NBA Thunder Dancer

オクラホマシティ・サンダーを応援していくNBAブログです。

ロンドン五輪アメリカバスケットボール男子総括

2012年08月14日 | オリンピック関係
"ドリームチーム"と表されある時はバルセロナ五輪の選手達とも一悶着あった、今回ロンドン五輪の選手達。
正Cがチャンドラー1人と相変わらずインサイドに不安の残るメンバーだったのですが、終わってみれば北京五輪に続く金メダル獲得で有終の美を飾ったのでした。
さてでは個人成績の総括です。
ちなみに僕は予選ラウンドのアルゼンチン戦から準決勝までの試合を観戦できていないので、その間の感想等は含まれていないのでご了承ください。


ケビン・デュラント

8試合平均19.5得点5.8リバウンドを記録。
2010年の世界選手権に続き2回目の国際大会となった今回、やはり国際試合とは相性が良いのか34本もの3Pを沈めている上に確率が52%という驚異の確率を残しています。
親善試合の時にはベンチからの出場となっていたのですが、途中からスタートに抜擢。
3年連続得点王の力を存分に発揮し、エースとして見事チームトップの得点で金メダル獲得に大きく貢献してくれました。
決勝のスペイン戦でも、チームの得点が止まってしまっていた時に1人で得点を繋いでいたのが印象的ですね。
五輪なのでMVPというものは存在しないのですが、もしあったのなら間違いなく彼が選出されていたことでしょう。
次の目標は2014年の世界選手権です。




カーメロ・アンソニー

8試合平均16.3得点4.8リバウンドを記録。
ビッグマン不足ということもありナチュラルポジションのSFではほとんど出場していませんでした。
PFでが1番多かったのでしょうが、時にはCとして出場していたこともあったほどです。
しかし、それでもインサイドは当然ながら本職のアウトサイドも絶好調でチーム2位の得点力を見せつけたのでした。
予選でのナイジェリア戦では10本もの3Pを沈め37得点を記録していますし、やはり国際大会との相性が良いのでしょうね。





レブロン・ジェームズ

8試合平均13.3得点5.6リバウンド5.6アシストを記録。
得点を取る気になればいつでも取れたのに、得点力に関しては全く問題の無いということを理解した上でチームを活かすプレーに専念していたと思います。
観戦できてはいないのですが、トーナメントでのオーストラリア戦では五輪史上初となるトリプルダブルを記録するなど"贅沢すぎるロールプレイヤー"として素晴らしい活躍を披露してくれました。
彼としたら同じ年でNBA優勝&五輪金メダルと最高の年になったと思いますね。






コービー・ブライアント

8試合平均12.1得点を記録。
恐らく年齢的な意味で代表最後の大会になると噂されていたのですが、見事金メダルで締めることができました。
スタートSGとして出場してはいたものの、最初数試合はシュートを1本きめて後はほとんどベンチというのがほとんどだったのです。
しかし、試合が進むにつれ勝たなくてはならない相手になるにつれ、持ち前の勝負強さ・シュート力を発揮し始め、ベテランとしての役割を果たしたのでした。
その結果、彼は国際大会31試合連続無敗という快挙を達成しています。
決勝戦後、チームメイトのガソルとの仲の良さは目を惹きましたね。





ケビン・ラブ

8試合平均11.6得点7.6リバウンドを記録。
2010年の世界選手権に続き圧倒的ビッグマン不足の中、得意のリバウンドでインサイドに厚みを与えていたと思います。
メロもそうだったのですが、出場はほとんどがナチュラルポジションのPFではなくC。
しかしながら、昨シーズンの3P王者ならではのアウトサイドも多く沈め中に外に大活躍でした。
フリースロー57%と精彩を欠いたのが今後の国際大会に向けての懸念になりそうです。






デロン・ウィリアムズ

8試合平均9.0得点4.6アシストを記録。
親善試合から通してCP3のバックアップを務めていましたが、地味ながらもしっかりとした成績を残すことができたと思いますね。
PGながらダンクを披露したりパスで魅せたりと、アメリカのエンターテイナーとしての役割も買ってくれていたとも感じました。
FGが39%、フリースローが76%と国際大会にやや最後まで適応しきれていない部分もあったので、今後招集されることがあればそこが懸念材料になりそうです。






ラッセル・ウェストブルック

8試合平均8.5得点を記録。
2010年の世界選手権に続き国際大会2度目の出場となったのですが、NBAでのポジションPGではなくそのほとんどをSGでプレーしていました。
しかしながら彼、カレッジ時代にはSGとしてプレーしていただけにボール運びをせず思い切り良くプレーできていたのが印象的です。
持ち前の精度の高いジャンプシュート、会場を沸かす豪快なダンク等、国際試合にはぴったりの選手だと改めて感じましたよ。
準決勝のアルゼンチン戦で足首を痛めるも、何もなかったかのように次の試合出場していたのも彼ならではであり、同じく国際試合に向いている証拠だと思います。
ターンオーバーも全体で7本と好印象です。






