【トレード】
ここでは具体的なトレード案というよりは、トレードで放出されかねない選手をご紹介。
その前に一般的にどのようなトレードになるかを見てみましょう。
大きく3つに分かれます。
①ロスタースポットを空けるトレード
②戦力補強のトレード
③将来投資のトレード
④サラリー調整トレード
①ロスタースポットを空けるトレード
これは前の記事で触れた通り既にサンダーのロスターは15人フルで埋まってしまっています。
1巡目指名権を3つも要しておりルーキーの加入を考えると必然的にロスターにその分のスポットを空けないといけません。
つまり行われる想定としては”放出する選手よりも獲得する選手が少ないトレード”ということになります。
2人放出して1人獲得。
3人放出して1人獲得。
この様なものが該当します。
注意すべきはサンダーの目的がロスタースポットを空けることなので、対価が期待できないこと。
戦力や金銭面で見てしまうと、非常にもったいないトレード内容になるでしょう。
②戦力補強のトレード
トレードの本分はこの戦力補強にあります。
トレードする各チームが戦力的ニーズのない選手を交換することで、ニーズを満たしウィンウィンな関係になるというもの。
サンダーではいまいちだった選手も他のチームでは輝くかもしれませんし、その逆も然り。
圧倒的なインサイドプレイヤー不足を抱えるサンダーにとって、ニーズはビッグマンの獲得となるでしょう。
③将来投資のトレード
ここ数シーズンのサンダーが積極的に行っている指名権集め。
これが該当します。
直近のメリットを捨て、将来のドラフト指名権や選手の交渉権を獲得。
既に完成されたベテラン選手を放出し、今はまだそのベテラン選手より劣るものの未完成ながら伸びしろのある若手を獲得するトレード、というのもこれに該当するでしょう。
④サラリー調整トレード
今のサンダーはサラリーキャップに余裕があり過ぎる為、恐らくこれを目的にしたトレードはないでしょう。
他のチームのサラリー調整に協力したり、他の目的で行ったトレードが結果的にサラリー調整になってしまうことはあるものの、気にしなくて大丈夫なレベルです。
①②③④の複合も当然ありますが、基本的にはこの4つです。
さてそれを踏まえて選手を見てみましょう。
デリック・フェイバーズ
そもそもチームには唯一と言っても差し支えない本格派ビッグマンではありますが、30歳という年齢を考えると若手を中心としたチームの再建には入っていません。
シーズン中から度々トレードの噂がありましたが、いよいよオフになった今トレードでの放出は濃厚だと言えます。
上記では③に該当。
プレイヤーオプションながら恐らく残留するので、残りの契約は1年10.18M。
契約金も安すぎず高すぎず、お手頃な分一人手は必ず現れると思います。
またその上で戦力としても十分に見ることができ、サンダーは数あるオファーの中から一番良いものを選んで選択をすることができるでしょう。
若手ビッグマンを代わりに引っ張って来たいところですが、そういった選手は総じてルーキー契約に近く契約金が安いので、恐らく指名権が対価になると思われます。
アイザイア・ロビー
シーズン終盤、ルーキーですら休まされている中(お表向きはケガ)、しっかり試合に出続けたのがロビーです。
皮肉なものですが、タンクをしていたサンダーにとってシーズン終盤の試合になればなるほど、試合に出ている選手のチーム内評価は低いです。
理由は”主力選手にケガを負わせたくない・勝ちたくない”から。
ということで最終試合まで試合に出てしまったロビーはトレードで放出されてもおかしくありません。
サラリーは残り1年1.93Mと金額が安すぎる為、1対1のトレードは非現実的です。
①を目的として無償で放出されてしまうか、他の選手とまとめてセットで放出されるかとなるかもしれません。
テオ・マレドン
2巡目指名選手のさだめなのか、ギディの指名により活躍の場が少なくなり、その結果成績も1年目に比べ大きく落としてしまいました。
残りの契約が2年1.90M、1.93M。
非常に酷な言い方ですが、トレードのパッケージの”人数合わせ”として放出されてしまうかもしれません。
①が濃厚で、③で対価を得られれば御の字でしょう。
ダリアス・ベイズリー
今シーズンはディフェンス面での成長を見せるもオフェンス面はスランプに陥ってしまい、シーズン中盤はベンチスタートとなってしまいました。
NBAキャリア3年目が終わったこのタイミングは本来契約延長の話題が出てくるものなのですが、現状それもなく、場合によってはトレードで放出されてしまうかもしれません。
