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【23-24レギュラーシーズン総評】ジョシュ・ギディ

2024年05月07日 | 2023-24 シーズン
ジョシュ・ギディ

80試合出場
25.1分
12.3得点
6.4リバウンド
4.8アシスト
0.6スティール
0.6ブロック
FG 47.5%
3P 33.7%
FT 80.6%


ギディほど評価の難しい選手はいないでしょう。
昨シーズンと比較し、成績は軒並みダウンしています。
それもそのはず平均出場時間が6分減少しており、それが顕著に現れるのは4Qの最終盤にコートに立っていないことが多かったからです。
それは後述するギディの弱点がそうさせてしまっているからであり、それよりもルーキーのケイソン・ウォレスや当たり日であったアイザイア・ジョーの方が優先された為です。
更に今シーズンは、シーズン序盤にプライベートのトラブルもあり、アウェイの試合ではボールを持つ度にブーイングを受け、精神的タフネスも要求されました。

ただ、結果としてサンダーはウェストの首位となることができました。
その先発メンバーとして80試合出場したことは事実であり、また終盤ギディがベンチに下がっていたことで勝率が上がったこともまた事実でしょう。

まず、ギディの弱点はディフェンスの弱さとシュート力の無さです。
上背がある分出場こそSGながらプレイスタイルがPGな以上、マッチアップする相手は基本的にギディよりも身長が低いです。
その為、スピードのミスマッチが起きてしまい、ディフェンスが安定しません。
一方でSFや時にはPFとマッチアップした際には身長こそ互角に張り合えますが、フィジカル負けしてしまい、ディフェンスが安定しません。
シュート力に関して、特に3Pを最大の武器として扱うサンダーにおいて33.7%は低いと言えるでしょう。
その結果、試合の終盤ギディがコートに立つ場合はインバウンドパサーとして多く、他の役割を担うことはありませんでした。

さて、しかしながら、今シーズンは伸びた点もあります。
その中で最初に取り上げるべきは、意識改革でしょう。
オフェンスが積極的になりました。
特にオールスター明けは顕著でリングアタックや身長差を突いたポストアップなど、ガベージタイムに突入した試合を除き1試合平均14.0本も試投しています。
これは今シーズンの1試合平均が10.6本を考えると3本以上伸びています。
まだ完成形とは言い難いものの、得意としているフローターシュートも203cmの選手がやっていると考えると、PGとしては相当な武器になるでしょう。
またアウトサイドも当たる日に積極的に狙いに行き、この間キャリアハイとなる5本の3Pも成功させています。


今シーズンは恐らくギディのバスケキャリアにて、初めてのウィングポジションチャレンジでした。
NBAキャリア3年ながらまだ21歳のギディにとって、今後のキャリアの転換点になった、そんな風に感じました。
プレイオフを戦い抜いたあとでも、シーズンオフは契約延長交渉やパリ五輪とだいぶ忙しいオフになります。
オフの動向と来シーズンに注目です。


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