NBA Thunder Dancer

オクラホマシティ・サンダーを応援していくNBAブログです。

1972-73 ~大幅な選手の入替~

2021年04月01日 | history
【ドラフト】
バッド・ストォールウォース
1巡目7位で指名されたカンザス大学出身の23歳、身長6-3(196cm)のG。

ジョビー・ライト
2巡目18位で指名されたインディアナ大学出身の22際、身長6-8(203cm)のPF。


【オフの動き】
チームは大きな転換期を迎えます。
3年間に渡り選手として、そしてHCとしてチームを支えてきたウィルケンズのトレードを敢行したのです。
ヒューブレッグスGMは35歳になるウィルケンズに見切りをつけ、少しでも価値のあるうちに対価を得ようとしたのです。
そしてそれは同時にヘイウッドを中心にチームを再建していくという意思表示でもありました。

そのウィルケンズ放出先は前年ソニックス同様負け越してシーズンを終了していたクリーブランド・キャバリアーズでした。
ソニックスはウィルケンズと共にクレメンスも放出。
見返りとしてやってきたのが、24歳で身長6-3(191cm)のPG、ブッチ・ベアードでした。
前年の成績は平均15.4得点4.1リバウンド6.7アシストを記録。
若返りをはかるチームにとってはうってつけの人材でした。

またFAで前年までABAでプレーしていたジョン・ブリスカーと契約。
しかし76ersと選手の取り合いが生じてしまい、両チームリーグのルールに抵触してしまいました。
結局10000ドルのリーグへの支払いと1973年の2巡目指名権を76ersに渡すことで、ブリスカーに接触しないという約束を取り付け合意に至りました。

ジョン・ブリスカー
25歳、身長6-5(196cm)のG。
1970年からABAでプレーしており、2年連続でオールスターに選出されていました。
前年は平均28.9得点を記録。

そして続けざまにドン・スミスもトレードで放出。
トレード先のヒューストン・ロケッツからは現金を受け取っています。

更にドン・コージスとピート・クロスをカンザスシティ・オマハキングスに放出し、ジム・フォックスを獲得。

ジム・フォックス
29歳、身長6-10(208cm)のC。
5シーズンで4チームを渡り歩いている典型的なジャーニーマン。
前年もシーズン中にチームが変わっており、平均11.5得点8.8リバウンドを記録していました。

そしてウィルケンズの後を継ぐ形でHCの座に就いたのが、前年ABAでのHC職が初となっていたトム・ニーソークでした。
40歳、HCとして2年目のシーズンとなります。

ロスター
PG ブラウン/ベアード/ウィンフィールド
SG ブリスカー
SF スナイダー/ストォールウォース
PF ヘイウッド/ヘアード
C マクダニエルズ/フォックス

【シーズン】
シーズン開幕後ソニックスは更に動きます。
3試合が過ぎた10月8日、ガー・ベアードと1973年3巡目指名権をシカゴ・ブルズに放出し、見返りにトニー・マクアイントッシュを獲得。

トニー・マクアイントッシュ
24歳、身長6-7(201cm)のSF。
前年がルーキーシーズンでしたが、出場機会に恵まれず平均3.1得点2.1リバウンドの成績でした。

前年からチームの大半が入れ替わった中ケミストリーに不安がありながらも開幕8試合を4勝4敗で終えます。
既にリーグを代表するビッグマンになったヘイウッド、外角から正確無比なシュートで得点を量産するスナイダー。
2年目にして成長著しいブラウンと、個々の活躍が目立っていました。

しかし、徐々にボロは出始めます。
9連敗を喫すると、4連敗、7連敗と負けが込み始め歯止め利かなくなりました。
途中オマハキングスからウェイバー放出されたピート・クロスが出戻るというサプライズもありましたが、連勝どころか目先の勝利すらできない毎日が続いたのです。

この状況を重く見たヒューブレッグスGMは13勝32敗となった時点でニーソークHCを解雇。
その後釜となったのが、ACから昇格したバッキー・バックウォルター
年齢はニーソークをも下回る39歳とかなりの大抜擢でした。