その場合というのは”ドラフト”です。
前の記事でも触れた通り、特にジャバリ・スミスはベイズリーと体格やプレイスタイルが酷似しており、仮にサンダーが指名した日には放出は免れないでしょう。
同様にSF-PF付近の選手がドラフトされた場合、覚悟をしておく必要がありそうです。
ここでトレード例を1つ。
ロケッツ獲得
デリック・フェイバーズ(10.18M)
アイザイア・ロビー(1.93M)
テオ・マレドン(1.90M/1.93M)
ベイズリー(4.26/6.20 QO)
サンダー獲得
ジョン・ウォール(47.36M)
リーグ全体で2番目に高額なサラリーを持つウォールは来シーズンがプレイヤーオプションながら残留する選択をしました。
サンダーの立ち位置は”もリーグ内でもこの大型契約を受け入れることのできる数少ないチーム”というもの。
獲得するトレードは②よりも④に近いものでしょう。
ウォールはチームの方針から外れており1年以上試合から遠ざかっています。
所属するロケッツにしてみればサラリーを圧迫する要因でしか無い状態。
ロケッツ視点サラリー圧迫の為急いで放出先を見つけなければならないわけでもないので、現実味はないですが、それでもウォールの大型契約を複数の契約に分割できるのであれば十分旨味のあるトレードだとは思います。
一方サンダーはロスターの枠を空けることができます。
ウォールの再トレードは不可能に近いので、昨シーズンのケンバ・ウォーカー同様獲得後ウェイブするとするならば更にロスターの枠が1つ空きます。
ちなみにこのトレードではサンダーの総サラリーは約29.1M増加しますが、ケンバ・ウォーカーとのデッドサラリーを含め来シーズン終了時、55M以上のサラリー枠を空けることができるメリットもあります。
また空いたロスター枠でルーキーと契約という流れです。
あくまで1つの案ではあるのですが、参考になればと思っております。
以上、3つの項目に分けて考察してきました。
兎にも角にも苦しく辛いシーズンが続いています。
今オフの動きを基盤に万全の状態で来シーズンに臨んで欲しいところです。
ここでは具体的なトレード案というよりは、トレードで放出されかねない選手をご紹介。
その前に一般的にどのようなトレードになるかを見てみましょう。
大きく3つに分かれます。
①ロスタースポットを空けるトレード
②戦力補強のトレード
③将来投資のトレード
④サラリー調整トレード
①ロスタースポットを空けるトレード
これは前の記事で触れた通り既にサンダーのロスターは15人フルで埋まってしまっています。
1巡目指名権を3つも要しておりルーキーの加入を考えると必然的にロスターにその分のスポットを空けないといけません。
つまり行われる想定としては”放出する選手よりも獲得する選手が少ないトレード”ということになります。
2人放出して1人獲得。
3人放出して1人獲得。
この様なものが該当します。
注意すべきはサンダーの目的がロスタースポットを空けることなので、対価が期待できないこと。
戦力や金銭面で見てしまうと、非常にもったいないトレード内容になるでしょう。
②戦力補強のトレード
トレードの本分はこの戦力補強にあります。
トレードする各チームが戦力的ニーズのない選手を交換することで、ニーズを満たしウィンウィンな関係になるというもの。
サンダーではいまいちだった選手も他のチームでは輝くかもしれませんし、その逆も然り。
圧倒的なインサイドプレイヤー不足を抱えるサンダーにとって、ニーズはビッグマンの獲得となるでしょう。
③将来投資のトレード
ここ数シーズンのサンダーが積極的に行っている指名権集め。
これが該当します。
直近のメリットを捨て、将来のドラフト指名権や選手の交渉権を獲得。
既に完成されたベテラン選手を放出し、今はまだそのベテラン選手より劣るものの未完成ながら伸びしろのある若手を獲得するトレード、というのもこれに該当するでしょう。
④サラリー調整トレード
今のサンダーはサラリーキャップに余裕があり過ぎる為、恐らくこれを目的にしたトレードはないでしょう。
他のチームのサラリー調整に協力したり、他の目的で行ったトレードが結果的にサラリー調整になってしまうことはあるものの、気にしなくて大丈夫なレベルです。
①②③④の複合も当然ありますが、基本的にはこの4つです。
さてそれを踏まえて選手を見てみましょう。
デリック・フェイバーズ
