NBA Thunder Dancer

オクラホマシティ・サンダーを応援していくNBAブログです。

10試合を終えての感想

2021年11月12日 | 2021-22 シーズン
21-22シーズンも開幕して10試合が経過しました。
オクラホマシティ・サンダーは4勝6敗ウェスト11位
開幕の予想とは裏腹にかなり善戦していると言えるでしょう。

チームとしては平均99.1得点(29位)平均106.7失点(13位)
シュート成功率41.0%(29位)とデータ上は壊滅的でありますが、
一方観戦していると、試合ごとに感じられる若手の成長、堅実にぶれなく活躍する中堅・ベテラン選手達の姿、現地の盛り上がり等、非常に応援したくなるチームであることを実感します。



【定まらないローテーション】
さて、注目したいのはここまでのサンダーの戦法です。
非常に特徴的で、観戦されていらっしゃる方であればお気づきでしょう。

『開幕10試合経過していまだに定まっていないローテーション』
通常チームとして毎試合こなしていくにあたってローテーションメンバーというのは非常に大事なものになってきます。
そのメンバーを中心にセットプレイや戦術を練っていくためですね。

それがどうでしょう、このサンダーといういまだにローテーションメンバーが確定していません。
長くはなりますが、下記開幕10試合のローテーション表を作成しました。
一般的に前半出場せず、後半にだけ出場する主力メンバーはいないと思うので、前半のみをまとめています。












確定メンバーはギディ、SGA、ドート、ベイズリー。
ベンチからケンリッチ、マレドン、ポク、JRE。

確定していないのが、先発のC枠で、フェイバーズが5回、JREが4回、ロビー1回。
ロビーはGリーグに送られたりしているので、いまはフェイバーズとJREがほぼ交互に先発起用されている状態なのですが、フェイバーズはベンチ起用すらされなかった試合も1試合あります。

最初の4試合は出番のなかったジェロームは、マンと入れ替わる形で後半6試合に出場し、マンはGリーグへ送られました。
同様に最初の2試合出番のなかったムスカラも後半出場時間を伸ばしていますが、突如出場のないという試合もありました。



【時代に逆行した全員バスケを目指す】
実は、データ上平均出場時間が10分を超えている選手は15人(2way除く)中13人おり、ローテーションメンバーの確定していない状況がよく分かります。
もはや、ローテーションを確定させる気がなく、誰がいつ出場しても役割を持てる”全員バスケ”を目指しているように見えます。
4人のオールスターを輩出した2014-15シーズンのアトランタ・ホークス。
ロスター内13人が平均10分以上の出場時間をもらい、最多出場者でも33分だった2014-15シーズンのメンフィス・グリズリーズ。
このあたりが目指すべき理想となるでしょう。
圧倒的カリスマ性のスターを寄せ集めてチームを結成するビッグ3が主流で、あわよくばビッグ4、ビッグ5にまで足を踏み入れていると言っても過言ではないこの時代に、逆行していくチーム編成です。

しかしながら、それが見事型にはまっている最たる例がスター選手軍団レイカーズ相手に2勝していることでしょう。
確かにSGAが殻を破り、圧倒的なパフォーマンスを披露したのも勝因の1つですが、冷静に見れば見るほど勝てたのが不思議で仕方ありません。

「ドラフト1位指名」「オールスター常連」「個人タイトル受賞」「優勝リング持ち」
輝かしい肩書の選手が並ぶレイカーズ相手に、こちらの肩書は
「ドラフト外入団」「ルーキー」「ドラフト2巡名指名」
と、その格の違いが一目で分かります。

しかし、その裏には、誰がいつ出場しても最大限のパフォーマンスを発揮できる全員バスケがあったからと言えるでしょう。

【今後について】
今後サンダーがずっとこのローテーションメンバーで進んでいくかは現状不明です。
しかし、3連勝を記録していることを考えても間違ったものではないとも言えます。
シーズン終盤になれば、トレードなりウェイブやFA契約等選手の入れ替えも行われることでしょう。
幸いにもここ数年で一番期待されていないチーム状況なのを逆手に取り、斬新なことを試しているサンダー。
どのようなチームに仕上がっていくのか、注目してみましょう。



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