しかし、状況は好転しませんでした。
ヘイウッドは昨年に引き続きオールスターに先発で選出されるなど1人気を吐きますが、その成績はチームに反映されません。

シーズン終盤にはウィンフィールドが負傷の為シーズンエンドとなってしまい、負の連鎖が重なります。
ソニックスは穴埋めとしてチャールズ・ダドリーと契約しています。

チャールズ・ダドリー
22歳、身長6-2(188cm)のPG。
今シーズンのドラフトでゴールデンステイト・ウォリアーズから指名されたものの契約には至らずFAとなっていました。

最終的に26勝56敗でシーズン終了。
プレイオフ進出はなりませんでした。


【個人成績】
スペンサー・ヘイウッド
平均29.2得点(リーグ3位)12.9リバウンド(リーグ10位)2.5アシストを記録。
昨年に引き続きオールスターに先発で出場し、オールNBAチームにも選出されています。
個人としてはこれ以上にない成績を収めたのですが、チーム成績が伴いませんでした。


ディック・スナイダー
平均13.8得点3.8リバウンド3.9アシストを記録。
チームで唯一全82試合に出場しました。
28歳と年齢の影響も出てきており前年に比べ軒並み成績を落としてしまってはいるものの、チーム2位の得点源としてチームを牽引。
フリースローの成功率は86.1%(リーグ6位)と高確率を誇っています。


フレッド・ブラウン
平均13.5得点4.0リバウンド5.5アシストを記録。
キャリア2年目にして大きく成績を伸ばしています。
出場時間は約3倍(10.9分→29.4分)
得点も約3倍(4.2得点→13.5得点)に増加。
チームに欠かせない存在となり、低迷するチームの中で唯一将来に希望の持てる成果物になりました。


ジョン・ブリスカー
平均12.8得点4.6リバウンド2.1アシストを記録。
ABAで活躍していた時ほどのインパクトは残せませんでしたが、それでも2桁得点をコンスタントに記録し、先発起用の期待に応えました。


ジム・フォックス

平均11.4得点11.2リバウンド2.4アシストを記録。
ヘイウッドとともにインサイドで存在感を示しキャリア2度目な平均ダブルダブルを達成しました。
リバウンドに関してはキャリアハイで、シーズン途中からマクダニエルズに代わり先発出場となりました。


ブッチ・ベアード
平均6.6得点2.4リバウンド3.4アシストを記録。
73試合に出場しローテーション入りはするものの、
「ウィルケンズの代わりにやってきた」
という評価があったため前年の半分になってしまった得点面で非常にバッシングされました。


レロイ・ウィンフィールド

平均6.6得点2.4リバウンド3.4アシストを記録。
慢性的な怪我に悩まされ29試合を欠場。
ブラウンの台頭もあり殆どのスタッツで前年比を割ってしまいました。
このシーズンを最後にFAで移籍してしまいます。


バッド・ストォールウォース
平均6.3得点2.9リバウンドを記録。
ルーキーながら77試合に出場しローテーション入り。
ただFG37.9%と低迷してしまいシュートに課題の残るシーズンとなりました。


ジム・マクダニエルズ
平均5.6得点5.1リバウンドを記録。
昨年に続き開幕から先発で起用されていたのですが、ビッグマンでありながらFG %が4割を下回ってしまうシュートスランプに陥ります。
シーズン途中に先発をフォックスに奪われてしまい、散々なシーズンとなりました。


ケニー・マクアイントッシュ

平均4.5得点4.0リバウンドを記録。
シーズン途中から加入し、そのままローテーション入りを果たしますが、彼もまたFGが32.6%と落ち込んでしまい満足する結果を残せていません。


ジョビー・ライト
平均3.9得点2.8リバウンドを記録。
シーズン終了後にFAでチームを離れました。


チャールズ・ダドリー
平均2.8得点1.3アシストを記録。
シーズン終了後にFAでチームを離れました。


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