クリス・ポール

8試合平均8.3得点5.1アシスト2.5スティールを記録。
デロン以上にPGとしてしっかりとした試合運びをコントロールしていたと思います。
正確なパスはもちろんですが、ディフェンス面でも執拗なまでの徹底マークで相手を苦しめ、平均スティールは今大会堂々の1位となっております。
またシュートをうった数自体かなり少なかったのですが、その中でクラッチシュートを含め51%という高確率を叩き出してもいるのもまた貢献度の高い部分です。
しかし、彼も結構いい歳になってきたので次の大会に出場するかどうかは微妙なところとなっています。






ジェームズ・ハーデン

8試合平均5.5得点を記録。
初の国際試合となった今大会、正直他のメンバーが豪華すぎる中ややインパクト不足感の否めなかった彼でしたが、SGのファールトラブル等もあり全試合に出場、貴重な経験ができたと思います。
フランス戦では会場をどよめかせるほどの豪快な片手ダンクを叩きこんだりと、速攻含むリングに近いシュートが多かった為2点のシュートは79%ととんでもない確率になっています。
しかし一方で、3Pはまだまだで確率は30%、6thマン賞受賞者としては物足りない結果に終わってしまったのかもしれません。
ま、あんな見かけにしてまだ23歳と若手ですから、活躍云々よりも良い経験になった今大会だったことでしょうね。






アンドレ・イグドラ

8試合平均4.3得点を記録。
コービーとは正反対に試合のたびにパフォーマンスが落ちていったように感じました。
最初はローテーションで普通にパスやリバウンド、ダンク等で活躍していたのですが、ラスト数試合はほんの数分しか出場していないんですね。
全体を通してはFG70%と驚異の確率を記録しているのですが、印象としてはハーデンよりも低いというのが僕の感想です。
加えて大会期間中に所属チームが変わってしまうという、本人にとってはあまり良いイメージの残らない五輪になったのかもしれません。






タイソン・チャンドラー

8試合平均4.0得点4.0リバウンドを記録。
唯一のCとして形上は全ての試合にスタートとして出場していますが、出場時間はデイビス、ハーデンに続きチーム内ワースト3位。
リバウンドはそこそこ取っていたものの、期待されていたディフェンス面ではブロックもそこまで多いわけでもなくやや期待外れに終わったと言ってもいいでしょう。
まあ、年齢的に考えても最後の大会になりそうですね。
そういった意味では金メダル獲得は彼自身にとって有終の美となったのかも知れません。






アンソニー・デイビス

7試合平均3.7得点2.7リバウンドを記録。
この豪華メンバーの中ドラ1という肩書だけで怪我のグリフィンに代わりフライングでプレーすることとなった彼。
正直ハーデン同様、活躍よりも良い経験を積むことができたということの方が大きかったように思えます。
NBAファンの方もシーズン前に彼の素晴らしい身体能力を観ることができて満足しているはずですよね?
終わってみれば先輩達の無茶ぶりパスをせっせとダンクに繋いでいた為、FGは65%となっています。






一応サージ・イバカ

8試合平均8.0得点4.4リバウンド1.3ブロックを記録。
スペイン代表として初の国際大会となった彼でしたが、正直僕は親善試合と決勝でのアメリカ戦しか観戦していません。
従ってその時だけの感想になってしまうのですが、まずはNBAほどミドルジャンパーを狙っていたかったように感じますね。
まあ多少ボールが大きいことも関係しているのでしょうが、うったとしても外れることがほとんどでした。
その結果、FG58%とインサイドの強い代表内において素晴らしい成績を残せたのではないでしょうか。
僕はこのガソル兄弟やユーロMVPナバーロに揉まれたこの経験を今シーズンのサンダーで活かしてくれることを期待しています。





ということで幕を閉じたロンドン五輪、国ごとの順位は以下のようになっています。

1位アメリカ(金)
2位スペイン(銀)
3位ロシア(銅)
4位アルゼンチン
5位リトアニア、フランス、ブラジル、オーストラリア
9位ナイジェリア、イギリス
11位チュニジア、中国


では、次のリオ・デ・ジャネイロ五輪まで気長に待つとしましょう。



P.S NBA on fire!!! のkirk12さんがブログを再開したようなので、是非足を運んでみて下さいね。


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6 コメント

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Unknown (くろ)
2012-08-14 08:49:28
ラッセルブルック(NHKよりw)の足はどーなってるんでしょう(´・_・`) 完全にグネっとなりましたのに、、靭帯がビヨンビヨンな造りなんですね、。連続出場記録を気にしてるんですかね(´・_・`)鉄人かとw

