NBA Thunder Dancer

オクラホマシティ・サンダーを応援していくNBAブログです。

2022年ドラフト結果まとめ

2022年06月24日 | 2022-23 オフ
待ちに待ったドラフト当日です。
まとめていきたいと思います。

まずはドラフト前に指名権を絡めたトレードがありました。

サンダー獲得
ナゲッツの2027年1巡目指名権(Top5プロテクト)
ジャマイケル・グリーン


ナゲッツ獲得
サンダーの2022年1巡目30位指名権
将来の2巡目指名権2つ


ナゲッツから獲得した2027年1巡名指名権のプロテクト変遷内容は以下の通りになります。
2027年Top5プロテクト
2028年Top5プロテクト
2029年Top5プロテクト→サンダーに渡らず


つまり2027~29年の間ずっとナゲッツが大きく負け越さない限りサンダーに渡る指名権になるでしょう。
詳しくは後述しますが、ロスターが溢れかえっている上に1巡目3つ(2位、12位、30位)を保持していたサンダーにとって、ロスター整理を含め、獲得濃厚で且つ必ず30位指名以上になる将来の指名権に替えられたのはメリットと言えるでしょう。
詳細が出ていないながら、2巡目2つが付いていてもお釣りがくると思います。
グリーンに関しては、恐らく開幕ロスターに残らないので紹介は省略します。


ということで、サンダーは2位、12位、34位指名権を持って2022年ドラフトに臨んだのですが、更にドラフト中にトレードを敢行。

サンダー獲得
ウスマン・ジェン(2022年1巡目11位指名)

ニックス獲得
ピストンズの2023年1巡名指名権(プロテクトあり)
ウィザーズの2023年1巡目指名権(プロテクトあり)
ナゲッツの2023年1巡目指名権(プロテクトあり)


サンダー目線目先の11位指名権獲得の為に3つの将来の1巡目指名権を放出したわけですが、これだけを見るとさすがに出し過ぎだと思ってしまうでしょう。
しかしながら、プロテクト詳細を見ると堅実で手堅い内容になっています。
下記、各指名権のプロテクト変遷です。

ピストンズ指名権
2023 Top18
2024 Top18
2025 Top13
2026 Top11
2027 Top9→OKCに渡らず


ウィザーズ指名権
2023 Top14
2024 Top14
2025 Top10
2026 Top8→OKCに渡らず


ナゲッツ指名権
2023 Top14
2024 Top14
2025 Top14→OKCに渡らず



ご覧の通り、全ての指名権に厳しめなプロテクトがなされています。
最高でも9位までにしかならず、一方最悪どの指名権もサンダーのものにならないという結果もありえたわけですから、それらを放出して目当ての獲得したい選手(11位のオスマン・ジェン)になったので、十分評価できると思います。


さて、それではお待たせしました。
選手紹介です。


チェット・ホルムグレン

身長213cm
体重88kg
20歳
PF-C
ゴンザガ大学出身


全体2位で指名。
高校の頃から、各大会でMVP受賞し、チームを優勝に導いたりと輝かしい実績をもって注目されていました。
最大の強みは213cmの身長と221cm(サイトによっては229cm)を超えるウィングスパン。
213cmの身長も相まって、インサイドに立っているだけで相手のオフェンスを鈍らせることができます。
また実際にインサイドへ飛び込んできた相手をノージャンプでブロックしたり、ボールを奪い取ってしまったりとゴンザガ大学では1試合平均3.6本のブロックショットを記録しています。
スピードはないにしろ、ドリブルスキルが高くディフェンスリバウンド獲得後自らハーフコートまでボールを運ぶことも可能。
また、26.9分の出場で3Pシュートを3.3本試投し41.2%で沈めます。
まさにガードスキルを持つ現代型ビッグマンでありポテンシャルの塊と言えるでしょう。
弱点はその圧倒的なまでに足りない体重と線の細さです。
ポストプレイやドライブの際相手に向かっていくような、いわゆるフィジカルプレイを極端に嫌います。
そして実際にフィジカル負けをします。
ホルムグレンのキャリアを見た時に、高校で急激に身長が伸びたという経緯がある為、一見すると体重増加がそれに追いついていないだけで、時間とともに最低限の筋肉量はついていくだろうとは予想されています。
しかし、プレイスタイルが線の細さを前提にしたコンタクトを嫌うものになってしまっている為、プレイスタイルを根本から見直す時期がいつかやってくるかもしれません。

