お山の神様に謝りに行って半年くらい過ぎたある日、再び田舎に行くことがあり、遠隔参拝をしながら山をみると何だか上に登れそうになっていた。
どうやら、従兄弟が神様のことが気になりユンボで上がって鬱蒼としていた山頂の木を切ってくれていたようだ。神様がいらっしゃる事を知ってから時々気になって山を眺めていたのだろう。夜中、その山をふと見ると電灯も何もなく真っ暗なはずの山頂が光って柱がたっていてびっくりしたという。そんなこともあってユンボで上がってこっそりお詣りしようと思ったのだと思う。
そのおかげで、従兄弟がユンボで通ったところの草が踏み潰されて何とか人が上がれるようになっていた。冒険心の旺盛な私は滑りそうになりながらも山頂まで背丈ほどある草をかき分けて上がってみた。
棘のある蔓があったり石ころで滑りやすかったり、滑りそうになりながら大丈夫かと途中心配になったけど何とか上まで上がることができた。