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お山にお宮がたちました

火の神様

火の神様は、火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)様ですね。

神生みにおいて伊奘冉命が産んだ17柱のうち最後の御子様です。

火は人間の生活に欠かせないものであると同時に、火事が起こればすべてを焼き払う恐ろしいものです。
こうした創造と破壊の二面性を持った火を、古代の人々は神の力として崇めました。

火の神であるカグツチ様を産んだイザナミ様は出産の際の火傷が原因で亡くなります。
これに怒ったイザナギ様はカグツチ様を斬り殺しますが、その際にカグツチ様は多くの神々を生みます。

切られた際に噴出した血から、岩石の神、火の神、水の神、雨の神、雷神、そして多数の山の神が生まれました。

このエピソードは火の神であるカグツチ様の血が火山の噴火を連想させ、それに伴う自然現象を起こしたと考えられたからだと言われています。

神話なので思うのも何ですが、自神が産まれたことにより、母神が亡くなり、父神に殺されるなんて可哀想ですよね。
自らは破壊されたのに、それでも多くの神々を生み出して、創造するなんて、凄いです。

熊野詣りをした時に、寄らせて頂いた花の窟神社。
イザナミ様とヒノカグツチ様が向き合うようにお祀りされていました。
母と子で一緒に祀られていて、ヒノカグツチ様良かったねと思いました。






さてさて、日常生活において火を見る事があまりなくなりました。
朝、お仏壇の蝋燭に火を灯すくらいです。その蝋燭の炎をみるとユラユラと美しくて癒されます。蝋燭の火は美しいですね。優しい光を放ちます。
その他は、家がオール電化なので火がないのです。火が家に無いと寂しいですね。
実家は竈門の神様として火の神様をお祀りしています。

火と水でカミというくらいなので、火は大切です。

人が火を使うようになってから、人は他の動物とは全く違う生活をするようになったのです。
電気がなかった時代、火は、暗い夜を明るく照らしてくれ、体を暖めてくれました。
火で食べ物を焼くと、食生活も豊かになります。凄い働きをしてくれていますね。

火の発見が、どれだけ人間に進化を及ぼしたか。
そう思うと、有難いです。

淡路島長林寺で護摩を焚いて頂きました。
こちらの護摩を焚いている奥の部屋で、女性の住職さんに祈祷していただいたのだけれど、色んな意味でこちらは凄いと思いました。
奥の部屋がとにかく凄いのです。
その部屋での護摩焚きなので、感動しました。



お経を唱える時、一番最初の御真言は不動明王様です。
不動明王様の、炎を背に怖いお顔で善悪を見定める迫力が好きです。お不動様の眼に叶う生き方をしていかねばと思います。

火の神様は、人間の生活に密着して、至る所で実りを与えてくれています。
その恩恵に甘えるだけではなく、火の神様に感謝と畏怖の念を持ち、ありがとうございますの気持ちで過ごしたいものです。


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