先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
https://www.youtube.com/watch?v=0us2dlzJ5jw

ウディ・ガスリーの「Jesus Christ」

2022年02月19日 07時00分00秒 | 闘いの歌・唄など


Jesus Christ - Woody Guthrie

ウディ・ガスリーの「Jesus Christ」

イエスは金持ちに命じた「あなたの持てる富をすべて貧しい者たちに分け与えよ」と

だから奴らはイエスを殺したのだ

イエスは病める者、貧しき者、飢えた者、傷ついた者を救った
だから奴らはイエスを殺したのだ

イエスは宗教家や警官にも同じことを言った
持っている宝石を売って貧しき者に与えなさいと
ところが奴らはイエスを殺したのだ

イエスが町に来ると、彼の言葉を信じる労働者たちは大歓迎した
だから銀行家や宗教家どもはイエスを十字架にかけたのだ

この歌はニューヨークで書かれた
金持ちと宗教家と、その奴隷たちの街で
そうだ、もしイエスが今、同じように説教をしたら
奴らはイエスを逮捕して殺すだろう

  以前、マイケルムーア監督の「キャピタリズム」を映画館で見た時、終了と同時に観客から拍手が起きました。あちこちの席からの心のこもった拍手でした。私もあわてて拍手をしたのを思いだします。

 映画の最後にこの歌がロックで流れます。これがいい。ロックも歌詞もいい。これをもう一度聴きたくて再度映画館で観たいくらいです。もちろん映画キャピタリズムもお勧めです。1%の金持ち連中が99%の富を独占する資本主義社会=キャピタリズム。資本家階級の貪欲さ、惨酷さ、腐敗・・・・資本家階級の本質の暴露に続き、今まさに民衆が立ち上がり勝利しつつある闘い、仲間が追い出された家を実力で奪い返す、良心的保安官が強制執行・追い出しを拒否する宣言を行う、全員解雇に抗した労働者がストライキ・工場座り込みに突入してそれを全国の人々が応援して、ついに勝利を勝ちとる。しかもその闘いは、1937年のシットダウン座り込み・工場占拠闘争そのものであると当時の映像(デトロイトのフリント工場労働者数千名とその家族の44日間ストライキと勝利の映像もでてきます。

 そして、マイケルムーアは、1937年では労働者の闘いは軍隊で弾圧された。しかし、今のほうが圧倒的に民衆の側が有利ではないか、労働者よ立ち上がれ、資本家の奴らを逮捕しよう、労働者・民衆の決起こそが希望だとアジテーションします。ルーズベルト大統領の言葉を借りて、まさに「生存権(憲法25条!)」を突きつける。映画の最後に流れた、この「Jesus Christ」。今でも歌われているもともとの「Jesus Christ」は、アメリカ人が好む古典的イエス・キリスト讃美のいわば大衆讃美歌そのものですが、ウディ・ガスリーらアメリカの先輩たちはこの歌を革命的歌詞にかえて、信仰深い資本家たちへの仮借ない糾弾も込め、何より貧しい仲間たちの決起を呼びかける、たたかいの武器として歌っていたんですね。感心して聴きました。



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