ハーデンのフォロワーが、あんま出てないじゃん!てツッコミいれてましたが、もとよりそうそう出れるわけもなく、一緒に練習して、独得の緊張感の中にいた事から何か学んでこれたらよいなって、そんな気持ちでしたw
ただ、最後のFT、あの辺はいただけないですね、、試合が決まったものと緩んでしまってたとしか(´Д` ) そこが君に大事でしょ!って歯痒い部分です。

KDはらしさを見せれました、イバカも頑張ってました、さあ後は本番wで成果を見せてもらいましょう( ̄▽ ̄)
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Unknown (raiden)
2012-08-14 23:55:18
久々でございます

全体としてかなり面白い・見どころのあるオリンピックとなりましたね。アメリカ代表はやはり強いですね。レブロンがインサイドに行く。からの3ポイントがヤバかったですね。デュラントもカーメロも絶好調だしなかなか他の国も崩せないのでリズムをうしなっていたように感じます。ただスペインだけは別格でしたね。パウのローポストムーブにはしびれました。ただアメリカ代表でも出場時間が短い連中は別にしてもチャンドラーはぱっとしませんでした。どこのインサイドも止めれてなかったし(スペインは別にしても…)、オフェンスではよくスクリーンでファール吹かれるしあまり良くなかったですね。DPOYなんだからしかっりしろよとスペイン戦の3Qで思ってましたよ~ホント。

それにしても、コービーとレブロン、そしてデュラントという時代のスーパースターがみれてホントよかったです。
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くろさん (kdu)
2012-08-15 00:13:30
ラッセルブルック(笑)は恐らくですが、記録を気にしているというよりはプライドなんでしょうね。
まあ、そういった体のつくりに恵まれているのもあるでしょうが、鉄人には変わりないです。

ハーデンはあのなりですから人気はかなりあるのでしょう。フォロワー含めファンの方々がもっと試合に出て欲しいという気持ちは分かります。
まあサンダーファンとしては仰る通り、あのメンバーの中で一緒にプレーした経験が彼にとって良かったと感じています。何か得てくれただけでも儲けもんですよ。
確かに、歯痒い部分ですが、フリースローは見逃してやって下さい。
彼もあの舞台で緊張していたのだと思いますから。

その他デュラントはもちろん、イバカも決勝の舞台に立ち、早くも今シーズンのサンダーが楽しみです。
彼らは一体何を学んだのか?
その結果は開幕まで待ちましょう。
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raidenさん (kdu)
2012-08-15 00:23:44
お久しぶりです♪
アメリカ代表を応援するファンでしたが、決勝が圧勝ではなく僅差での勝利だったのにも見応えを感じました。

レブロンはあのガタイですから、国際試合ともなれば外はもちろん中もプレーできてしまうのでしょう。
デュラントとメロも国際試合というのがプラスに働いているように思えました。
昨シーズン散々に言われていたガソル兄でさえ大活躍ですから、NBAと国際試合との違いを改めて気付かされた結果おなっております。
え~チャンドラーは逆に国際試合がマイナスに働いてしまったかも知れませんね(汗)
特にファールには最後まで苦労させられてしまったのでしょう。「唯一のC」ながら、ただの飾りになってしまっていました。

また、デュラント、レブロンはともかくコービーはこれで代表引退らしいので、この3人が同じチームというのを最後に観れて良かったですよね。
たくさんのファンに感動を与えてくれたと思います。
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Unknown (さき)
2012-08-15 08:20:33
デュラントはさすがでしたね!!
MVPがないのが残念です。

さきはイグダーラ、良かったと思いました。
彼が代表の中で求められたことは毎試合きちんとやっていたように思いました。DFは流石でしたしリバウンドにも積極的でした。チームプレーヤーだとよく雑誌などに書いてありますが、本当にそうだなと思いました。最後は出場時間がなかったですが・・・。新生ナゲッツがすごく楽しみです。

イバカも頑張りましたよね!!
決勝戦は本当に熱い試合でした。
イバカの言うとおり、スペインとアメリカは互角だったと思います。
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さきさん (kdu)
2012-08-16 00:14:40
あれだけの活躍をみせてくれたデュラントなだけにMVPが無いのは残念ですよね。

イグドラは何気に世界選手権にも出ていましたから、代表の中ではそれなりに評価されているのでしょう。
さすがに決勝では出場時間が短いが為にあまり良い活躍は残せませんでしたが、きちんと出場時間のもらえた試合ではしっかり仕事していましたね。
"チームプレイヤー"とはまさに彼を端的に表現した言葉だと思いました。
新チームであるナゲッツでもそういった地味ながらしっかりとした活躍を期待しましょう。

初の代表となったイバカでしたが、意外にもチームにフィットしていましたね。
得意のブロックこそなかったものの、他の選手との相性補完が素晴らしく思いましたよ。
とりあえずイバカのビッグマウスは伊達ではなかったということだけは決勝から分かりました(笑)
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