道づくり開始から1週間目の週末、琴さんから電話がかかってきた。道をつくっていたら、もう一人の所有者の土地を少しだけ通るようにしたら、とても道が良くなるという。10本位その方の木を切らせてもらいたいので、その方に早速、話に行って来たという。土地は買えないけど費用はその方に○○円支払って木を売ってもらおうと思うと教えてくれた。
母にその事を言うと、その人はとても良く知る人だから話に行こうという事になって、週末母と二人でその方の家に行くことにした。
突然お伺いしたら、所有者のおばあさんと娘さん夫婦がいた。田舎の人は良い人が多く、突然お伺いしたのに快く迎えてくれ、母を懐かしがってくれていた。
いよいよ本題になって、お山に神様がいらっしゃる事がわかった経緯、こっそり祠をあげてお祀りを始めた事、それが終わると鳥居建立のため道づくりを奉納でやってくれるこの村にご縁のある方が出てきた事、光り輝く神様の坐する山の写真や恵比寿様が笑う御神木の写真を見せながら時系列に私が詳しくお話しさせてもらった。
87歳のおばあさんは、何も知らなかったと驚いていた。そういえば昔あの山では金毘羅さんをお祀りしていて、村の人に当番があってお掃除に行ったりしていたと言う。子供が奉納相撲をしたりしてたのに下におろすと言って良いものかと思ったことも話してくれた。
そして、あの山は峰になっていて、耳の神様と金毘羅さんと恵比寿さんをお祀りしていたと教えてくれた。勿論、木を切ってもお金は要らないからどうぞやってくださいとも言ってくれた。