2022年ドラフトは1位指名候補の選手が3人いましたが、ホルムグレンはその中の1人であり、当初からサンダーが興味を持っていたと噂されていました。
体系もプレイスタイルもそして身長までも完全にポクシェフスキーと一致。
上述の通り散々線の細さ・体重不足を弱点として挙げましたが、実はポク(86kg)よりも体重が2kg重くなっています。
正直ポクのプレイに嫌気がさしながらも将来の為にと我慢しせっかく獲得した2位指名権でまたポクを指名するなんてどうかしてるとしか思えません。
ポクと並んでいるところ想像しただけで寒気がし、マッチ棒2本を見ても吐けるかもしれません。
普通にジャバリ・スミスJr.を指名した方が無難でした。
過去に例のない選手と言われていますが、過去どころか同じチームにポクという失敗例がいるので面白いくらい期待していません。




ウスマン・ジェン

身長208cm
体重98kg
19歳
PG-SF-PF
フランス出身


全体11位で指名。
生まれはフランスですが、セネガル人の父親とのハーフということもあり、ヨーロピアンのソフトさアフリカ由来のがっしりとサイズや身体能力を併せ持ったハイブリッド。
サイズこそ現代のNBAビッグマンと十分に張り替えるだけのものを持ってはいますが、主戦場はアウトサイドになります。
ずっとPGをやっていたこともありハンドリングが上手く、そしてまた視野も広くとれています。
ポジションレスの現代NBAにはうってつけの存在であり、PG-PFまでこなすことができる万能型ビッグマンと言えるでしょう。
特にディフェンス面ではフィジカルでインサイドをスピードでアウトサイドをカバーし、ヘルプディフェンスにも対応できるバスケットIQを持っています。
そういった意味では2位で指名したホルムゲンと似ているところがあるものの、決定的な違いはシュート力でしょう。

ジェンは昨シーズン、フランスから飛び出しニュージーランドのリーグで1年プレイしました。
当然ですが、NBAよりもレベルの低いリーグではあるものの、その中でFG39.8%、3P 27.1%、FT 66.7%を記録しシュート力に課題の残る結果になってしまいました。
これは本人が自身のことをPGだと思い込んでおり、シュートよりもチームメイトを活かすことに重きを置いている為だと考えられます。
ちなみにシュートフォームがケビン・マーティンみ溢れています。

ドラフト当初から完全な育成枠として評価されていたこともあり、即戦力とはならないでしょう。
一方上記の通りポジションに捉われず汎用性の高いプレイスタイル故、サンダーにフィットする選手に育て上げることも可能。
それこそ優勝して記憶に新しい、チームプレイにのみ徹するドレイモンド・グリーンのような選手に育つと、替えの利かないチームにとって貴重な存在になってくれると思います。



ジェイレン・ウィリアムズ

身長198cm
体重88kg
SG
21歳
サンタクララ大学出身


全体12位で指名。
ウィングスパンが218cmもある化け物。
そのウィングスパンはボールをキープする能力に活かされます。
SGながら主戦場はペイントエリア。
ディフェンダーを一歩目に抜き去るとリングにアタックするのではなく、一度ストップしディフェンダーを背中に受けてスペース確保します。
そこは既にペイントエリア内なのでディフェンダー含め選手が密集しているわけですが、更にそこからドリブルなりフェイントなりでボールキープを続け、一瞬のノーマークを作って得点すると言ったプレイスタイル。
自らポストアップすることも多く、フェイダウェイやジャブステップ、フェイントと技が多彩でフィニッシュ力が高いのが魅力でしょう。
またディフェンダーを引きつけてインサイドのノーマークになっているチームメイトへパスすることもできます。
自身の身体能力は高くなく、そういった中でも戦えるように生み出したプレイスタイルなのでしょう。

