写真説明「大和ゴム争議 四つ木駅に張られた復讐ビラ 1930年10月から1931年1月から」
3枚目 争議勝利の菓子行商隊。冬の日差しと組合員の表情も明るい。
写真の看板からは「団結菓子を食べて争議を勝たせろ」
大和ゴム争議 四つ木駅に張られた復讐ビラ
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1930年の年末頃。
葛飾の京成電車四つ木駅にこんなビラが貼られた。
1930年の10月から4ヶ月間闘われた葛飾本田の大和ゴム製作所の女性100名を含む270名の闘いに会社側に雇われた暴力団が襲撃し、10数名の労働組合員が重傷を負わされた。
ただちに警視庁と亀有警察署に抗議を!復讐を!と呼びかけるビラ。
このビラから想像するしかない。貼った労働者たちの気持ち、ビラをみて驚愕する者たち・・・。
誰に呼びかけているのか、ビラの対象者は誰か。
圧倒的多数の四つ木の民衆、住民、同じ労働者と大和ゴム争議団の距離は今では信じられないほど近かったのか。
それとも不特定の仲間への階級的信頼感があるからこそのこの呼びかけビラなのか。
暴力団の襲撃という理不尽な攻撃に対して、思想的な優位性を表現したビラなのか。
単なる「カゲキ」な跳ね上がりのビラなのか。
そもそも1930年とはどんな時代だったのか。
同じ年、亀戸の東洋モスリン女工3000名の大闘争・・・・。