
写真・1920年2月27日博多毎日新聞「長官の胃袋と労働者の胃袋」記事
長官の胃袋と労働者の胃袋
八幡製鉄所大ストライキ
1920年2月27日に博多毎日新聞に載った記事です。八幡製鉄所白仁長官とスト労働者代表と面会した時の白仁長官を痛烈に批判しています。この見出し「長官の胃袋と労働者の胃袋」、なんと階級的観点がしっかりした言葉でしょう。国家権力に忖度する今のマスコミなど足元にも及びません。これ治安警察法時代の1920年の新聞ですよ。
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長官の胃袋と
労働者の胃袋
白仁長官が労働代表者に会った時、肝心な話を茶化してしまって、『僕の家では外米と煮干し魚ばかり食っている』と誇張し、暗に労働者の生活が贅沢な結果、賃金値上の要求も起こるのだと言わんばかりと新聞に発表されたので労働者らは承知せず『自動車で出勤して盲判を押してさっさと帰るんだったら、それでなくちゃ腹も減るまい。ひとつ中央汽鑵の前に十二時間ブッ通しにスコップを持って立ってみられ、われわれの要求が無理かどうかがわかるだろうよ』と言っている。長官なお文句ありや
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