一方でそのプレイスタイルは弱点にもなります。
とにもかくにもボールを持たないと始まらないそのプレイスタイルはチームメイトの動きを止めてしまい、1人でバスケをやっているようにも見えてしまうほど。
大学3年の時には3P成功率39.6%を記録していますが、そのほとんどがドリブルで自らスペースを作ってきめきるもの。
チームメイトのパスを受けて、キャッチ&シュートをするという場面は皆無に近いです。
また、身体能力が低いこともあってディフェンスでやや足を引っ張ってしまうこともあるかもしれません。

サンダーではSGAの控えとして出場することが予想されますが、マンやウィギンス、ドートと競合は手ごわいです。
ただ、プレイスタイルが全く違う点や最悪PF出場もできることを考えると一定の出場時間は確保できそうです。



ジェイリン・ウィリアムズ

身長208cm
体重109cm
19歳
PF
アーカンソー大学出身


全体34位で指名。
気迫を全面に出してプレイする機動力のあるビッグマン。
フィジカル主体のタイプではなく、チームメイトの力を借りてスピードや空中戦で戦うプレイスタイル。
スクリーンに積極的でロールもポップも対応できます。
また、時には自らがスクリーンを使いインサイドに切れ込むガードにパスするなんてこともできてしまいます。
確率は決して高くないものの、3Pを放つこともでき、綺麗なシュートフォームなので改善の余地は十分にあります。

しかしその代々の魅力はディフェンスにあります。
決してマンディフェンスが上手いわけではありませんが、大学2年時には平均1.3スティール、1.1ブロックを記録し、縦にも横にも瞬時に反応します。
また相手のドライブに合わせてテイクチャージを誘発する技術が高く、オフェンスファールのコールと同時に吠えます。
サンダーファンであればコリソンを彷彿させるでしょう。

弱点は、ポストアップからの得点が苦手なことでしょう。
オフェンス時、相手にフィジカルプレイを仕掛けません。
その結果、自ら得点する技術が皆無でボールを持ったままミドルレンジまで押し出されてしまうと焦ってミスをしてしまうこともしばしば。
サイズや十分な体格があるので、ガッチガチのインサイドを練習させればオフェンスの幅を一気に広がるでしょう。

ちなみに、12位で指名したジェイレン・ウィリアムズ(Jalen Williams)とこのジェイリン・ウィリアムズ(Jaylin Williams)の名前が非常に似ており、早くも”何と呼ぶか論争”が起きています。
顔やサイズが全く違うので、まずは見た目で覚えましょう。
呼び方は無難にジェイ”レ”ンとジェイ”リ”ンと(ケンリッチと)呼びましょう。


4人ともサマーリーグに出場するとのことなので、今から楽しみです。

ということで最後ロスター整理です。

PG
ジョシュ・ギディ
タイ・ジェローム
テオ・マレドン


SG
シェイ・ギルジャス=アレキサンダー
トレイ・マン
ヴィット・クレイチ
アーロン・ウィギンス
リンディー・ウォーターズⅢ
ジェイレン・ウィリアムズ


SF
ルーゲンツ・ドート
ケンリッチ・ウィリアムズ
ウスマン・ジェン
ジェイリン・ウィリアムズ


PF
ダリアス・ベイズリー
チェット・ホルムグレン
ジャマイケル・グリーン
アレクレイ・ポクシェフスキー


C
デリック・フェイバーズ
マイク・ムスカラ
アオザイア・ロビー
ジェレミア・ロビンソン=アール


計21人です。
当然ですが、ロスターは2way含めても17人が限度です。
ここからは”お別れ”の絡む動きが出てくるでしょう。
オフの今後の動き注目です。


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