誰に何を言われようと、何があろうと全て自分の責任で、自分の意思で仕事をしてみようと強く心に誓っていました。
私の人生は私自身で舵を取る。
30代女性が、基盤もなくゼロから自営業を始めるなんて今思うと無謀ですよね。
ゼロからのスタートでしたが、底なし沼の底をみつけ這い上がって来たので、ゼロ地点は私にとっては喜びの地点でありました。
加害者に怒り狂って焼き尽くされそうになったり、
お医者さんの前で泣きじゃくったり
とても事業主になれる人間ではないのかもしれません。
喜怒哀楽の経験に限りがあるなら、怒と哀はかなり経験させてもらったから、これからは喜と楽で、嬉し楽しで走りたいものです。
自営業を始めて10年を超える月日が過ぎ、とても、事業なんていえない時期もありましたが、一生懸命走り続けて、気がつけば、時が過ぎ、人脈が拡がり、仕事が増え、心を込め楽しく働いています。
この仕事を自分で始めなければ、会うはずもない素敵なお客様との出会いもあり、良きスタッフにも恵まれて感謝の日々です。
一度しかない人生、一歩踏み出してみることは、色んな意味で幅を広げ面白いことですね。
お山の神様のお宮復興も、今の仕事が繋いでくれた縁です。
あの事故は何だったんだろうと思うことがあります。
事故は自己なのです。
私の場合は、私が全て引き寄せ、ここまで経験しないと気付けないバカタレで、自分の事を否定していたダメダメ人間だったから事故に遭ったのです。
しんど過ぎて不平、不満、愚痴ばかり言ってたから、いい加減に改心しなさいと経験させられたのかもしれませんし、歩んでいる方向が違っていて、軌道修正しなさいだったのかもしれません。
だから、全てこの私に原因があったと今はっきり解ります。
苦しみ抜いた経験は、振り返ると私の人生ドラマの一章となっていて、あんな経験など、しないに越したことはないし、何を積まれようとも、絶対お断りですが、それでも経験として多くの学びを私の心に残してくれました。
ハンセン病国賠訴訟の原告団のお一人である竪山勲さんや、
学界の圧力に負けず、病をみずして患者をみるの精神で尽力する神々しいお医者様、
心優しい淡路島の先生や、良く来てくれましたと涙を流して迎えてくれたパートナーの女性、
大変な病を経験されたり、深い悲しみを乗り越えて今を輝かせて生きている魂の美しい方々、
絶対会うことのできなった多くの方に、この病を通して出会えた事は、私のかけがえのない財産であります。
そして、その方々の人生を垣間見せてもらうことで、人が人として生きるとは何ぞやという事を考えさせて貰うきっかけを与えてもらいました。
親友は、お山の神様の、確かにそこにいるのに忘れ去られていた気持ちと、私の病の時の、誰からもわかってもらえなかった悲しい気持ちは、同じかもしれないと言いました。
ある方は、地球の苦しみを身をもって経験したと言ってくれました。
火山が噴火したようにこもった頭の熱や、
循環ができなくなって氷のように感じた身体、
呼吸が上手くできなくて息が吸いにくいなんていう苦しみは、
もしかして人間が傷つけ続けて来た地球の苦しみなのかもしれません。
多くの人に助けてもらって今があり、
そして神様に助けてもらってチャンスを頂いたと思っています。
人の役に立つ事をしなさい。。。
娘に神様が伝えてくれたメッセージです。
人の役に立つことは家事であったり、笑顔であったり、日々の生活に沢山あって、その大小ではないのです。
絶えず、喜んで、そういう人になりなさいと、神様が地球に送り出した人間に、そう望んでいるのかもしれません。
だからこそ、人のお役に立てる生き方をして、そして、神様のお役に立っていかなければならないと思ってます。
何よりも、神様のいる自分を愛していこうと思います。
そして、自分同様に人も愛そうと思います。
たった2年で治ってしまった私など、この病を語ってはいけないくらい、短期で治った幸運の患者なのです。
悪化の一途を辿ってしまって、今もなお苦しみに身を置かれている方が沢山います。
何もできない自分を責め、庭に飛んでいるミツバチをみつけ、ミツバチも蜜を集めているのに、私は何も出来ないと思って落ち込んだことがあるのよ。。と話してくれた同病の同い年くらいの可愛いくて美しい女性がいます。
その女性は、発見が遅れ、治療の甲斐なく、もう20年近く寝たきりです。
彼女は髪を伸ばしヘアードネーションをして、せめて髪だけでも人の役に立ちたいと寄付をされていました。
あの辛い身体で、長い髪を伸ばすのは、首にとてつもない負担がかかるはずで、それでも出来ることをしようとする彼女の優しさに心が震えます。
人の魂はとてつもなく優しく光り、美しくなれるのです。
長々と自分のことばかり書いてごめんなさい。
重い話なので不快になった方もいたかもしれません。
本当にごめんなさい。
辛い経験を乗り越えたなんてことを知ってもらいたいのではなく、心の持ちようの大切さを伝える事が出来たら嬉しいです。
あと、事故でこんなこともあるんだよと知る事は、運転を気をつけたりと、悪いことじゃないですよね。
早期発見、早期治療、水分補給、絶対安静の大切さを知るがゆえ、知識の片隅に置いて頂ければ幸いです。
人生山あり谷ありはこれでおしまいです。
ずっと読んでくださった方、ありがとうございました。
最後に
気まぐれオレンジロードの作者で、
脳脊髄液減少症で長年苦しまれ、
2020年10月6日享年61歳で永眠されました、
まつもと泉さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
おしまい