至っていないのですが、ほぼ確定ということなので個人的に思ったことを少々。
と、その前に先ずはニックスがマーティンを獲得に動いた経緯ですが、これは元記事も書かれている通りローテーション入りしていたラシードがここ12試合を欠場している為、その代役に他なりません。
実際のところ、確かに以前は「ガラスの膝」なんて比喩されるほど怪我がちだった選手ですが、昨シーズンはクリッパーズでベンチ出場ながらほぼ怪我なくプレーしチームの大躍進に貢献していましたし、今回ニックスにとってはかなり心強い補強になったのではないでしょうか。
では一応ロスターを確認しておきますか。

PG　キッド/プリジオーニ/フェルトン
SG　ブリュワー/スミス/シュンパート
SF　カーメロ/ノバック/ホワイト
PF　アマレ/トーマス/コープランド/マーティン
C　チャンドラー/キャンビー/ラシード

現在フェルトン、ラシード、シュンパートが怪我の為欠場中、アマレが復帰したばかりというチーム状況は、とても23勝11敗でイースト2位につけているチームとは思いにくいもの。
しかし、逆に考えればそれだけの怪我人の中これだけの好成績を残しているとも考えられます。
そんな中でにマーティン加入は、個人的ながら鬼に金棒状態なのではと思っているほどで、ただでさえ強いインサイドがリーグでも屈指になったと思うわけです。

でもですよ、そんなことよりも僕が気になったのがロスターの豪華さでした。
もともとカーメロ、アマレという2枚看板に加え今オフはキッド、キャンビー、ラシードという豪華なメンツも加えているのです。
また、チャンドラーだってロンドン五輪で4番をつけた実力者ですし、今シーズンリーグ最年長となるトーマスだって玄人には涎が出てしまう選手のはず。
今回、そこへ更にマーティンが加わるわけですよ。
まあ、多少年齢の行った選手達ばかりなので最近NBAを観だした人には少し分かりづらいかもしれませんが、これはレイカーズに匹敵するほど豪華な布陣だと思いませんか。
少なくとも僕はマーティン加入でニックスの試合を観てみたいなぁ、と感じました。
恐らくニューヨークというビッグマーケットならではの補強なのでしょうが、戦力的にも集客面でもとても良い補強になったと思います。

最後にそれに伴いということなのですが、気付いた方も多いと思いますが、実はニックス現在ロスターが15名と空きが無い状態なのです。
そうなるとマーティンと契約する為必然的に誰かをウェイブしなければならないのですが、その候補となってくるのがラシードとコープランドの2人。
最初にも書いた通り、現在契約のうちサラリーが保証されていないのがちょうどこの2人だからです。
もちろん、第3の選択肢として保証契約中の選手をウェイブする可能性もありますが、可能性を考えればこの2人が妥当でしょう。

また一方で契約を手にするマーティンにしても、これまたたった10日間だけの契約ですから、ニックスとしてはそこまで熟考することではないようにも感じますが。
まあマーティンにしてみれば10日間契約を2度乗り越えれば本契約に漕ぎ着けることができるわけですし、最悪ウェイブされてしまっても他チームへのアピールになりますから、今後どれだけインサイドで暴れてくれるのか楽しみです。

※ちなみに10日間契約とは、10日間が経過すると契約は解除されますが、チームが望めば更に10日間契約を延長でき、3度目の更新をチームが希望した場合、選手は自動的にシーズン最後までチームに残ることができる、というものです。