そもそもチームには唯一と言っても差し支えない本格派ビッグマンではありますが、30歳という年齢を考えると若手を中心としたチームの再建には入っていません。
シーズン中から度々トレードの噂がありましたが、いよいよオフになった今トレードでの放出は濃厚だと言えます。
上記では③に該当。
プレイヤーオプションながら恐らく残留するので、残りの契約は1年10.18M。
契約金も安すぎず高すぎず、お手頃な分一人手は必ず現れると思います。
またその上で戦力としても十分に見ることができ、サンダーは数あるオファーの中から一番良いものを選んで選択をすることができるでしょう。
若手ビッグマンを代わりに引っ張って来たいところですが、そういった選手は総じてルーキー契約に近く契約金が安いので、恐らく指名権が対価になると思われます。
アイザイア・ロビー
シーズン終盤、ルーキーですら休まされている中(お表向きはケガ)、しっかり試合に出続けたのがロビーです。
皮肉なものですが、タンクをしていたサンダーにとってシーズン終盤の試合になればなるほど、試合に出ている選手のチーム内評価は低いです。
理由は”主力選手にケガを負わせたくない・勝ちたくない”から。
ということで最終試合まで試合に出てしまったロビーはトレードで放出されてもおかしくありません。
サラリーは残り1年1.93Mと金額が安すぎる為、1対1のトレードは非現実的です。
①を目的として無償で放出されてしまうか、他の選手とまとめてセットで放出されるかとなるかもしれません。
テオ・マレドン
2巡目指名選手のさだめなのか、ギディの指名により活躍の場が少なくなり、その結果成績も1年目に比べ大きく落としてしまいました。
残りの契約が2年1.90M、1.93M。
非常に酷な言い方ですが、トレードのパッケージの”人数合わせ”として放出されてしまうかもしれません。
①が濃厚で、③で対価を得られれば御の字でしょう。
ダリアス・ベイズリー
今シーズンはディフェンス面での成長を見せるもオフェンス面はスランプに陥ってしまい、シーズン中盤はベンチスタートとなってしまいました。
NBAキャリア3年目が終わったこのタイミングは本来契約延長の話題が出てくるものなのですが、現状それもなく、場合によってはトレードで放出されてしまうかもしれません。
その場合というのは”ドラフト”です。
前の記事でも触れた通り、特にジャバリ・スミスはベイズリーと体格やプレイスタイルが酷似しており、仮にサンダーが指名した日には放出は免れないでしょう。
同様にSF-PF付近の選手がドラフトされた場合、覚悟をしておく必要がありそうです。
ここでトレード例を1つ。
ロケッツ獲得
デリック・フェイバーズ(10.18M)
アイザイア・ロビー(1.93M)
テオ・マレドン(1.90M/1.93M)
ベイズリー(4.26/6.20 QO)
サンダー獲得
ジョン・ウォール(47.36M)
リーグ全体で2番目に高額なサラリーを持つウォールは来シーズンがプレイヤーオプションながら残留する選択をしました。
サンダーの立ち位置は”もリーグ内でもこの大型契約を受け入れることのできる数少ないチーム”というもの。
獲得するトレードは②よりも④に近いものでしょう。
ウォールはチームの方針から外れており1年以上試合から遠ざかっています。
所属するロケッツにしてみればサラリーを圧迫する要因でしか無い状態。
ロケッツ視点サラリー圧迫の為急いで放出先を見つけなければならないわけでもないので、現実味はないですが、それでもウォールの大型契約を複数の契約に分割できるのであれば十分旨味のあるトレードだとは思います。
一方サンダーはロスターの枠を空けることができます。
ウォールの再トレードは不可能に近いので、昨シーズンのケンバ・ウォーカー同様獲得後ウェイブするとするならば更にロスターの枠が1つ空きます。
ちなみにこのトレードではサンダーの総サラリーは約29.1M増加しますが、ケンバ・ウォーカーとのデッドサラリーを含め来シーズン終了時、55M以上のサラリー枠を空けることができるメリットもあります。
また空いたロスター枠でルーキーと契約という流れです。
あくまで1つの案ではあるのですが、参考になればと思っております。
以上、3つの項目に分けて考察してきました。
兎にも角にも苦しく辛いシーズンが続いています。
今オフの動きを基盤に万全の状態で来シーズンに臨んで欲しいところです。
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