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先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
https://www.youtube.com/watch?v=0us2dlzJ5jw

動画・プラカード 「指を無くした女性の気持ちわかるか!」

2021年09月23日 11時25分00秒 | 動画・映画

 

動画・プラカード 「指を無くした女性の気持ちわかるか!」

重大な労働災害!

 印象的な闘いでした。

 2005年、勤続7年のA(女性)さんは、工場でいつもの機械の清掃中、突然機械が動きだし、ローラーに手がまき込まれ左手の指3本を切断する重大な労働災害にあいました。労災はもちろん認定されました。しかし、後遺症の残ったA(女性)さんに対し、会社は「退職すれば120万円、このまま働き続けるのであれば20万円」というわずかな涙金だけの見舞金で終わらせようとしました。事故後も、8回もの手術、皮膚移植を受けたこと、重大な労災に被災したことにより、精神的に大きなショックを受け、「死にたい」と思っていた時期があったことなど、その苦しみはいかばかりでしょうか。

 その工場には東部労組組合員の若者二人がいました。同じ工場で同じ仕事をしていた二人には今回の労災事故は会社側に過失と責任があることはすぐにわかりました。A(女性)さんから事情を聴きました。真摯に話を聞いた二人は心から怒り、A(女性)さんを東部労組本部事務所に案内しました。

 労災で事故にあい、怪我をした場合、多くの労働者は「労災保険」がもらえるとそれだけであきらめる方が多いです。ひどい会社は労災申請すらしてくれない時もあるからです。しかし、相手の過失による自動車事故などの場合を思いだしてください。相手の過失の自動車事故で怪我をすれば、過失の度合いによって「労働損失率・ライプニッツ係数」などの広く一般的に認知されている合理的な計算で損害賠償額が支払われます。また、労災補償とは別に会社が本来やらなければならない安全配慮義務を果たさなかった損害賠償責任もあります。

 A(女性)さんは、東部労組に加入し、会社に対し「労災事故が発生しないように従業員の安全管理に十分配慮するよう努力する」安全配慮義務違反の責任追及などの闘いをはじめました。私たち本部役員も出席し、A(女性)さんも加わって3人となった支部組合員の団体交渉、社前抗議アピール行動、地域・首都圏での総行動等々A(女性)さんは先頭に立ち闘いました。それを見て感動した地域の多く労働者や東部労組全組合員も共に怒り闘いました。そして過労死弁護団弁護士2人の応援も得た損害賠償請求訴訟です。「退職すれば120万円、このまま働き続けるのであれば20万円」というふざけた会社姿勢に対して、A(女性)さんは4千万円の損害賠償を請求しました。

 そして2年間の闘いのすえ、2010年ついに勝利的和解をかちとったのです。

 このA(女性)さんの勝利は、職場で労災事故に被災した労働者にも希望を与えるものです。
 A(女性)さんは在職したまま、会社に対して、労災による補償とは別に、安全配慮義務違反に対する損害賠償請求というかたちで会社に責任をとらせたのです。在職中の労働者に対し、通常、会社(も労働者も)は労災事故の労災補償をもって責任をまっとうしたと認識しがちですが、労災とは別に、安全配慮義務違反に対する損害賠償の責任を免れないのです。その意味で、今回のA(女性)さんの勝利は大きな意味を持ちます。

 労災事故にあった労働者の皆さん! 労災申請できていますか。労災保険だけで諦めていませんか。しっかり損害賠償は支払われていますか。職場の安全は改善されましたか。病気やケガが治って再び職場に戻れていますか。もう辞めてくれと会社から言われていませんか。もう会社を追い出された人はいませんか。

一度ぜひ東部労組に相談してください。
全国一般東京東部労働組合
東京都葛飾区お花茶屋1-18-11 田邑(たむら)ビル5F
・電話 03-3604-5983
・Eメールアドレス info@toburoso.org



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